「ココにもやもやと霧がかかっている」胸の辺りを押さえて彼女は言った。
切羽詰った状況の中で、やらなければいけない事があるのに集中できない。
それは自分の人生の大事な一歩となることでもあるのに。

色々とお話を聞くうちに、今やるべきことと
起こっている問題とがごちゃごちゃに絡まっている。
“自分”という中で起こっていることはには変わりないけれど
すべてを絡めてみてしまうと解決の糸口が見えなくなる。


彼女は、今やらなくちゃいけないこと
（自分が望む結果を得るために必要な作業）が
今のままで良い結果につながるかどうかに自信が持てなくなっていた。
そんな自分から逃げ出したくなっていた。

そこに別の問題が浮上した。
（無意識的に浮上させたのかも・・・）
そして、その新しい問題がすべてを邪魔して
自分がやるべきことが出来ない理由として
悶々とした時間を過ごしていた。

そしてまた、その悶々とした状況に対しても
やるべきことが出来ていない罪悪感を感じて
どんどんと自分を追い詰めていった。

こうなるとバッドサイクルで、ツライ、クルシイ。
心が重い、身体が重い、意欲が湧かない。
そんな自分をまた責める。。。


やりたいことがある。
得たい結果がある。
それを達成するためには、やらなくちゃいけないことがある。
ケド、それには大きなエネルギーを必要とすることならば
当然、ソコに乗り越えなければならない壁も大きい。

壁が怖いんじゃなく、壁を乗り越えようとするチカラを
出せないかもしれない…と思ってしまう自分がイヤ。
そんな弱っちい自分から逃げ出したくなる。
自分のやりたいこと。得たい結果のためなのに…
頑張りきれない自分をみたくない。

話し進むうちにそんなことに気づいていった。

そして、初心に戻ってみることを提案。
彼女の得たい結果を再確認するために。


後から浮上した問題は、片付いたわけではないけれど
今は、得たい結果のためにただやるべきことをやるのみ。
後悔しないためにも。
自分の人生を、自分として生きるためにも、
今はただやるべきことをやるのみ。
それを再確認したようだった。


問題が起こると、解決しなければならないように感じるけれど、
解決とは、解（ほど）いて決めると書く。
彼女はまさに解（ほど）いたことで、ナニをすべきかを知り
“やる”ことを決めた。

問題を解決することは、問題がなくなることではなく
問題と感じなくなること。


彼女の胸のもやもやはどうやら晴れたようです。


新しいとしだモンね。
晴れ晴れと行きたいものですよね。