彼女はいつも笑っていた。
明るい笑顔が良く似合う元気なお嬢さん。

どんなときも笑顔を絶やさず、
誰に何を頼まれても断らず、
真夜中の頼みごとも聞いてあげる人。


ある人は彼女に言う
「いい加減にしとき。いいように利用されているで」
彼女は思う。
「そうかもしれない・・ケド、断ったときの相手の
悲しそうな声を聴きたくないの」

だから断らない。。

そこには彼女の生い立ちがあった。
ご両親の離婚。
お母さんの再婚。
捨てられたと思った。拒絶されたと感じた。

それからは、愛されるように、
拒絶されないように生きてきた。

もぉ、いいよ。もぉ・・いいよ。

あなたは自分で自分を守れる大人になった。
幼かった頃に感じた拒絶感はもう手放しても大丈夫。

周りを見て欲しい。
あなたを愛してくれているおじいちゃん、おばあちゃんがいて
お父さんがいて、親友がいて、幼馴染がいて・・・

だから、あなたを大切にしない人達を友達と呼ばないで。
あなたの心を傷つけても平気な人たちを友達と呼ばないで。

愛は巡るもの。愛は循環するもの。
あげるばっかりの愛で自分をすり減らすことはもうおしまいにしよう。
あなたを愛してくれる人がすぐ傍にいるから。

その愛を大切にすることから始めてみようよ。
無理に笑わなくていいんだから。