鎌倉の時間　傍らにある音楽

さて昨日紹介した、はっぴいえんどの「街角ろまん」が何気ない日常を歌った日本のロックの名盤なら、このノーマン・グリーンバウムの「ペタルマ」は牧場生活のありのままの日常を歌ったシンガー・ソングライターの名盤中の名盤だ。

なにせ前作「スプリット・イン・ザ・スカイ」で全米No1を記録した彼が、それで得た金で、サンフランシスコ北部の町ペタルマに大牧場を買い、そこでのんびり暮らしながら作った、商業性皆無のアルバムなんだもの。

鶏に餌やって卵産ませ、山羊を飼ってミルクを作ってなんて歌詞なのに、バックは、ライ・クーダー、サイラス・ファーヤー、そしてジム・クェスキン・ジャグ・バンドのフリッツ・リッチモンドと凄いメンツ！

しかもこの人たち、お家に遊びに来たついでにレコーディングに参加しちゃいました的なノリ。いやはや、こんな環境でないと生まれない脱力系ゆるゆるアルバムだ。