木原音瀬「吸血鬼と愉快な仲間たち」2巻
【内容情報】(「BOOK」データベースより)日本に来て半年が過ぎ、アルもやっと周囲の人々や生活に慣れてきた。春からは施設に新しいエンバーマー、室井が加わり暁の職場も賑やかだ。が、暁は明るく陽気で率直な室井と反りが合わない様子…。そんなある日、アルにモデル&ドラマ出演の依頼が。人間だった頃からスターに憧れていたアルは大喜び。しかし暁は大激怒。簡単にはお許しが出そうになくて…!?吸血鬼シリーズ第2弾。今回も恐ろしいほどBL本っぽくない。いやまあ、エンバーマーの研修生がゲイで暁に恋しちゃってたり、アルが暁になついてたりはするんだけど、でもラブシーンはないしキスもないしーお互いの気持ちを確認して甘甘!とかのわくわく展開もないしー前回では大注目だった刑事さんが、今回はほんとーにちょいっとしか出てなくてしょんぼり。アル可愛いからいいんだけど、でもなぁ。足りないなぁ。アルの味覚が本格的に残念なのが確定したり、頭の中も色々残念だったのがわかったのは収穫…なのか?いくらちょい役でも、吸血鬼が雑誌モデルやドラマ出演はやばいでしょう。しかもアルのように色々半端で不自由だらけで頭も弱い子が……。吸血鬼ものの創作では、かなり前のたった1枚の写真が原因で気づかれて、追われて、災難に見舞われたり退治されたりという展開はおなじみなので、大した危険も可能性への危機感もなく仕事を請けようとするアルにはドキドキさせられます。君、自分がかなり面倒で生き難い生物だって自覚しようよぅ。。暁があんなに精一杯反対してくれてるのにねぇ。そんな馬鹿っぷりが健在なら、可愛らしさは増しなのがアルです。なつき蝙蝠度はパワーアップして非常に可愛い。この可愛さはどこまで行くのかという気にさせられるくらい、小動物化&甘えっ子化&暁大好きっ子化が進んでるアル。暁も早く落ちちゃえばいいのにー3巻が楽しみ♪