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テーマ:たわごと(26881)
カテゴリ:おしゃれ
着道楽というほど、お洒落にお金を使えるわけではないけど、高いなりに、安いなりに、自分の好きな服を選ぶのは、楽しい。
50代になったら、着物ばかり着るオバサンになりたいと思いつつ、40の坂を越えても、なかなか、着物を買うお金も、着物を着こなす時間も場所もなく、私のお洒落の中心は、やはり通勤着である。 最近、出会って、大好きになったのが、マルニの服。 最初に三越でマルニのブティックの吊るし服を見たとき、「こんなに奇抜で高い服、誰が着るのかねえ」と思っていたのが、その後、有楽町のエストネーションでスーツを試着して、衝撃を受けた。 私が日ごろ着ていた、いわゆるOL向けの定番スーツとは、全然違う優美さ、カットの美しさ。 吊るしを見た印象と、着てみた印象がこれほど違うブランドはない。 アシメトリーであったり、不思議な部分にタックが入っていたりして、吊るしてあると、不恰好でさえあるのだが、着てみると、女性の身体のラインが実によく計算されている。肩の落ち感とか、袖からの手首の見え方とか。プリント物が多いのだが、色使いや柄も、実に、オリジナルで、美しい。 が、マルニの服は、高価である。ただのTシャツが5万円であったり、スカートが10万円であったり。スーツを正価で買うと20万円近くする。 最近、「マルニ風」の服が、ワンランク下のブランドからも出ているが、やはり、着てみると本物とは似て非なるものである。 で、私の、マルニ購入は、もっぱらネットオークション専門だったのだが、ついに、先日、東京ミッドタウンで吊るしの上下を購入。 日ごろの節約と、質実剛健はどこにやら。着てみたら、どうにも昼も、夜も、その服のことが忘れられなくなり、「ええい!私も40だ!体型がこれ以上崩れて、遊びに行く場所もなくなれば、もう着道楽もないんだから!これくらい、許して」 で、買ったのが、この上下。 通勤には、明らかに、エレガントすぎる。PCを前に汚い机に向かってレポートを書く服じゃない。会議でガンガン、発言する服でもないし、保育園に子どもを迎えに行く服でもない。 ええん、どこに着ていくんだよ! 庭園美術館に展覧会を見に行ったり、お芝居を見に行ったり、ホテルでお茶をするための服。 それくらいなら、そろそろ、しても良い年かもしれない。パーティドレスも、オートクチュールも縁がなくても、マルニの服を着て、フレンチを食べに行く。都市生活の悦楽。 最近、やっとネイルを整えたりする余裕も出てきた。 これから、この服を着ていくチャンスが沢山、あるといいな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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