気血水
「氣血水」と言う考え方があります。健康で長生きをするために必要なものである、と私は考えています。これに後、「動」が加わればいう事がありません。「氣血水」とは、まず「氣」の流れを整えると言うことです。「氣」とはエネルギーで、大きく分けて、天の氣と地の氣があります。天の氣とは、「空気」のことで、私たちは空気中の「酸素」を吸って生きています。きれいな空気はそれだけで「財産」で、これは住んでいる環境が大きくものを言います。以前、テレビを見ていましたら、「クローン病」と言う難病に罹っていた方が、転勤で利尻島に転属され、そこで住み始めたら自然と治ったという方がありました。おそらく、いろんな複合的要因が考えられますが、そのひとつに空気がきれいであったこともあるのではないか、と思います。それだけ、「天の氣」の質は大切だと思います。もうひとつは、「地の氣」です。これは食べ物で、地面の下にあるものをいかに「炊いて」食べるかということです。根菜も基本的には野菜ですから、「陰性」の食べ物です。そこに「火」を通すことで、「中庸」の状態にしていきます。そして、食べ物の「新鮮さ」、「旬」が大切になってきます。新鮮なものはそれだけでエネルギーが高く、私たちを元気にしてくれます。野性の生き物は決して死んで時間がたったものは食べません。次に「血」がきれいであることです。万病一元=血液の汚れであり、この「血」をきれいにするのも、汚すのも毎日の「食生活」が大切です。「食が血となり、血が肉となる」と言う考え方の通り、食べ物は大切な要素です。「血」をきれいにするためには、まず「出す」こと。いかに出せるかと言うことがテーマになってきます。汗・尿・便・熱・下痢・湿疹などなど。そして、いかに「入れる」ことを制限できるかです。現代人は「食べ過ぎて」病気になっています。糖尿病にはじまり、高脂血症、ガン、心筋梗塞、脳卒中などは飽食が生んだ病気ともいえます。これらは「血液検査」によってその異常がわかりことから「血」の汚れであることが言えます。最後に、「水」です。「水」は摂りかたによっては功罪がありますが、私たちの体からは一日に約2.6リットルの水分が、尿や汗、呼吸によって失われています。その分を補給しなければ、体は水不足になり、様々な異常を訴えてきます。体の約65%は「水」です。血液の血清は約83%が「水」で、臓器のほとんどは、約80%が「水」で出来ています。ですから、一度にたくさんの「水」を飲むのではなく、少しずつ飲むことが大切です。特に、朝起きたとき、お風呂に入る前、夜寝る前の3回はとても大切な時間です。但し、夜寝る前はコップ1杯にして少なめにします。これら「氣血水」のバランスと動くということが相まって、私たちの健康は保たれています。