「責任の無い、楽なポジションに回して欲しいよなー」
ある人が呟いた言葉。
大手企業の中でそのポジションも得ているのに?
年齢的にも定年まであと10年で、脂の乗り切った時期なのに?
今年度の成果も120%胸を張れる結果を出しているのに?
それを問うと、「責任ばかりが乗っかってきて、
ソレ相応の権限が与えられていないのが悔しい」と本音が出た。
『権限も責任も無くて・・・、気楽に仕事してる方が楽じゃないか?』
なんて気にもなったりするが、これは決して本音じゃない。
だけど、頑張ってるからこそ、承服、納得できないことがあり、
まどろッこしくもある権限の壁が立ちふさがる。
だから、悔し紛れについ出た言葉。
だけど、その言葉を口にしたことで、「そうだよ」と
自分の中にいる何かが同意する。
すると、自分の中にいた反発君も「そうだ、そうだ」と同意する。
で、自分は今の立場で満足・納得していない現実がある。
そこ脱する方法は、実は決裁権が与えられるように、
そのポジションに就けるように頑張るというのがスムーズな流れ。
なのに、「責任もいらないッ!気楽でいい~」なんて
まったく逆の方向へ流されそうになる。
でも、本当は楽になりたいわけではないので、
自分の中の本音君は押し戻そうとする。
これを葛藤と言い、自分のエネルギーを沢山消耗することになる。
心の中の本音君が主導権をとり、
自分の中にいる色々な自分が協力したら、それはそれはすごいパワーになる。
無限のパワーとも言えるかも。
それが例え、50歳代であったとしても。60歳代であったとしても。
けれど、本音君と屁理屈君や建前君がぶつかり、
そこへ反発君が乗っかり、正義君が割って入り・・・と、大騒動。
ここで消耗するエネルギーは大きく、
意欲もやる気もそがれることこの上ない。
となると、パワーは急速にダウンし、
日々を過ごすだけで精一杯になってしまう。
いやはや、本音君の呟きに耳を貸したほうが、
どうやら良いようです。
当然、精神衛生上も良いです。
それは、自分の気持ち、本音に対して、
素直になると言うことです。