coquetteコケット
代官山のcoquette(コンセプトショップ)についてご紹介します。まず私がブティックをスタートしたいと思った理由についてです。日本のセレクトショップは、どこもお洒落だと思います。そしてとても活気づいているとも思います。流行のファッションをいち早く取り入れ、<売れる洋服>がきれいに並んでいます。利益を上げていくためには、<売れる洋服>をチョイスするのは確かに大切なこと。そのためにブティックのバイヤーさんは、膨大な経費を使って年に2~4回ほど海外に買い付けへと出向くのですから。でも、私はこれについて疑問を感じています。「パリジェンヌのワードローブ」は、これでは伝えられないからです。「パリっ娘たちの生のファッションや生活を皆様にお伝えしたい」と、ジャーナリストとして常に考えています。だから、仕事でパリコレを見ることはあっても、流行の最先端にはさほど興味を示していません。それよりも、フランスの友人達のファッションコーディネイトの方が、私にとっては興味深いものです。それぞれが、自分の良さをよく理解し、流行には関係なく、自分らしいファッションで身を包んでいる。そうすることで、自分らしいファッションセンスは磨かれていくものです。そういうことを、coquetteを通して皆様にお伝えすることができればと思っています。 斉藤智子