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末期ガンと闘う父の徒然日誌

末期ガンと闘う父の徒然日誌

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2009.01.08
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在宅医療を始めてから2ヶ月。

当初は次々に来る孫たちの顔を見ながら、楽しい日々を過ごしていた父でしたが、
12月22日あたりから、なんだか様子がおかしい。

訪問医療の先生に言わせると、「在宅医療の限界ですね。病院に行った方がいい」と
進められました。
確かにタンで苦しんでいても、自宅では吸引することもできず、
ただただ苦しんでいる様子を見て、手や足をすすっているしかないのだから。


母と兄、そして妹の私たちも決断を下し、24日に病院に入院することにした。
訪問医療の先生が、救急で行った方がすぐにベッドに入れるとのアドバイスをくれたので、
救急車をよび、イブの夜に(正式には23日の午前2時)入院。


それからというもの、父の様態は見る見るうちに改善の方向へ。

というのも、強めのモルヒネの点滴を打ったからだ。
モルヒネを打ってからは、少しの間体調が良好になるという。
その証拠に、急に起き上がって新聞を読んだり、食事もまともに食べ、
大好きなプリンも。

あの日、もうお父さんとしゃべることはないんだと涙したのが嘘のよう。



でも、そんな日は長くは続かない。



病室でお正月のお祝いをしても、おせちには口をつけないまま。
すでに食欲はなく、表情もなくなっていた。



現在、お正月から1週間。
夜になると物凄い衝動に駆られるらしい。
とにかく「怖い」のだ。
いてもたってもいられなくなるぐらい、何かに追われているようなおびえた父の顔。

これがモルヒネの副作用なのか。
麻薬を打ちすぎて精神的に壊れてしまったのか。

父の痛みをとることに必死になっていた私たちは、
父の精神的な痛みはとることができなかった。


このままだと父が壊れていく。



今日から、モルヒネを少しずつ控えながら、ステロイド投与に移行した。


どんな意味かは薄々分かってる。




「お父さん、もうこれ以上頑張らなくていいんだよ」



これが今の私の本音です。





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Last updated  2009.01.08 20:51:59
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