今度はフランス人がいい
いろいろとあって、思いのほか日本滞在が長くなりましたが、ようやくパリに戻りました。やはり震災が影響しているのか、飛行機はすいていました。この時期に海外旅行をするという気持ちは、なかなか湧いてこないのかな?管理人さんに会うと、「まあ、帰ってきたの?よく無事だったわね。日本が大変なことになっているから心配していたの。」と、やや大げさか?と思うほどの歓待でした。海外からすれば、日本はとても小さな島国だし、地理感もないわけだから、こういうものなのかも。今日、電話した保険会社の方も、「津波の影響はなかったの?」と心配してくれていたし。気にかけてくださっていたようで、ありがたい話です。今日はお天気も良かったので、渡航で疲れた体を癒しに、さっそく公園でひなたぼっこ&読書をしてきました。5月はもっともいい季節。暖かい光に包まれた子供たちやワンちゃんが走り回っていました。その様子を見ながら、「今度はフランス人に生まれたい」と思いました。外国人である私がフランスに住むのは、大変なことや嫌なこともたくさんあるのですが、フランス人としてフランスに住むのであれば、全てを自然に受け入れられるように思うのです。もちろん、フランスが好きだからフランスに住んでいるのですが、日本人の私は日本も大好き。今度生まれるとしたら、どっちかな?と以前は思っていたのですが。。。こんな風に考えに変化が現れたのは原発問題が一番。政府はあやふやなことばかりしか発表しないし、いい加減、嫌気がさしてきました。もちろん、フランスにも原発はありますが、地震のない国だし、安全性が違います。その上、万が一同じようなことになったとしても、国民が許しません。日本人は良くも悪くも、つくづく優しく、忍耐強いのだと実感しました。謙虚に控え目にと教えられてきた日本と、主張しなければ存在価値がないと教育を受けてきたフランス人との違いなのでしょうか?今は大丈夫でも未来が心配。子供たち、これから生まれてくる子供たち、彼らの将来は大丈夫なのか?そんなことを考えると、やはり日本には生まれたくないと思ってしまう自分自身が悲しいです。原発問題を早く何とかしてくださいナ。