「少年聖女」
少年聖女 [ 鹿島田 真希 ]青年「優利」の語る「武史」と「タマ」のお話純愛のような性愛のような叡智があるような無知のような登場人物がみんな自分だけにしかわからないポリシーを持っていたり自分の神を信じていたり天啓を得たような閃きに陶酔したり全員の言動の変化が唐突すぎてついてゆけません自分にしかわからない論理を表明して受け入れられる社会はあまりない事でしょうねしかもその論理は婉曲的で神がかっている・・・読んでいる間はまるで淀んだ水槽の中をゆらりと揺れる魚の気分で生臭く息苦しくなりました淀んだ水の中のように息苦しい時はあるよね心も身体も軋んでいる自覚はあるけれど逃げる事ができない以上苦しみながらも今は泳ごうと足掻いてみます