私と猫と編み日記-幸せな女と思われたい-

食べてみたかった、広島風お好み焼きを
昨晩食べて、満腹を抱えながら、思った。

いつだって、
なんだって、
不消化な気持ちを持っているままなのはよくない。

海に浮かぶ厳島神社。

諦め切れなかった。

最終日の今日、
満潮は8：06だという。

私は、朝食も食べず、
荷物を抱え、早々とチャックアウトを済ませた。

大人になって、こんなにも、何かに向かって走る事があっただろうか。

8：06には間に合わなかった。

それでも、今は8：50。

まだ大丈夫かもしれない。

一昨日見た鳥居がだんだん近くなってきた。

ドキドキしていた。



満潮とは行かないのかもしれないけれど。

でも、確実に浮かんで（るように）見える！

目を瞑って後ろを振り返った。




もうね。
これよ！！って。
仲間由紀恵がいてもおかしくない。
間違いなく、1ｃｍは浮いたから。私も。

これで、心置きなく、東京に帰れる。

少し目を細めて
私は宮島を後にした。


さて、最後の訪問地。
一路、呉へ。

いやねー。
もうね、呉に着いた頃は
私の中でだんだん帰宅の時間が迫ってきてるから
半泣きなんですよ。
しかも、暑くて、汗だか涙だかもう分からないものが
顔を伝ってた。

呉に着いたら
とりあえず、階段。



これね。
海猿の撮影に使われた階段なんだけどもー。
私もね、「かんな・・・・」って言いながら登りましたから。
200段。



日差しが強かった。

私の身体には、日焼けとして
広島の面影が残った。

東京へ向かう飛行機から下を除くと
遠くに広島市内が見えた。

私の夏休みが終わる。

少し目が潤む。

だけど私はそれをぐっとこらえた。

涙でにじんで、
景色がゆがむのが惜しかった。
今この瞬間が惜しかった。

次の休みは
東京を見て回ろう。

自分の住んでる街も
広島のように好きになりたい。

広島の街とデートしたように
東京とデートする。

その前に
首の後ろに日焼け止めをきちんと塗ってくれる相手は
全力で捜索中なんだけどもー。

とりあえず、もみじ饅頭でも食べながら。