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カテゴリ: マンガ
7年前、お前は俺を抱いた。 でもそれっきり俺たちは、あの夜を忘れた『親友』の振りをし続けている…。 近くにいるからこそ相手の本心がわからない迷路。でも触って、見て、ぶつけてほしい。 あらゆる欲望が混在するその想いは、言葉にしたら「愛」なんだろう? 特別な想いを込めた短編集。 短編いっぱいということで、 気軽に読めて手軽に萌えチャージできていい感じです。 同じ内容で男女もの(少女マンガ)だと想像すると、 多分ちっとも萌えないのですが、男男だと不思議に可愛くてキュンキュン。 (特に最後の方に入っている幸せな朝の可愛い二人の話とか) デザイナーさんx紙屋さんの話が可愛すぎてたまりません。 かわいい顔したデザイナーさんがSで変態で、可愛い。 飄々とした風体の紙屋さんは情けなくてほわわんとしていて、可愛い。 書き下ろしのその後の話が特にデザイナーさん全開で笑えました。 綺麗なんだけど、あくまで女装にしか見えない女装さんと、 檸檬という名前がコンプレックスの強面系のお話も可愛かったなぁ。 検問で免許証見せたら名前に突っ込まれて真っ赤になったり、 とにかく檸檬くんが可愛すぎる。まあ嫌なのはわからなくもないけど。 でも、誰にでもどこででも名前関係でこんなに可愛い姿を披露してきたのだから、 傍で恋心を持ちつつ友達やってきた女装さんは、たまったもんじゃなかったろうなぁ。 とはいえ、いくら積もりに積もってきたものがあったとしても、 夜はしょっぱなからかなりハードに変態Sっぷりを発揮している女装さんにびっくり。 普段の檸檬に優しくものごし柔らかな女装さんと、 スイッチが切り替わった時のSっぷりとのギャップが素晴らしい。 ラブラブハッピーに続く話が多い中、 唯一後味悪いというか切ないのが、スピカのお話。 昔一度だけ関係をもった相手が、幽霊になってやってきましたっていう、 それなりによく見る設定です。が、今回はひとひねりされています。 幽霊は居るだけで動かないし、何より…声がね、聞こえないの。 それは後に聞こえないのではなく「遅れていた」とわかるのだけれど、 最後の最後に同じ空間に居て、通常ならそれは神様のプレゼント的な扱いなんだろうけれど、 この場合は意思の疎通が出来ない。お互いに意識がはっきりしているのに、交わることが無い。 遅れてきた幽霊の今までの言葉を聞いた主人公には、けれども出来ることがない。 幽霊の言葉を聞いて言いたくなった言葉はもう幽霊には届かないし、 全てを知った主人公の前から幽霊はいない。 恋心は伝えるすべを持たず、けれど死後に会えていたという事実は残り続ける。 全く会えずにいて、知らないところで死んでいたというのと、 死後に会えたのに、何も出来なかったという自分を抱え続けること、どちらがマシだろう。 幽霊的には切ない思いをしつつも、生前に言えなかったことを、 一応(リアルタイムではないが)本人を前に伝えることが出来たのだからいいだろうけれど、 主人公的にはたまらない残酷さがあるよなぁとちょっと凹んでしまいました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月03日 13時23分32秒
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