|
カテゴリ:中国関連
今日は鵠沼海岸で意外に知られていない記念広場の紹介です。
↑サーフビレッジの西端には引地川があって、週末にはこの河口でボラなどの釣りをしている人が見受けられます。この川の少し上流側に国道134号線があるのですが、その手前に今日紹介する聶耳(ニエアール)記念広場があります。 ↑これは聶耳(ニエアール)記念碑です。聶耳(ニエアール)さんを皆さんはご存知無いかと思いますが、中華人民共和国の国歌「義勇軍進行曲」の作曲者なのです。私は中国駐在経験者として私の故郷の藤沢市にあるこの広場を訪ねました。 ↑「義勇軍進行曲」は実は抗日映画「風雲児女」の主題歌として、盟友の劇作家・詩人の田漢が獄中から密かに送った歌詞に合わせて、日本滞在中に最終的に書き上げたと言われています。 何でこの藤沢の地に記念碑があるかということですが、1935年7月17日の午後、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸にて友人と遊泳中に行方不明になり、翌日水死が確認されたことによります。当時、彼の最期を「日本官憲による謀殺」とする説もあったようですが、当時捜索に携わった地元関係者は他の水死者と特に変わった点はなかったと証言しているようです。享年24歳であったとのことで、有能な芸術家が非常に若くして他界されてしまいました。私個人的には、聶耳(ニエアール)さんが何故この日本にいらしたのか疑問に感じますが・・・。 ↑これが聶耳(ニエアール)記念広場の全容です。小じんまりとした広場ですが、彼の命日には毎年彼を偲んで碑前祭が開催されるそうです。中国大使館の方をはじめ、日中の関係者が列席し、藤沢市消防隊による中国国家の演奏があるとのこと。 ↑昭和61年、聶耳没後50周年記念事業として、藤沢市民と関係者の浄財で聶耳のレリーフが建立されましたが、このレリーフ、普段はイタズラ防止のためビニールで保護されています。最近日中関係が悪化したりしていますからね。手前にあるのは献花台です。 ↑ビニールのかかっていないレリーフの写真を、他のサイトから借用させていただきました。昨今の中国人観光客の日本周遊のブームにも乗って、中国人の方がこの場所を訪問される機会が増えているようです。記念広場には中国語による案内も設置されていました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.08.30 21:33:26
コメント(0) | コメントを書く
[中国関連] カテゴリの最新記事
|