秋の夜長に
私は政治家としての康夫ちゃんがが好きだ。 かつては、ドスケベで有名で、岡本夏生の指をなめただの、なんだの、とにかく変態な、エロオヤジというイメージしかなかったし、今回の選挙戦で、新党「日本」の長として担ぎ上げられたのには、いささか納得がいかないが、県知事としての康夫ちゃんが好きだ。 先月、「文藝春秋」を読みなさいと古館イチローに言っていたので、康夫ちゃんの言葉のとおり、文藝春秋を読むことにした。膨大な活字量と、今まで読もうとしなかった分野が否応なく組み込まれているところが、受け身なわたしにとってぴったりな読み物だ。 今月においては臨時増刊号まで買ってみた。 「私を変えた一冊、支えた一冊」要は本を読みなさい、おすすめはこれですよってな本。 読書量がものすごく少ない私は、何から読んでいいのかわからないので、誰かに勧められるまま、読むのも悪くないなぁと思い、櫻井よしこの部分を読む。 「ホリエモンさんは、東大に行けるくらいだから賢いんでしょうけれど、 品位と教養に欠けますね」読書されてるのかしらって感じ。 ザ・櫻井よしこ。 ホリエモンは、親子関係も貸し借りだと話したこともあったそうで、櫻井よしこはそこにも触れていた。本をたくさん読んでいたら、そんな言葉は出なかったと書いてあった。 そうだろうか?と思うアンチホリエモンの私がいた。 どんなにたくさんの読書量があっても、育ってきた環境で、様々な考え方があるはず。読書量だけで片づけられる話ではないだろう。 康夫ちゃんと同じくらい、櫻井よしこ好きな私が、ちょっとおかしいなと思った瞬間。 養老孟司がすすめる本にしようとも思った瞬間。 秋だから、たくさん本を読もう。