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カテゴリ: 小説
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 鹿代は解凍庫で輸入肉に茶色い物が交じっているのを見つけた。それは凍った蝙蝠だった。 上に知れたら全ての輸入肉を再検査、なんて面倒事になり兼ねない。 …鹿代は迷わずゴミ箱に捨てた。 その夜、精肉工場の女子トイレに全裸の外国人の男が現れた。 男は逮捕され留置所に入れられるが、翌朝には姿を消していた。 蝙蝠を一匹残して…。-新たな木原ワールドが、全編書き下ろし新シリーズで開始。 BL気が全くないー! いやまあ、吸血鬼と吸血鬼の居候先と彼の友人という、 メインの登場人物3人ともがいい男なのではありますが。 しかし話がかなり面白いしキャラが大変可愛らしいので、 BLではなくそこらのファンタジー小説としてみればかなり満足度が高い1冊でした。 で、あとがきにて今後は恋愛になるよ!という作者さんからのお墨付きがありほっと一息。 この面白さでラブになったら…あーんどうなるんだろう♪とわくわくどきどきです。 あらすじにある鹿代さんは本当にあれっきりの存在でして、 捨てられた冷凍蝙蝠が人間になって、不審者として警察へ連行されまして、 その後蝙蝠に戻ったところを忽滑谷がもらって帰る。 どうするかというと、友達のエンバーマーの暁が蝙蝠が好きだからあげようと思ったから。 と、おお、出来上がりカップルか!と期待するも、全くそんな色気はなく、 面倒見のいい人と無愛想な人とのいい友人関係って感じで拍子抜け。 んで、また人間の姿になったアルが不審者として連行されて、また蝙蝠になって、 というやり取りを繰り返し、ようやく吸血鬼だと認めてもらえ居候にしてもらえます。 そうしてとりあえず日本で暮らせるように日本語を勉強して…とか頑張るアルが超可愛い。 このアルってば吸血鬼なんですが、稀に見る半端ものの吸血鬼なのです。 女の子に噛まれて吸われてる途中にアクシデントがあり、 生きるには多すぎて、吸血鬼になるには少ないという微妙な量しか吸血されなかったので、 結局死んだものの、復活しても牙はないから血は吸えないわ、 蝙蝠への変態も自分の意思では行えないというがっかり仕様。 朝になると強制的に蝙蝠になるという仕様のため、 他の吸血鬼のように昼の顔(仕事)を持つことも不可能。 精神年齢としても熟してはいないので、 ハイスクールムービーのモテモテ男子か!っていう感じの(頭の)軽さが目立ちます。 うん、なんか夜の帝王・吸血鬼っていう印象ではないです。 回想に出てくる、右も左もわからないアルに吸血鬼だと教えてくれた、 300年生きてる吸血鬼はまさにそんな器用でダンディーで妖しい感じですが。 いやー可愛い。 めちゃ可愛い。 蝙蝠になった時もお馬鹿吸血鬼の時もめっちゃ可愛い。 ほめられて喜んで怒られてしょんぼりして、鼻を擦り付けて好き好き言って、 ほんと吸血鬼っていうか蝙蝠っていうか……わんこですw 現在4巻まで既刊。 楽天ブックスでは夏に出る5巻が予約受付中です。 って、そうか、まだ完結してないのかぁ……。 すっかり完結してると思って読み始めたのに、これは予想外; お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年05月07日 11時19分04秒
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