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カテゴリ: エッセイ等
世の中理不尽だ、腑に落ちないと考えている人へ、 美輪明宏が発想の転換とその方法を紹介。 韓流ブームからニート、飲酒運転、これからの日本まで、 幅広いテーマで語ったスポーツニッポン新聞の好評連載を書籍化。 【目次】(「BOOK」データベースより) ごあいさつ/韓流ブームについて/ダメオヤジについて/男と女について/スポーツ界について/熟年離婚について/ニートについて/日本の底力について/悲観論について/不倫について〔ほか〕 初・美輪さん。 というのも、オーラの泉もまともに見たことが無かったし、 例の壁紙の流行もさっぱり知らなかったので、 いま一つ周囲の子に美輪さんと言われてもピンと来るものがなかったのです。 スポニチに連載されていたということで、1つのテーマについて数ページ語られていて、 それが絶妙な分量と内容とで本当に読みやすい。 じっくり読みたいと思いつつも、一気に読んでしまいました。 数年間の連載が収録されていますが、 どれも日和見な意見ではなくて、ずーっと言っておられることにブレがないのが素晴らしい。 なんとなくうさんくさい人と思っていたので、反省です。。 うーんどうだろうと思うところもありましたが、 そうそうそうなのよ!とか、ああなるほど!とスッキリする主張が多くて、 読んでいて嫌味に感じないのも凄く好きです。 首相の振る舞いや会社のあり方などを通しても、 個人としての読み手ひとりひとりに対して語りかけられているのが素敵。 姿の見えない相手に対して語る独りよがりな愚痴・説教ではなく、 どんだ題材を用いていても、視線はしっかり読者の方を向いている。 恥を知らない人々に対しての項目で考えさせられたのが、 電車で化粧している人に「恥ずかしく思わないの?」と言ってみたところで、 「何が恥ずかしいの?」「どうして?」とか返ってくるってハナシ。 そこから教えなきゃいけないのか…ということですが、 そういうのをそこそこ歳を重ねた赤の他人に教えることほど面倒なことも無く、 また身内や周りが言わなかったからそう育ったわけで、 もう本人に青天の霹靂でも起こらない限り意識は変わらないのじゃないか、と。 すると、なんだかんだで損しつつも、本人的にはゴーイングマイウェイで 堂々と胸張って不快と思う人を押しのけて日々を過ごしていくわけで、 困るのも不快に思うのは周りの「品性を持った」人々。 …いつも思うのですが、無知って強いですよね。。 他の本も、読んでみたくなりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年10月22日 22時09分47秒
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