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Jan 31, 2005
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カテゴリ:読書
身の上相談を読むのが好きです。
雑誌などに載っているとつい読んでしまいます。
中には、「本気で悩んでないな、この人」なんて突っ込みをいれたくなる記事もあったりして楽しめます。
悩みは人それぞれですから、上記のような突込みを入れるのはご法度なのでしょう。

吉祥寺の本屋で『大正時代の身の上相談』を買いました。
読んでみると、時代を反映した情報が盛りだくさんです。
佐多稲子の『キャラメル工場から』で研究発表をしたことのある私としては、大正から昭和初期というのは、大学時代のあのレポートを書いた日々を思い出させるものなのです。
大学を卒業して何年も経つのに未だに学生気分が抜けないだけなんですけどね。

本の話題に話を戻します。
処女信仰のとっても熱かった時代だということが非常に伝わってきます。
非処女の妻と別れて後妻を迎えたがその後妻も非処女だったので処女の妾を囲おうとする夫に悩む後妻、とか。
そのようなお悩みに読売新聞の記者様は懇切丁寧に答えているんですが…現代を生きる編集者がいちいち突っ込みを入れているんです。
「その妾も非処女だったりしてな」
という調子です。

現代と比べると大きく異なる事象もありますが、現代にそのまま残っている事象もあり面白いです。
この時代は、職業婦人とか、サラリーマン世帯とか、それまで無かった物事が生まれた時代なんですよね。
最近では、武士は今で言えばサラリーマンである、という歴史解釈もありますがサラリーマンなんて言葉が当時は無かったわけですよね。
サラリーマンだと武士が認識していなかったわけで…

まとまりがなくなってきましたが、この本を読んで80年前にタイムスリップしたような気分になれて大満足なのです。





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最終更新日  Jan 31, 2005 10:17:06 PM
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