カテゴリ:SSW周辺の音楽
世の中には、一生かけても集められないほど、無数のレコードがあって、見知らぬレコードに針を落とす時、どんな音が流れてくるのかと、いつもドキドキする。
もちろんアーティストの素性なんか分からず、ただジャケットの写真とわずかな資料で、勝手な想像をする。 このJohn Manningもそんなシンガー・ソングライターの一人だ。 デニス・ホッパーの映画「American Dreamer」のサントラにジーン・クラークやジョン・バック・ウィルキンに混じって彼の曲が2曲収録され、その経歴不明の未知な存在に、当時のSSWファンはおおいに魅了されたそうだ。 これはひっそりと録音された彼の唯一のアルバム「White Bear」。埃っぽい古い酒場で、椅子に座っている彼の姿が見える。丹精な顔立ちとその内省的なたたずまい。やがて、胸を掻き毟るようなギターとピアノの調べに乗って、彼の切ない歌声が聴こえてくる。いかにもシンガー・ソングライター然とした叙情的なメロディが続く。 僕は音楽が好きなんじゃなくて、レコードが好きなんじゃないだろうか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Aug 8, 2005 09:41:45 PM
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