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2009年02月19日
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斎藤岬先生がマンガを描かれていた、こちらのシリーズのスピンオフです。

こっちに出ていた、悪役(?)の一人、藤原紅虫の物語。

紅虫は本編主人公の大摩先生に並ぶとんでもない美形様で、
しかも、本性は蜘蛛の化け物なのです! んでもって平安貴族。
これはもう私の好みでないわけがない!!ってことで、
中学生の頃からだーい好きなキャラクターでした。

で、そんな彼が主人公の作品ということで、
そりゃあもう惹かれないわけは無いのですが、
肝心の作画が斎藤先生じゃないってことで食指が動くことはなかったのですが、
少し前に古本屋の閉店セールで安かったのでまとめ買いしました。
案の定買ったものの今一つで今日まで読まなかった訳ですが・・・

ごめんなさい。
これを放置していたなんて、なんてもったいないことをしていたんでしょう。

すっごくすっごく面白いです。
アリです。イイです。
絵は丁寧で、アクションもストーリーも、
どうなってどうなってだからこうなったと、そういうことが非常にわかりやすいです。
でもって何より紅虫が非常に格好いい。そして怖い。
人間とは異なる思考回路・倫理観を持ち、通常の生き物が本能的に恐怖する「怖さ」を持つ
闇の存在としての紅虫がちゃんと居ました。そして絵も綺麗だから本当に格好いい!
人を超えた美しさがちゃんと表現されています~(*´ω`*)♪
普段の端正な顔立ちの紅虫は勿論のこと、
ゾクッと来る歪んだ顔をする紅虫も素晴らしい描きっぷりなのです。
(まあ、たまに、ごくたまに、あれ何この顔…というコマもあるのですが、
 頻度がかなり少ないので私は許容範囲でした。)

ここまでのキャラ萌って久しぶりじゃないかとくらい、
1コマ1コマの紅虫にいちいちドキドキときめいて、
これは恋??(笑)ってくらいにキュンキュンしました~

ストーリーやエピソードでも見所は沢山あるのですが、
なんていうかもう、本当に紅虫様にときめくことだけが目的になってしまいました。
なんでこんなに素敵なの。万歳人外!

今回のヒロインさん(高校生)は、やっかいな化け物つきの家の子で、
会ったばかりの紅虫に一目ぼれしてお嫁さんにしてくださいって言うのですが、
なんかね、赤虫がいいね。すごくいいね。
あんまり書くとネタバレなので省きますが、この人は基本的に女性に優しいよね。
基本的には無関心か狂気なんだけれど。
でも「いつでも殺せる小動物を愛でる」的な雰囲気で優しい。

まだまだ話は終わらないのですが、
これからの展開が、というか、結末が非常に気になってしまったので、
ずるい気もしますが菊地先生の小説の方も買ってしまいました^^;
「小説として出版することを前提にした原作」らしいので、
これを読んでしまうと、本当にそのままマンガが進みそうで微妙ですが。


 

 小説版の記事
  菊地秀行「退魔針(紅虫魔殺行)」





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最終更新日  2009年09月08日 21時26分23秒
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