MAMA's murmur

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• 新たな記念日ができました！

  昨日は私の58歳の誕生日。誕生日が記念日になりました。昨日、Kysと入籍いたしましたサイコーにハッピーです

  2016年03月17日

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  沖縄…2

  翌朝起きてカーテン開けてビックリ沖縄って言ったら「海」だよね？海のすぐ近くという売り言葉につられてこのホテルにしたのに…海はどこですかぁ〜？？？あぁ、右の方に…「オーシャンビューって予約しなかったっけ？」「もしかしたら、海の近くってだけで安心しちゃって、オーシャンビューはスッ飛んじゃってたかも。」これじゃあクレームのつけようがない。私達の反対側の部屋からは綺麗な海が見渡せたんでしょうね、きっと。おまけに、沖縄行ったら朝から晩までマンゴー食べ放題と思ってたのに、朝食バイキングのフルーツときたら缶詰めフルーツ日本旅館じゃないからバイキングで仕方ないねなんて言ってたけど、仕方ないどころのランクではなかった。朝食後、ホテルの前の遊歩道みたいなところを散歩したら、すっごく気持ちよかった。ホテルの周りが綺麗だったってだけが救い。早速、沖縄旅行のために買った自撮り棒でツーショットはじめは諦めていた美ら海に、娘カップルが連れて行ってくれた。私も相方も沖縄をもっと小さいと思っていたので、美ら海まで電車かバスで簡単に行けると思っていたのだ。私達のホテルは南部、美ら海は北の端、公共交通機関を使ったらその日の内に帰ってくるのは難しい。美ら海と言ったらこれ！ジンベエザメ！水槽の下の人影でジンベエザメの大きさが実感できると思う。三匹同時に来る時もあって、水槽の前に何時間いても飽きない。美ら海水族館は海洋博公園の中にある一施設。植物園やらプラネタリウムやら、水族館以外にもいろいろある広〜い公園だ。一通り見て回ったところで娘達と合流して、残波岬に。移動中土砂降りになり、雨脚が弱まったところで灯台まで歩いたのだが、その途中でまた土砂降り2人で1本の折り畳み傘で濡れずに済むわけがない。灯台に着いたらパッタリ雨は止んで、雲間から日が射してきた。残波岬は30メートルの高さの断崖が2キロも続く岬。1945年にこの岬を目印に米軍が上陸してきたという歴史もある岬だそうだ。灯台までの歩道は舗装されているが、周りはゴツゴツした岩場。晴れてたら綺麗だったろうなぁ〜。。。

  2015年07月20日

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  沖縄…1

  履歴を見ると、私がサボっていた間にもご訪問くださる方々はいらしたようだ。m(_ _)m m(_ _)m m(_ _)mどうもすみません。先月沖縄に行っただけではなく、その前には千葉県のあやめ祭りバスツアーに参加したり、新しい家具を買いに行ったり…遊び呆けておりました。遊び呆けていたとは言え、沖縄へはただの遊びで行ったわけではありません。もうすぐ結婚する末娘の義父となる方が沖縄にお住まいなので、ご挨拶に行ったのです。本来なら私だけ単独で行くべきかとも思ったところが、娘カップルが是非とも母親である私と相方とでと、、、。娘が言うには「父親には結婚式にも来てほしくない」そうで、お相手の家族を紹介したら「結婚式はどうするんだ？」という話にもなるだろうし、だから父親は紹介したくないそうだ。「それに、今父親＝マミーのパートナーはと言ったらNさんだから。」そんな流れで沖縄に行くことになった。「で、ところで結婚式はどうするの？」と聞くと「するにしてもダディは呼ばない。呼ばずにすむ方法はないかしら？」んー、難しい。でも、難しいことってけっこう簡単に片付けようと思えばできるもの。「教えなきゃいいんじゃん？聞かれたら『そのうち』ってだけ答えといてさ。」まかり間違って誰かから結婚式の話を聞いても、終わってからなら後の祭り。親子の縁は切れないとはいえ、彼らは後々お付き合いしたい相手とは思っていないわけだし、呼ばなかったことで怒鳴り込んで来ようとしても彼らの住まいは知られていない。さてさて、沖縄！相方とはいろんなところに行ったけど、ヒコーキで出かけるのは初めて初日にはこれを着て次の日はこれを着て、なんて荷作りしてたら荷物がエライことになった。それを最小限に絞り込みパッケージ。あとは私の化粧品や相方のヒゲソリ、2人分のケータイ充電器などなど、当日朝に追加で入れて完全完了。相方を仕事に送り出し、まずは太郎を動物病院に預けに行き、洗濯機を回している間に掃除やら台所の片付け。それから父宅に行って仏壇にお線香をあげて…ふぅー。。。ヒコーキはJALの最終便だが、出かける前に4月に施設入居した父の所にも寄る予定だったので、昼前には家を出た。相方は金曜は千葉の大学で夕方まで授業があるので、当然荷物は私の担当。2人分の着替えを入れたスーツケースを持って最寄り駅から徒歩15分の施設までの往復沖縄行く前から汗だくだぁ。。でも昔はそうだったよね。海外だろうと国内だろうと、空港まではクルマでなければ荷物を持って電車バスを乗り継いで行ったものだ。今はいろんなところから空港までの直通バスが出ているから便利。父の施設がある最寄り駅からも羽田空港までの直通バスに1,080円で乗れる。もちろんそのバスを利用した。羽田に着いたら、搭乗券をもらうのと荷物を預けるのも私の担当。相方は「Lynnはヒコーキ慣れてるでしょ」なんて気楽に言ってくれたけど、こっちは乗るのは慣れてても手続きなんか一度もしたこたぁない。だいたい子供の頃は父か母が一緒だったし、大人になってからは一緒に行く友達がササッとやってくれていた。私は横でノホホンとしていただけ。さぁ、こういうときはどうするか。答えは簡単ヒコーキ会社のお姉さん方、いつも笑顔でしょ。おのぼりさんのフリをして「これってここでいいのかしらねぇ…」と気弱に聞いたら、ぜーんぶやってくれた。私がカウンターに行く前から機械とにらめっこしていた人はあぁでもないこぉでもないと、何度か振り出しに戻って長々と操作していた。もちろん、相方には自分でサクサク手続きしたことにしたけどね。最近東南アジア系の観光客のマナーが悪いと評判（評判でいいのかな？）だけど、日本人もマナーが悪いね機内持ち込み荷物のマナーの悪さにはビックリ大きなスーツケースなんか預けりゃいいじゃん！ってか、預けるべきものでしょ？それを座席上の棚に載せてる人の多いこと！！ほとんどが「私はヒコーキ慣れてますから」風な人達。預けちゃうと、着いてから荷物が出てくるま時間がかかるからなんでしょうね。私が小さかった頃、上の棚にやや大きめのスーツケースを入れた人がいて、一度ロックがかかったにもかかわらず飛行中にロックが外れて荷物が落ちかけたことがあった。スッチーが慌てて飛んできて「ここはそもそも重い荷物を入れるようにはできていません、大きな荷物は預けてください」と、スーツケースの主を怒っていた。今の棚は昔のより強く作られているんだろうけど、ルールはルールチェックインカウンター前にも手荷物検査の前にも、スーツケースを預けるようにと注意書きがあるではないか。それに今回は、相方が授業資料を入れた小ぶりのバックパックを棚に載せようとしたら他の席の人のでっかいスーツケースが入っていて、棚に載せてることができなかった。棚にはちゃんと私達の座席番号があるのに！犯人は真後ろの席のビジネスマン2人連れ。片方が自分達の棚を使い、もう片方が私達の棚を使ってた。2席でひとつの棚ってことは、1人分の荷物は棚の半分が限度っていうことよね？それに、言わせてもらえば、チケットには座席の料金だけではなく棚の分も含まれているんじゃないの？おい、私達の棚を使ったビジネスマン、棚分払え飛行中に棚が落ちたトラウマのある私はアテンダントを呼ぼうと言ったのだが、事なかれ主義の相方は「足元におけばいいでしょ」と。ヒコーキ慣れしてるはずのビジネスマンがこういうことやってるから、一般旅行者が「いいんだな」ってマネするのよ。それに以前は国際線で、誰かが棚に載せたお土産のお酒がエアポケットで割れて、アタマからお酒をかぶったこともある。棚に載せる荷物は考えて欲しい、ほんと。まぁ、そんなこんなで沖縄には無事到着。昼のうちに沖縄入りしていた娘カップルが迎えに来てくれて、先にホテルにチェックインして夕飯へ。実は私、国内線は食事が出ないことを失念しておりました。しかもホテルは名前ばかりゴージャスな超どビジネスホテル。トホホな旅の始まりです。

  2015年07月20日

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  岡山・倉敷

  鳥取から岡山まではＪＲスーパーいなばで１時間半くらい。この１時間半って、ちょっとビミョー。駅弁でも食べましょうかってほどの時間でもないし、お昼寝したら寝過ごしかねない。岡山では仕事先が先生方に用意してくれたホテルと同じホテルにツインをとってあった。もちろん仕事先にはお部屋を辞退して、個人的に部屋をとったわけだ。同じホテルだから、外出時や飲み物を買いに出た時など、他の先生方と会うことがある。その都度「１１２１がお世話になっております。今回もまたよろしくお願いします」と、まるで奥方のようにご挨拶。これって、まだ奥さんになっていない身の私にとってはかなりの快感ダブルではなくツインにしたのには理由がある。シティホテルのダブルなら、縦にも横にもなれるほど大きい。一般家庭用のダブルベッドより大きい。ところがビジネスホテルのダブルとなると、ちと狭い。ひどいところはセミダブルなのにダブルと言っていたりする。ビジホのダブルで片方が大の字になって寝ちゃうと、もう片方にはスペースが無くなる。前回１月に岡山に来た時がそうだった。相方が大酔っ払いでベッドに斜めに寝たものだから、私は角っこに小さく空いた三角のスペースに縮こまって寝た。その教訓を生かして、今回はツインで申し込んであったのだ。ビジネスの狭い部屋だから、２つのベッドはピッタリくっ付いてはいるけど、お互いの領土はちゃんと守れる。砂丘で遊んだ疲れはスッキリとれた。さて、一夜明けて相方は会議へ、私は例によって倉敷へ。１月の時はお天気が悪くてマッサージに予定変更したから、倉敷は１年ぶりだ。この日も小雨模様だったけど、この日を逃したら今年は倉敷に行けなくなる。倉敷に着くとまず向かうのは、美観地区とは反対側のモール。モールのペットショップでワンちゃん用キビ団子を買う。他でも売っているのかもしれないが、私はここでしか見たことがないから、わざわざ反対側にまで足を延ばす。モールを出るころには、ありがたいことにお天気回復倉敷は何度来てもいいねぇあてもなくあっちへぶらぶら、こっちもぶらぶら相方は「お付き合いできんで、すまんこってす」と言うけど、女の子はそもそもぶらぶらショッピングが好きな生き物。観光地なんかでお買い物やウィンドーショッピンッグをしてるのって、たいてい女性でしょ？旦那さんたちはお店の外で荷物番をしていたり喫煙所で一服してたり。相方にそんな退屈な思いをさせるくらいなら、相方の仕事中に一人で回るわ。特に倉敷みたいなお土産屋さんのたくさんあるところはね今回は、１人蕎麦屋に初挑戦。寄る喫茶店が決まっていて、いつもならそこで軽食を摂るのだが、なぜか無性にお蕎麦が食べたくなった。会議は６時には終わる予想だったので、そろそろぶらぶらするだけではなく、お買い物を…お買い物せねばとなると、気ばかり焦ってなかなか決まらない。備前焼のネコちゃんは買ってきたけど…右側の小さな方ヒモがついてるから、置物ではなくマスコットだね。大きい方は初めて岡山に連れて行ってもらった時に記念に買ったもの。こうして並べて置くとカワイイでしょ？それから、毎年行くおばあちゃんがやってる手作りのお店へ。今回は手毬を買った。和柄の切れ端で作った手毬だよ。この店の物は全て、おばあちゃん仲間が一針一針縫って作った和物。ボケ防止から始めたんだって。お孫さんのお小遣いに貢献してきましたこれだけの買い物にほぼ半日を費やすのが女という生き物。さて倉敷を後にしそろそろ岡山に着こうというころに、ナイスなタイミングで相方から会議終了の着信。コインロッカーから荷物を取出し、駅ナカの喫煙可能な喫茶店で時間をつぶし、新幹線で東京に戻った。あーあ、これで今年の出張兼旅行は終わり。。。。来年の１月まで旅行はお預け。。。あ、あったあった、母の法要で故郷に行く予定もあるけど、６月にスペシャルな予定あったんだっけ６月は沖縄です！次女が結婚するので、お相手のお父様との顔合わせをしに行ってきます。元々は沖縄の方ではないのだが、「あったかいところが好き！」ってんで沖縄に引っ越しちゃったんだそうです。いいね、うらやましい。東京で会うか沖縄で会うかって言ったら、やっぱり、沖縄だよね。うれしいのは、娘が言った言葉。「ほんとなら、マミーとダディに来てもらわなくちゃいけないんだろうけど、ワタシ的には１１２１に来てほしい。結婚式もするかしないか決めてないけど、もしするとしたら１１２１に父親席に座ってほしい。」相方は必死こいて父親役などせず、自然体で子供たちに接している。素の相方を受け入れてくれてるんだね。娘の言葉、すごーくうれしかったなぁ旅から帰ったばっかりだけど、６月の沖縄がとっても楽しみ

  2015年05月05日

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  鳥取砂丘　

  目覚めるとＦＢにコメントが数件。昨夜アップの「羽合温泉」に関して、飲み仲間たちからのコメントだ。「へ？温泉だったの？？？」「そういうオチでしたか」飲み仲間たちには「はわい行ってくる」としか言っておらず、ＦＢの投稿も高速バスに乗る前に「行ってきまーす！」と書き、添付した写真は待合室のベンチのみ。口で言っただけなら「ハワイ」も「はわい」も「羽合」も同じに聞こえるね。写真のベンチも見ようによっては空港のベンチに見えるかもバレた途端に「あご竹輪」やら「ラッキョウ」やらとお土産リクエストが相次いだ。もう一度湖上露天風呂へ行き朝風呂を楽しんだ。この旅館も例にもれず朝夕、男湯と女湯が入れ替わるが、並んでいるので景色は変わらない。朝食は大広間的な会場でブフェスタイル。優雅にハワイアンミュージックが流れている。そういえば、路線バスから見たスーパーやらファミレス、薬局の店名、ウケ狙いからか「〇〇ハワイ店」と書いてあった。羽合はＨａｗａｉｉと姉妹都市にでもなっているのだろうか。。。相方はいつも通り和食メニュー、私は洋食メニューをチョイスしたのだが、Ｈａｗａｉｉと姉妹都市になっているのならフレンチトーストもメニューに加えてほしいな。倉吉駅まではホテルの方に送ってもらい、ＪＲスーパーはくとで鳥取へ３０分。鳥取駅からはループバスで砂丘へ。小高い丘を登ると砂丘が広がっている。ちっちゃいツブツブが人間。パラセイリングやサンドスキーを楽しむ若者や家族連れもたくさんいた。それに中国人韓国人の観光客も。広いことは広いがイメージとちょっと違った。私が想像していたのは、視界一面何にも人工物なんかなくって、景色が熱気でユラユラしていて、ラクダが放し飼いになっているようなところ。「Ｌｙｎｎ、それは砂漠というモノです。ここは砂漠ではなく砂丘です。」５０過ぎてこの勘違い、いや勘違いでは済まされない、無知さ加減、、、恥ずかしい。相方に指摘されて、そういえばラクダって日本の生物ではなかったと気づいた。海が見えると、飛び込みたくなる海好き人間の私。さすがに泳ごうとは思わなかったが、波打ち際までは行きたくなって、急こう配をおっかなびっくり下りて行った。若い人たちははしゃぎながら駆け下りてたけど、足元がサラサラの砂だからはしゃぐ余裕なんかなかったね。海水はとっても爽快砂丘を歩いた足をシャキーンと冷やしてくれた。ワーイワーイと仔犬みたいに大はしゃぎの私と、フゥフゥ汗を拭きながら見守る相方。お互いそれをパチリ。一緒にいるとタイミングも似てくるものですね。ひとしきり遊んだところで元の場所に帰るわけだが、砂丘を越えて来たってことは砂丘を越えて帰らねばならないってことだ。来る時にはそんなことなど考えもしないんだよね。行けるとこまで行ってみよう！なんてさ。帰りの急こう配は、脱いだ靴を手に履き、四つん這いで這い登った。ラクダはお散歩用の若いラクダと写真用の比較的年寄りラクダとがいる。相方がちょい離れ気味に立っているのは、ラクダの臭いがたまんなかったんだって写真だけなら５００円と書いてあったので撮ってもらった。５００円なら安いじゃん？ところが出来上がった写真を受け取る時にまた１５００円取られた。計２０００円也。最初から２０００円って言えばいいのに。朝食にあれほど食べたのに、旅をするとついつい過食になる。鳥取駅に戻る前に、名物の海鮮丼（相方チョイス）カニとろろ丼（私チョイス）そしてもちろん、地ビールも。

  2015年05月03日

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  ハワイ…温泉ですが…

  「Lynnはどこへ行きたい？」「ここまで来たんだから、秋吉台もいいね。石見銀山とかは？」「それもいいね。俺はテレビでやってた、ほれ、池に紙を浮かべて占う神社、なんてったっけ？」「いいね、いいね、どうやって行くのかしら？」スマホで片っ端から行き方を検索してみる。あーあ、やっぱり典型的Ｏ型カップル。第一候補、秋吉台。出雲大社前→→出雲市→→新山口→→秋芳洞、げげっ、ここからまだ先がある第二候補、石見銀山。出雲大社前→→出雲市→→大田市駅、さらに先がある。おまけに第一、第二とも今夜の宿とは反対方面。私も、もしこれが他人事なら「そのくらい調べておきなさいよ」とあきれるところ。クルマならササッと行けるのだろうが、旅先では電車かバスが私達の基本ルール。では、相方希望の神社は？「なんてったっけ…神社の名前、憶えてない。。。」相方もこんな感じだ。スマホでササッと検索。「池に紙を浮かべて占う神社」出た、最近の携帯はたいしたものだ。相方お目当ての神社は「八重垣神社」。占いの紙を鏡の池に浮かべて、良縁に出会える時期などを占う。さて、第三候補の八重垣神社はと言うと…雲大社前→→出雲市→→松江→→八重垣神社。第一、第二よりは楽だけど、２時間近くかかる。宿に着くころには夕飯の時間は過ぎてしまう。旅モノのテレビ番組も最近はクルマが交通手段、私達の旅の参考になるのは「路線バスの旅」とか「高速バスの旅」くらいか…「ところで宿は？ここからどのくらいかかるのかしら？」宿までも調べてみたら、電車を乗り継ぎ２時間近くかかることが判明。「こりゃぁ、観光してるヒマなんざありませんなぁ。。。。」出雲大社の後は宿へ直行することに。出雲市でＪＲに乗り換え、倉吉からは路線バス。相方は旅先の路線バスが大好き。現地の人々の生活が見られるんだって。着いた先は、はわい。ハワイはハワイでも「羽合温泉」。寄り道しなかったので、夕飯前にゆっくり大きなお風呂に入る時間もあった。大浴場の他に、東郷湖に突き出した露天風呂もある。今回の旅では露天付きの部屋は満室でとれなかったが、上の方の階の角部屋で眺めは最高。これで露天付きの部屋だったら言うことなしだったのに…それぞれ大浴場でバス旅の疲れを流し、私はマッサージへ、相方は部屋でグターッと。リフレッシュしたところでちょうどお食事タイム。これまた部屋食ではなかったが、趣のある個室が用意されていた。前菜と陶板焼きが２種類。陶板焼きの中身が気になる。メニュー表を見れば解決するのだが、メニュー表は旅の思い出用にさっさとしまってしまうので、また出して見るのがめんどくさい。手っ取り早く、フタを開けて覗いてみる。片方は鳥取牛これ、柔らかくって、超美味しかったさてもう一つは何かな？？？「からっぽだよ？？？」と言う私に「俺の方はアワビが入ってるけど？」と相方。なーんだ、こういうことでした。。。。このあと定番のお刺身やら鳥取牛のビーフシチュー・パイ包み焼きなどなど続き、、、最後の〆には、お刺身の伊勢エビがお味噌汁になって帰ってきました。旅に出ると不思議なもので、多いなと思いつつも毎回完食お互い、おみごとと言うほかにない。この日は２００人の団体さんがいるとのことだったので、食事が済んだら即、今度は露天風呂へ。団体さんが宴会で盛り上がってる隙に、渡り廊下を通って、東郷湖に突き出た湖上露天風呂に行ってきた。建物から離れて湖上に突き出しているので、団体さんの喧騒も聞こえず湖のさざめきだけ。女湯はバラ湯になっており、甘い香りが立ち上り、優雅な気分早い就寝だったけど、なんせ前夜はバス泊り。２人とも床に就くなり爆睡でした

  2015年05月01日

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  出雲大社

  目の前までバスで行けるんだから楽でいいなんてお気楽に考えてしまった。確かに、朝には出雲大社の前に到着。だけど、新宿夜7時出発～出雲翌朝8時到着、13時間のバスの旅。相方は千葉での授業が終わってすぐ新宿に移動、私は父のところに顔を出し2人分の荷物片手に電車を乗り継ぎ新宿へ。それからの13時間だ。着いた時には足がむくんで靴がキツキツ東京を出たのは4月16日、木曜日。平日だからそんなに混んではいないだろうと思いきや、出雲行きのバスは満杯だった。まず一畑電車の駅で洗顔し、ついでにコインロッカーに荷物を預けた。一の鳥居（字迦橋の大鳥居）が駅の左手、大社とは反対側にあるのだが、なんせ2人とも足がパンパン。一の鳥居はパスして、二の鳥居からスタート。勢溜の大鳥居。もちろん、鳥居をくぐる時はちゃんと一礼。この二の鳥居をくぐると右手に祓社がある。心身を祓い清めてくれる四柱の祓戸神が祀られている。このちょいと先にもう一つ鳥居があって、そこから松の参道が続いている。樹齢400年以上の松の参道だが、ここは参道を通ってはダメ。身分の高い人々だけが参道を通るのを許されていたんだって。今は松の根を保護する意味で、参道を歩いてはいけないことになっている。参道の両サイドに歩道があるが、右側通行とか左側通行とかのルールはないみたい。参道が終わる頃、左右に大きなオブジェが見えてくる。右側にあるのが「ムスビの御神像」。大国主大神が海神から「幸魂奇魂のおかげ」を授かっている。この金のボールで神性を養い、縁を結ぶことができるようになったそうだ。左側にあるのが「御慈愛の御神像」。白ウサギがお説教されてるところ。ウサギってよくわかんないよね。ウサギを飼っている人に「名前呼んだら来ますか？」って聞いたら「来ませんよ」という答が返ってきたことがある。自分の呼称も理解できない者にお説教しても、理解してくれるのかしらね。相方もウサギに関しては微妙な意見。「なまじ可愛い顔して無害に見えるから同情を買うけど、皮を剥がされて丸裸にされても自業自得」と。手水舎で作法通りに手と口を清めて、いよいよ神域に入ります。ほんとなら銅鳥居を通るのだが、補修工事のため仮設入口から銅鳥居は「触ると金運がアップする」と言われてるので、ぜひ触りたかった１月の姫路城と言い、ツイてない。。。ツイてないというか、やはり、事前調査不足だ。Ｏ型カップルだからね、しょうがない。入ってすぐにあるのが、神馬神牛。なでると、馬は子宝、牛は学問に良いそうだ。出雲大社の参拝方法は、「二拝四拍手一拝」。神社で手を打つ時は、左右の手のひらを少しずらした方がいいそうですよ。節と節とが合わさるでしょう？「節が合わせる→不幸せ」不幸せにならないようにずらすのね。拝殿の後にある八足門。このあたりで足のむくみも取れてきて気分爽快。八足門から中には入れないので、塀で囲まれた御本殿をぐるっと回って、森の中のウォーキング。小さな橋を渡って、本殿左手にある神楽殿へ。結婚式を挙げるところはここだね。大注連縄は日本最大級、約８００人がかりで半年かかるそうだ。５～６年に一度、巨大クレーンを使って交換するのだそうだが、クレーンなどなかった時代にはどうやって交換したんだろう普通の注連縄は右側から始まる巻き方だが、出雲大社の注連縄は「左が神聖」とされているところから左が上にくる巻き方をしているそうだ。巻き方にもいろいろあるんだね。飲食店の混雑を避けるために、歴史博物館へ。歴史博物館には、境内から発見された古代の巨大柱やら平安時代の本殿の模型、当時の人々の生活のジオラマが展示されている。神殿の模型はいろんなタイプがあった。学者さんによって意見が違うみたい。感心したのは、ボランティアのガイドさんが何人もいて、とても解りやすく説明してくれる。たいていこういうところはボランティアの方がいるけど、出雲のボランティアさんたちはドヤ顔なんかしてなくって、みんなニコニコ。ようこそ島根へ、って感じだったよさて、お昼を食べながら、次の目的地を決めましょうかね。お昼はもちろん、出雲そば三段重ねが特徴らしいです。

  2015年04月30日

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• ４月にあったこと

  久々の更新。。。新年明けてからバタバタバタバタ。父の体調不全がほとんど原因。そんな時は重なるもので、相方のお義父さんも体調を崩してしまった。なんかおかしいなと思い、自分で病院へ行ったそうだ。９０を超えて、ご立派としか言いようがない。相方のお姉さんからそのまま入院になったと連絡があり、３月末にお見舞いに行ってきた。今回の千葉訪問では相方の姉妹も全員揃うというので、ちょっとドキドキ女同士の評価は厳しいからねお姉さん２人とは電話でお話したことはあるけど、お会いするのは初めて。妹さん２人とは話したこともないし…相方の前カノみたいに、「例のあのヒト」みたいなことは言われたくない。病院には姉妹たちより先に着いた。「入院したって聞いたからさ、、、どう、具合？」と、男同士の会話って愛想がないねそれにしても嬉しかったのは、ぐったりしていたお父さんが私達の顔を見るなりニコニコしてくれたこと。もじもじして口ごもる相方をさておき、私を指さし…「Lynn!!だなっ！」と。私もこの時はマスクをはずし「はいっ！お義父さん、大丈夫？」と笑顔を見せた。笑顔って大事なんだよ。病院や老人施設ではマスク着用って言うけど、マスクしてたら誰かわかんないじゃん。表情だってわかんないし。小さな赤ちゃんや動物たちがマスクをしてる人を怖がることってあるでしょ?あれって、表情が分からなくて怖いんじゃないかなぁ。だから私は父のお見舞いに行くときも、最初に挨拶するときはマスクをはずして笑顔を見せることにしてるんだ顔を見せると、実の父でさえ「あぁ、Lynnか」って安心する。お義父さんも、マスクをしたままの相方には少し警戒を見せたようだったけど、私の顔を見てニコニコしばらくすると姉妹たちや連れ合いさん方もぞくぞく集まり、ご挨拶。私達が入籍していないことやら親族への紹介前に同居を始めたことで、何か言われるかなと身構えていたのだが、そんな心配は無用だった。どうやら、最初にお義父さん宅を訪問してから、お義父さんが姉妹たちに私のことをちゃんと話しておいてくれたようだ。同じ老人の１人暮らしでも、私の父は私達の上の階に住んでいた。お義父さんの場合は２番目のお姉さんが市内に住んでいるけど、階段上がってすぐってわけじゃない。心配だよね。うちだって、「おやすみ」って言ってから「おはよう」の間は気になったもの。うちの父は４月にやっと施設が決まり、病院から施設に移った。窓が大きくていっぱい陽が入る明るい施設だ。あいにく我が家の近くの施設は満杯やら条件が合わないやらでダメだったけど。。。父が入居したのは、私の職場の近く。仕事の日には毎日でも会いに行ける。それにキレイ…建物も新しくてキレイだけど、衛生的厨房に横長の窓があって、パブリックスペースから調理の様子が見れる。親を預けるんだから、いいかげんな調理は困るもんね。たいていの施設は３カ月～６カ月で退去しなければならないのだが、ここは１年いられる。３カ月なんてあっという間に過ぎちゃう。入居してすぐに次の施設を探し始めなきゃならなくなる。でもここは１年と言うロングタームだし、申請すれば（問題がなければ）そのまま延長もできる。年寄りに環境の変化は、決していいことではない。ここに決まるまで、姉と２人でいろんな施設を見学し、申請を出し、面接をうけ、金策をし……やっと、一段落。お義父さんも治療が終わったら、病院より施設がいいのにと思うんだけど…施設なら病院より食事もいいし、なによりレクリエーションや趣味の時間があるし。。でも、透析をしてるから施設は無理みたい。それに、意地っ張りなところがあって介護認定を拒否してるんだって。相方の意地っ張りはお義父さんからの遺伝なんだね。一段落して、今年最後の出張。さて、今回はどこに行こうか？もう一度姫路城に行き、前回は見られなかった天守閣を見てくるのもいいね。もうそろそろ出張のお呼びもかからなくなるだろうから、今のうちにまだ行ったことのないところに行ってくるのもいいね（←毎回言ってる）。どうする？？？そんな話をしていたら、テレビに映ったのが出雲大社。出雲大社って、縁結びの神様だったよね？ここがいい！ここがいい！絶対ここ調べてみると、東京から新幹線で一直線というわけにはいかないみたい。飛行機〜バス〜電車を乗り継がなきゃならない。なんか他にないの？あった、あった、高速バス高速バスでなら、夜新宿を出て朝には出雲大社前に着く。簡単じゃん道に迷うこともないし、寝てる間に着いちゃうし父は施設が気に入ってくれたようだし、安心して出雲へ出発

  2015年04月29日

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  ごまドレッシング作ってみた

  相方は野菜嫌い。生野菜はほとんど食べない。相方が食べないから、買い物に行ってもレタスやキュウリを買うのは気がひける。私しか食べないのに買っていいのかな…とついつい思ってしまう。別に、ダイヤとか株を独断で買ってしまうのではないのだから、野菜くらいイイじゃん！とも思うのだけど…。生の野菜が食べたい時はほとんど揚げ物や肉類に添えるキャベツに頼ってしまう。野菜と言えば、じっくり火を通した煮物。相方曰く、煮物の味で私に決めたそうだ。煮物に関しては、自分で言うのもなんだけど、自信がある。自信があるというのはちょっと違うな…相方が「美味しい」と感じてくれればいいわけで、私の料理を食べる機会がない人の好みはどうでもいいのだから。生の野菜はほとんど食べない相方だが、ごまドレッシングならサラダも食べる。相方の好きなごまドレッシングは某高級スーパーのオリジナルブランド。少々お高いのだが、そのドレッシングをなみなみとかけ、上から野菜をギュウギュウ押し付け、しんなりしたところで食べる。食べるというより飲むに近いかもしれない。だから、あっという間にドレッシングはなくなる。最近は父の病院に行かねばならず、なかなか某高級スーパーまで行けない。ならば手作りしてみましょう「ごまドレッシング」とPCに打ち込み検索。ふむふむ何種類かのレシピをみて、基本の材料は冷蔵庫に常備のものと判明。分量はさまざま…好みってことね。一応それぞれの分量を頭に入れて、自分流で作ってみた。ちょいとひと舐め。んー、酢が強いかな…では他の材料を追加して…んー、マヨネーズ追加…今度はお醤油追加…ようやく相方の好みに近いごまドレッシングができた。今夜は堂々とサラダを食べてやる相方にはごまドレッシング、私はコールスロードレッシング。このドレッシングに粒マスタードを加えてみた。チキンサラダにするときは粒マスタードでアクセントをつけたほうがいい。マスタードではなくラー油にしてもいいね。ラー油にすればバンバンジー風になる。ちなみに我が家のレシピは、すりごま…大さじ４砂糖…大さじ１酢…小さじ２醤油…小さじ２マヨネーズ…大さじ３〜４胡麻油…小さじ２かなりこってり、濃厚だ。

  2015年02月24日

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• 岡山出張…帰途

  貫一お宮も見たし、キンメも食べたし、いよいよ秘宝館かな。。。「どこにあるんだろう？」「街中ではないよね？」「タクシーで？秘宝館までお願いしますって？」「というか、あるんだろうか？検索してみて。」スマホに「秘宝館」と打ち込んだ。あらあら、たくさん出てきた。複数の観光地で該当がある。順繰りに見ていったがなかなかたどり着かない。行列の料理屋さんに入ったものだから、食事が済んだらもう3時近い。「まだあったとして、今からタクシーで行って見学してたら日が暮れちゃうよ。」相方は明日の仕事が気になる様子。「そうね、熱海ならその気になればまた来られるしね。」結局、秘宝館は断念。話の種だけのために、帰宅時間を遅くして予習を犠牲にする価値はない。「いつものことながら、事前調査不足だったね。」私達の旅はいつもこんな感じ。一、二箇所だけ目標を決める…しかも漠然と。新潟に行った時は「ノドグロと美味しいお酒を堪能する」、「佐渡」は前日の夜中まで決まっていなかった。大阪の時は「大阪城のプロジェクションマッピングとUSJ」、お好み焼きやたこ焼きはどこどこのなんて決めてなかったから行き当たりばったり。京都は「お寺」と「湯葉」だったし、千葉では「とにかくお父さん」。千葉以降は「個室露天風呂」にこだわるようになったがどこどこの個室露天はサイコーだなんてクチコミを参考にしているわけでもない。どうせ温泉に入るなら露天がいいし、時間制限されるよりは好きな時に好きなだけ入れる方がいいねってだけ。今回は「姫路城」、そして「温泉浸かってのんびりリフレッシュ」。だから秘宝館はどうでもいいと言えばどうでもいい。行ければ行こうね程度。熟年2人で動物の交尾を見ても…ねぇ…それに、剥製でしょ？いやだな。。。実は私、剥製って抵抗ある。上野の科学博物館の上階に剥製がたくさん展示してあるフロアがあるのだが、そこに行くと頭が痛くなる。奇妙な圧迫感を感じるのだ。動物達の悲鳴が聞こえるというと超自然的な感があるが、それほどではないにしても気分が悪くなるのである。それがただ単に学術的な意味での剥製ではなく、子孫繁栄のための交尾の姿を死後にさせられているわけだから、彼らも本望ではないはず。見る方だって勉強のために見るというより面白半分でいくのだろうから、そのために剥製にされた方はたまらないだろうね。例えば、もし…アクシデントで急死して、遺体が良好な状態だからと展示用にされて、エッチなポーズに加工されたら？おまけに顔の表情も普段の顔つきではなく、目ん玉ひんむいて鼻の穴も広げて、薄ら笑いに作られて。いやでしょ？だから、あっさり、行かないことにした。ところで、新幹線では喫煙は喫煙室に限られるが、岡山から熱海までの電車では喫煙車があった。席で吸ってもいいよとなると、結局わざわざ喫煙室に移動して吸う本数より少なくなるものだということを実感した。実感だけはしたのだが、選択の余地があると吸える方を選んでしまうのが喫煙者の悲しいところ。岡山から東京までとなるとかなり長距離長時間になり、速いが喫煙室に移動しなければならない新幹線を選ばさるを得なくなるが、熱海からならさほど時間もかからないということで、熱海からの帰路もその電車を利用することになった。秘宝館に行かない分、早めに熱海を出るのだし、多少時間がかかっても…ところが席に着いた途端、二人ともぐっすり。気がついたら品川。結局、1本も吸わずに東京に着いてしまった。夕飯は家の近くの中華屋さんで済ませ、帰宅後相方は書斎にまっしぐら。私達の旅行中、姉と娘が父の病室に顔を出してくれていたおかげで、入院は長引くも父の体調に異常なし。翌朝ベッドで目を覚ましたのは私だけ。相方は書斎のコタツで原稿に埋もれて寝ておりました。こんな感じで、即、日常の日々に戻ったのでした。

  2015年02月19日

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  岡山出張…熱海《２》

  「離れ」というと豪勢な旅だけど、周りが静かすぎて、夜中にトイレに起きた時などちと怖い。コタツの間から見える庭は私達の独占だったから、他のお客さん達が紛れ込んでくることもなく、他の部屋の灯りが見えることもなく、声さえ聞こえず、夜はかえって怖い。相方は一昨夜、昨夜の疲れもあってぐっすり私も旅行前までの父の介護の疲れがあってぐっすり目覚めたら、相方は露天朝風呂。窓を開け放し新鮮な空気の中の入浴って、いいね早起きしたので、朝食まで主室のデッキで一休みしたり、庭を散策したり。向こうにコタツの間の窓が見えます。朝食も食べきれないほどの量ではなかったので、ほとんど完食。秘宝館の場所はわからないまま熱海の町へ。帰りは電車で一直線ではなく、旅館近くのバス停からバスで行くことにした。来宮駅までの急な坂を登るのも嫌だけど、相方は景色を眺めるのが大好きだから。熱海の海岸が見えてきた。この辺でバスを降りるのも一考だが、荷物があるので一旦駅まで行ってコインロッカーに荷物を預けることにした。改札近くのコインロッカーはどれも満杯…さすが熱海だね。今まで相方といろんな観光地に行ったけど、熱海が一番人出がある。身軽になったところで、まず最初にお土産を買いあさった。ぜーんぶ食べ物。干物、真空パックになった煮魚、瓶詰めのイカの塩辛やらタコわさび、海苔の佃煮、ヒジキのふりかけ。。。それぞれ姉達や子供達にクール便で送った。便利な世の中ね。これでバッグひとつでお散歩観光に行ける。まずは「寛一お宮」。海岸まで下りて行き、砂浜を散歩。お天気がいいので超気持ちよかった「貫一お宮」の像があるのは、海岸から道路に上がった遊歩道のほう。このお話はお金が問題で終わりになったお話だから、2人揃ってカメラに収まるのは縁起が悪いそうだ。そろそろキンメの時間。普段並ぶのが嫌いな相方だが、あえて行列ができている料理屋を選んだ。「壺焼き、食べていいよ。俺は食べないけどね。」相方は貝類はあまり好きではないので普段は私もオーダーしないのだが、海辺に来た時くらいは食べたい一品だ。ごはんは2人で1膳をシェアすることにして、定食を一つオーダー。キンメの煮付けは大きさで、3500円と4000円の2種類あった。迷わず4000円の方をオーダー。んーーん、満足満足煮魚は焼き魚より得意な料理だけど、キンメとなるとお値段が高いので家では調理しない。やっぱり行列の店だけあって、魚もいいものを使っているし、味も最高だった。目的のキンメも食べたし、この後は？

  2015年02月10日

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  岡山出張…熱海《1》

  翌朝、やっぱり相方は前夜のことはほとんど覚えていない。昨日三次会で初対面の☆☆さんは若い女性の方で、先生方の間でマドンナ的な存在。「俺も☆☆さんにメロメロなんだよぉ〜、Lynnがいなけりゃね、って言ってたよ。」「え？そんなこと言っちゃった？」☆☆さんはイマドキの若いお嬢さんのようにはしゃぎまくるタイプではなく、礼儀もちゃんとわきまえてる30代のお嬢さん。それでいてお酒もかなり強く、ジョークもイケる。男性の目から見ても女性の目から見ても可愛いし、清潔感もある。職場のマドンナになるのは私も同感。相方の仕事の請負先は複数あるが、去年の春からこの職場からの郵便物は全て私の家に届くようになった。発送元に会社名と担当☆☆と記されている。顔つなぎをしておくのはいいことだし、私も彼女にはいい印象を持った。前日に先生方との会食がお流れになったときのためにコンビニで買い込んだおにぎりを朝食代わりにかっ込んで、チェックアウトギリギリにホテルを出た。本日の目的地は、熱海。岡山に来て倉敷に行かなかったのは初めてだ。夕飯で出るであろうキンメの煮付けを楽しみに、お昼は車内で駅弁で済ませた。熱海に着いてまず向かったのは、来宮神社。江戸末期までは「木宮神社」とも呼ばれた神社で、ここには樹齢二千年と言われている大楠がある。写真は第一大楠、社殿の左裏手にある。一回りすると1年寿命が延び、願い事がある時は誰にも言わずに一回りするとよいそうだ。2000年もの間、落雷や防風雨に耐え現在も成長し続けていることからとてつもない生命力のある木と信じられ、「無病息災」「不老長寿」の象徴とされている。第一というからには第二もある。こちらはちょっと小ぶり。第二大楠は鳥居を入って右側にあった。第二の方は落雷で幹の中身がほとんどなくなってしまったのだが、それでもまだ生きている。「木宮神社」から「来宮神社」になったのだが、「きのみや」を「忌の宮」と解し断ち物の祈願をする者も多いそうだ。で、相方には酒難除けのお守りを購入。まだ早い時間ではあったけど、今夜の宿も来宮なので、熱海の街には戻らず宿へ直行。白塀のところまで宿の方がお迎えに出てくれていた。ふむふむ、なかなかVIPな気分私達が予約したのは、半露天風呂付きの離れ。離れの玄関、ひっそりとしていい感じ主室は15畳の和室。テレビのある6畳の次の間には掘りごたつがあり、庭が一望できる。4畳ほどの着替えの間を抜けると、半露天風呂。早く入りたーいところで、熱海と言えばまず一番に浮かぶものは？もちろん「寛一お宮」だろうけど、呑み仲間との会話で一番多かったのは…「熱海行くの？あそこ、行くよね？秘宝館！！行かなきゃね！」だった。今や秘宝館と言われるところはたくさんあるが、多くの秘宝館と言われる場所がつぶれている。熱海の秘宝館、まだあるのかしら宿に着いたら仲居さんにでも聞いてみようって、相方と話していた。ところがVIP待遇だと「秘宝館ってまだありますか？遠いですか？」なんて聞きにくいあまりの待遇の良さに、慌ててチップを入れるポチ袋を買いに走ったくらいだものうーん、待遇が良すぎるのも考え物だね。夕飯はたいていの旅館が予約の段階から内容が把握できるコース設定になっているものだが、こちらの夕飯は月替わりで行ってみるまで分からない。宿に着いてから注文できる料理もあるだろうとタカをくくっていたが、特別メニューの案内もなかった。出されたものを戴くしかない。好き嫌いの多い私達には、これは大変困った量的にはちょうど良い量なのだが、食べきれないくらいの量に慣れてしまったせいか物足りなさを感じた。金目鯛の煮つけは、明日のお楽しみにするしかなかった。新潟に一週間行った時はほとんど毎日ノドグロを食べまくったので、相方も私も最低３回はキンメをと思っていたのにガックリ

  2015年02月05日

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  岡山出張…岡山

  早め早めの行動で、まだ夕飯の時間にはたっぷりある。部屋に入るなり相方、また眠ろうとする。「悪いけど、夕飯まで横になってもよろしい？」そりゃあそうよ、昨日は新年会とかで夕方出かけて帰ってきたのは終電だった。電車があったからまだマシ。べろんべろん絵文字の通りに、ビール→ワイン→日本酒と飲み進めたらしい。「明日早いんだから一次会だけで早く帰るよ」なんて言ってたのにさ内心のムカツキをキレイに隠し「うん、いいよ、大きなお風呂に行ってくるから」って、私はなんてしおらしい相方は仕事で来ている。私はオマケでくっ付いてきただけ。文句言える立場じゃない。それに、仕事以外で旅行なんてなかなかできないんだし。いつも旅先でのんびりできるのは私だけ。相方は仕事が済まなきゃ気が休まらない。いつもごめんね、私だけリフレッシュさせてもらって。連れて来てもらえただけで幸せ最上階にある大きなお風呂にゆったり浸かり、マッサージチェアーを独占し、お風呂とマッサージチェアーを行ったり来たり。それに飽きた頃に部屋に戻ると相方はまだ高イビキ。自然に起きるまでと思い、スマホで去年の「歩き納め」の日記を今さらながらアップした。父の体調不全で更新できずにいたから…ちょうど終わった頃に相方お目覚め。では、夕飯に…さて、どこに…明日の夕飯は先生方と一緒かもだから、今日は軽く済ませようということになり、とりあえず駅の方に…駅の地下街をブーラブラで、結局、いつも食べてるような、どこででも食べられるようなモノになってしまった。私、タコライス…沖縄に来たんじゃないよね？ここ、岡山だよね？相方、オムライス。地元のファミレスじゃぁないんだからさぁホテルに帰ってからわかったんだけど、相方、熱があった。二日酔いだけじゃなかったのね。それで何をどこで食べようかとか、考えるのも面倒だったのね。翌朝は会議ギリギリの時間までぐっすり。ガウンもベッドも汗でビッショリ。いっぱい眠ったおかげでどうにか熱は下がっていた。お掃除係に「ガウンとタオルを余分に」とメモを残して一緒に部屋を出た。相方は会議に、私は時間潰しの探索に。さて、どうしよう…いつものように倉敷に行こうか、はたまた姉や相方が勧めるようにマッサージにでも行ってあとは部屋で昼寝でもするか…今日のお天気はお天気が心配だからマッサージを選択。マッサージも高いけど、倉敷に行ったら衝動買いでもっとお金を使っちゃうかも。では、その前に朝昼兼用の軽食を岡山来たらこれだね！ここのシオ、だぁーい好き満腹でマッサージは良くないから、腹ごなしにちょっとショッピング。駅ビルの中をブラブラしてたら見つけました。岡山でなくても買えそうだけど、地元で見たらわざわざ買わないかも…それに、どこで使おう…玄関マットにするほどの若所帯じゃないし、バスマットにしたらすぐビシャビシャになりそう。ま、いいか、太郎だし。案の定、留守番の娘には「なんでわざわざ岡山で買ったの？」と言われた。マッサージもどこにでもあるチェーン店。ただコースだけは少し贅沢をした。９０分の全身もみほぐしに骨盤ほぐしをプラス。この骨盤ほぐしは初体験だったが、これがとっても心地よい！骨盤ほぐしのみで１５分のセットもあるというので、地元に帰ったら行ってみようと思った。ホテルに帰り、呼び出しがあるまで、またまた大きなお風呂とマッサージチェアーを行ったり来たり。何度もスマホをチェックするが相方からの連絡がない。一旦部屋に戻りお昼寝タイム相方からの電話で起こされたのは、そろそろ日付も変わろうとする頃だった。「今ねぇ、〇〇先生と△△先生と☆☆さんがいるんだけど、二次会来る？」もうそうとう酔っぱらっている。相方の向こうから〇〇先生の声も聞こえた。「早くいらっしゃいよぉ～！」ついさっきまでは公私混同を嫌う先生がいらしたとかで、なかなか私を呼び出せなかったそうだ。まぁ、その先生を除いてほとんどの方が私が同伴してることをご存じなのだけど…急いで服を着て、待ち合わせ場所の高島屋の角へすっ飛んで行った。二次会（三次会？）もどこにでもあるチェーン店の居酒屋さん。皆さんは一次会、二次会でたらふく召し上がったそうで飲み続行、食べに走ったのは私だけ。そんなこんなでホテルに戻ったのは3時過ぎ。部屋に入るなり相方はベッドに倒れこんだのだが、なにしろグテングテンで見当識もない状態だったので、斜めにベッドを占領。私は残った三角のスペースに小さくなって…上掛けを掛けようと引っ張っても、その上に相方が大の字になっているものだから…トホホな岡山の夜だった。

  2015年01月28日

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  岡山出張…姫路城《３》

  化粧櫓を出て外へ。あぁ、見えた見えた、あれが天守閣！近くまで行ってみよう…ん？もうここから先へは行けません。しかたないねでも、ちょっと、クヤシイじゃない？中には入れなくとも、昨日まではもうちょっと先まで行けたみたいよ。１月１６日からって書いてある！！クヤシイから写真だけでも１日早く来れば…相方の仕事でムリだったけど、１日って惜しいね。二の丸を抜け、もうちょっと天守閣の近くへ行ってみる。というと、しっかりマップが頭に入っているように聞こえるが、人の流れに付いて行ってるだけ。私達の旅行はいつもこんな感じ。相方は文学系で図形に弱いし、私は誰かに付いて行くタイプで自分でマップを見ようなんて…だから名古屋城に行った時も、下手に地図なんぞ見たものだから、入口を探してお城を一周する羽目になった。人の流れに付いて行くのが一番門をいくつかくぐると、小さな広場みたいなところに出た。この上が備前丸というらしい。天守閣の正面にあたる。ふむふむ、金網で封をしてある井戸があるよ。お菊井戸？あの、いちまぁーい、にまぁーい、、、の？あれって番町、番町って東京じゃなかったっけ？？？説明書きを読んでみると…１５００年頃、城主小寺則職の執権青山鉄山が主家横領を企てているのを、忠臣衣笠元信のいいなずけで青山家に住み込んでいたお菊が探知し、元信に知らせて城主の難を救った。ところが鉄山は浦上村宗等の加勢を得て則職を追放し、主家を横領。村宗を招いた饗宴の際にお菊を恋慕していた町坪弾四郎が下方の１０枚揃いの皿の１枚を隠し、お菊を責め殺して井戸に投げ込んだ。それ以来毎夜、皿を数えるお菊の声が聞こえる。だそうだ。場所が違うだけで、内容は同じ。昔はこういう話がどこにもあったんでしょうね。江戸が舞台の「番町皿屋敷」、播州姫路の「播州皿屋敷」←コレ、出雲国松江、土佐国幡多郡、などいっぱいあった。尼崎には皿ではなく針にまつわる話もあった。陰謀が絡んで、汚名を着せられ、殺されて井戸に捨てられる。そして化けて出る。そりゃー、そうだよ、口惜しいよね。一時は乗っ取られた小寺則職だが、衣笠元信の家臣によって姫路城へ返り咲く。後にお菊のことを聞いた則職はその死を憐れみ、十二所神社の中に「お菊大明神」としてお菊を祀った。これで成仏してね、お菊さんでもね、３００年後に城下に奇妙な形の虫が大量発生した時、姫路の人々は「お菊が虫になって帰ってきた」と言ったんだって。「まさしく女が後ろ手にくくりつけられたる形状なり」と文献に残っていることから、その虫の正体は、ジャコウアゲハのサナギではないかと言われてる。このお菊虫の件と姫路藩主池田氏の家紋が平家由来の揚羽蝶であることにちなんで、姫路市ではジャコウアゲハを市蝶として定めているんだよ。そういえば、飲み仲間の１人…相方と同じ１１月生まれの友人も家紋がアゲハだったっけ。高貴なお生まれなのかしらこれ以上歴史の勉強をすると頭が破裂してしまうので、あとはササーッと見るにとどめた。相方も翌日の会議に備え、夕方には岡山入りしたいようだった。姫路から岡山までは新幹線で２０分。あっという間だけど相方はグッスリ明日同僚の先生方も宿泊する同じホテルにチェックインの予定。明日は職場でも部屋を抑えてあるが、部屋の移動は面倒なのでダブルを２泊で抑えた。職場が抑えた方のシングル部屋はいつものように使わずじまいだ。あ、シングル部屋のほうでタバコを一本くらいは吸うかもねそしてメールの2〜3通も送るかしらお掃除の人、ラッキーだね。

  2015年01月28日

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  岡山出張…姫路城《２》

  さぁーて、入館料４００円を払って見学です。正面の信号を渡る時からなにやらブツブツ独り言を言っている青年（年齢不詳）がいますが、彼も見学するようです。「カンベエカンベエって騒いでた頃はワンサカ来てたのにブツブツブツブツ……」いますね、こういう人ってどこにでも。。。ひたすら無視石段を上ると菱の門。二の丸を固めた櫓門で、両柱の上の冠木に菱の紋があるので菱の門と呼ばれているそうだ。城内で一番大きな門だよ。門を入ってすぐに、百間廊下の入口がある。靴をビニール袋に入れ、ここからはスリッパ。牢屋に入っていくような暗ーい石段を上ると右手に長ーく延びる百間廊下。百間廊下は城をぐるりと囲むように建てられた建物で、その長さは３００ｍ近くある。渡り櫓や、千姫お付きの女たちが住んだ部屋がある。廊下の右側にズラ～ッと部屋が並んでおり、一部屋８畳～１２畳くらいかな？女性の部屋なのに板張りなんだね、当時としては当たり前なのかな……私はムリ今は展示品コ－ナ－になっていて、それぞれの部屋に文献やら家系図やらがあるのだが、暗くて寒くてゆっくり読めなかった。それに、あのブツブツマンがくっついてくる。サッサとスルーして距離を置きたかった。この百間廊下は、部屋があるだけではなく緊急時は防御壁となるそうだ。そして平和な時代が来ると女中さんの住まいになる。百間廊下の突き当りに「化粧櫓」がある。ここは千姫が近くの神社にお参りしたときに、化粧を直した所ここにはもちろん畳が敷かれている。ちょっとした宴会場くらいの大きさで、奥の６畳では千姫が百人一首をしているよ。千姫のそばに煙草盆があるね千姫ってスモーカー？毎朝城の西北にある男山天満宮を遥拝するときにここで一休みしてお化粧直しをしたんですって。私は歴史は苦手なので、千姫と言われても「聞いたことあるなぁ」程度。「姫」と付くからには独身なんだろうと決めてかかっていたくらい。で、ちょっと調べてみた。独身どころか二度結婚し、子供もいるではないか。「姫」なのに父は徳川秀忠、７歳で豊臣秀頼と結婚し大阪城へ。大坂夏の陣で祖父にあたる徳川家康の命で大阪城から救出された…当時１７～８歳。救出ってことは人質的結婚だったのかな？と思いきや、この最初の夫とはいとこで仲も良かったらしい。夏の陣の翌年に本多忠政の嫡男、忠刻と結婚。この時には、津和野藩主が輿入れの行列を襲って千姫を強奪する計画があったそうだ。モテるね、というか価値のある姫様なのだ。無事に桑名城（本多忠政藩主）に着いた千姫、翌年には本多家が播磨姫路に移封になったために、千姫も姫路城に移る。大阪城以来、あっちこっち、落ち着かないね。２１歳で長女勝姫、２２歳で長男幸千代を出産して母になった。やっと落ち着いた生活になったというわけ。ところが長男が３歳で亡くなったのを始め、その５年後には夫忠刻、姑、母とばたばたと不幸が続いた。またまた本多家を出ることになった千姫、今度は江戸城に入り出家して天樹院となる。大奥でもけっこう力があったそうで、７０歳まで生きた。当時としては長生きだね。とても穏和な性格の一方、豊臣秀頼と側室の間に生まれた娘が処刑されそうになった時には体を張って助命嘆願をしたというエピソードもある。曾祖父にあたる織田信秀と祖母にあたる市の聡明さと美貌を受け継いだ美しい姫君で、祖父家康や父秀忠からチョー可愛がられ、弟家光とも大の仲良し。そりゃぁ、周りはビックな人物ばっかで、可愛がられて育った見目美しい姫君なら、悪く言う人いないよね。ダンナだって２人ともイケメンだったようだし、経済的な心配もないんだからケンカもしない。で、「仲睦まじい」とこうなる。化粧櫓の横手から外へ。百間廊下は外から見ると、まるで壁とか塀みたい。緊急時の防御壁、納得納得。防御壁まで美しい

  2015年01月26日

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  岡山出張…姫路城《１》

  当初、父が入院したので予定を変更して、金曜の夜に出かけて日曜に帰って来ようかと思った。土日なら、姉が病院に来ようと思えば来れるはずだから。家族は毎日顔を出した方がいい…いいに決まってる、、、と思う。「あんたをゆっくりさせるために言ってるのよ。」姉のこの一言で、今回の旅は新潟への一週間に次ぐ長旅になった。長旅と言っても３泊４日、そんなに長くもない。出発したのは１６日（金）。まだ暗いうちから起きて最終荷物の確認。私の化粧品や相方のシェーバーなんかは、朝の支度が終わらないと荷物に入れられないからね。あわただしく太郎の散歩や留守番をしてくれる娘へのメモを書き、８時台の新幹線に乗るために東京駅へ。朝食は駅で買ったお弁当…朝からなんにも食べてないからね。相方はすき焼き＋明太子のお弁当、私はカツサンドに鶏から揚げのオプション付き。朝からコッテリ。富士山、綺麗だよね。出張旅行で富士山を見る度に、絶対登ろうね！と約束しあうけど、未だ登れず長期のお休みが取れなきゃムリね。あぁ、でも長期のお休みが取れるころには足腰が立たなくなっちゃってるかも今回の旅、相方の第一目的は姫路城。外観が修復されたというので、一度は見ておきたいと…でも天守閣はまだ工事中じゃなかったっけ？？？ま、いいや、見られるとこだけでも見てきましょう。次はいつ行けるのかわからないんだしさ。そんな感じ。姫路駅から姫路城までは歩いて行ける。矢印に従って改札を出て、またまた矢印の方を見ると、駅から延びる大通りの向こうにデーーンと姫路城が！荷物を駅のコインロッカーに預け、姫路城を目指します。なんせ3泊4日の荷物だから、荷物片手にというわけにはいかない。駅から延びる大通りの突き当りが姫路城。すっごい、きれいなお城！！駅から歩くこと１０～１５分、突き当たりの信号を渡れば桜門橋。この門を入ると中に広場があり、観光客のための記念撮影場所などがある。でもここから見る姫路城はまだまだ小さい。見学料400円、結構リーズナブル。石段を上って頑丈そうな大きな門を入ると、今度は大きく見えてくる。このお城は別名、白鷺城。白鷺城という名前の由来は、鷺山にあるからとか白漆喰で塗られた城壁が美しいからとか、白鷺がたくさんいたからとか…様々。由来はともかく、とても優雅で美しいお城。綺麗というより美しいの！着いた時は薄曇りだったんだけど、そのうち陽がさしてきて、とても美しい。姫路城は法隆寺と同じく1993年に、日本で初めてユネスコの世界文化遺産に登録され、現存する城の中でも世界的に高い評価を受けている。どんなところが高い評価を受けているかというと、独特の建築構造（連立式天守など）、白鷺城とも呼ばれる美しい形、要塞として精巧な意匠と工夫の凝らされた巧みな機能、そしてもちろん城全体がよく保存され、内曲輪の城郭建築がほぼ完全に当時の様式を伝えることも。私は難しいことはわからないけど、一目見ただけで美しさは実感できる。塗り直したばかりの頃は白すぎるという声もニュースで見たが、今見る限りにおいてはイイ感じ。国宝として大天守、東小天守、西小天守、乾小天守、渡櫓（やぐら）8棟、そして重要文化財として、化粧櫓、ニの櫓、折廻り櫓、備前門、水の一門、水の二門、菱の門、その他の門など74棟。城跡は特別史跡。これ以上、なにに登録せよと？？？さて、探索に行きましょうかでも天守閣は行けないんだよね。。。

  2015年01月26日

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  父の入院

  父がこちらに住民票を移して1年、母が最後の入院をした時からこちらにいるのだから実際は1年半が過ぎた。最初の頃はその日の服装や薬の管理などは、父に自分でしてもらっていた。ところが父は、けっこういい加減な性格。現役時代は「社長」であり、業界でも名の知られた人だったから、スーツのコーデは間違いないが普段着となるといつも亡母に怒られていた。「おとうさんは、またそんな恰好して！！」薬もメッチャクチャ。新たに薬をもらうと、薬の名前がわからなくなるほど小さく、パッケージを切ってしまう。１日3回なのに2回しか飲まなかったり、食後なのに食前に飲んだり。だから同じ日に出してもらった薬なのに、数が合わなくなる。私は数が合わなくなるのが許せない性格。それで薬の管理と洋服のコーデは私がすることにした。４つに仕切られたピルケースのふたに「朝」「昼」「夕」「就寝前」とラベルを貼り、それを７個用意。それぞれに「〇/〇」とポストイットで日付を貼りつけた。これなら飲み忘れがない。あっても、いつの薬を飲み忘れたかちゃんとわかる。洋服は、寝る前に翌日着る物をお天気に合わせて準備しておいた。父はまだまだしっかりしていたので、朝食は自分でしていた。自分でといっても、朝はトーストとコーンスープ。たまにジャムトースト。朝からご飯は絶対食べない人だ。そして必ず、コーヒー。コーヒーを煎れるのがとても上手なのである。現役時代も来客のコーヒーを社長自ら煎れていたほど。お昼と夕飯は私が作っていた。父は麺類が好きだから、お昼はソバ/うどんが中心でたまにオムライスやパスタ。夕飯は煮魚などの和食で、納豆と豆腐はほとんど毎日。そんな父が暮れから体調を崩した。風邪気味、ダルイ、その程度で熱はなかった。「どうする？正月休みになっちゃうから、いまのうちに病院行く？」何度も聞いたけど、熱もないし、病院で待たされるより家で寝ていた方がいいと言う。「そうだね、じゃあ、暖かくしてゆっくりしてようね。」と、私も楽観的に考えてしまった。ごめんね、四の五の言わせず引っ張って行けばよかった。1時間待たされ診察は10分、それなら家で寝てた方が…と思ってしまった。大晦日、相方と夜11時に家を出て、毎年行く本氷川神社の初詣に行った。相方と付き合いだす前から、2人で行っていた神社だ。なぜか付き合ってもいないのに、お約束のように2人で行っていた。私達が行く頃には初詣を待つ人で長ーい行列ができ、00時を合図に列が進みだしても1時間ほどかかるのに、どうしたわけか今年は列の先頭だった。「今年はきっと、いいことあるね」なんて、ノンキに思った。ごめんね、じいちゃん。去年は母の忌中で「お正月」ができなかったから、今年は父にお正月気分を味わってもらおうと、がんばってお節を手作りした。父に喜んでもらおうと頑張ったのだが、肝心の父の健康状態が目に入ってなかった。かまぼこと黒豆、伊達巻以外はすべて手作り。長男は角煮、長女はカプレーゼ、次女はエビが大好物だ。今年初めてなますも手作りした。なます好きのKysに大好評。板前の作ったお節にはかなわないが、父も「これだけ作って大したもんだ」と褒めてくれた。褒めてくれたけど、ほんとは調子悪かったんだよね、じいちゃん。。。父が入院してもしばらくの間は、毎朝8時なると目が覚めた。父に朝の薬を持って行った時間だ。習慣というのはおそろしいね。せっかく目が覚めたのだからと、そのまま起床。相方の朝食を作り送り出す。掃除・洗濯・太郎の世話…家事が済んでも昼寝はだって寝過ごしたら病院行けなくなっちゃうもん。夕飯の下ごしらえをして、相方の軽食も準備し、病院へ。病院では私は特にすることはない。下着やパジャマなど身に着けるものはすべて、病院の決まりでレンタルだから洗濯物もない。ただ、父のそばに座っているだけ。夕方お相撲が始まる頃にテレビをつけ、父の夕飯を見守り、入れ歯を洗浄して、父が眠るのを待って帰宅。その繰り返し。それだけでもクタクタ。肉体的には頑張ればなんとかなる。精神的に自分を追いつめてしまった。姉が病院に来てくれる日も、結局私も一緒に病院へ行った。姉は病院に行く前に、父宅に寄って母に御線香をあげる。その時、手土産を持って私宅にも立ち寄る。では私もということになり、私も一緒に病院に行くことになる。だから、身体も心も休むことがなくなってしまった。１月というと、相方の出張シーズンの始まりである。今年も一緒に行く予定で、ホテルの予約も父のショートステイの予約も済ませてあった。ショートステイはもちろん、入院後すぐにキャンセルした。こんな時に旅行などとんでもない…今年はあきらめよう…と思ってた。ところが姉に言われた。「あんたがおかしくなっちゃうよ。」姉はKysにも言った。「介護で疲れちゃうとどうなるか、私が一番よく知ってる。2〜3日、ゆっくりさせてあげて。」こんな時に遊んでる場合じゃない、親族のひんしゅくを買ってしまうと思ってたけど、姉を始め子供達にまでリフレッシュしてこいと言われてしまった。そんなわけで今年も岡山に行ってきました。昨日の日記は、相方が仕事をしている間に、今年は倉敷へは行かずホテルにこもって書いたもの。そして父は私の不在の間も穏やかに病院で過ごし、私達は無事東京に帰ってきました。旅行の日記はこれからヒマをみてボチボチと。。。

  2015年01月19日

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  歩き納め

  暮れから新年明けて早々、バタバタとしてなかなか更新できずにいた。父が体調を崩し、急遽入院。私は午前中に家の仕事を片付け、昼過ぎに父の病院へ。夕方、父が唯一興味を示す相撲を見せ、夕飯を見守り、帰宅。相方も仕事のない時は病院に来てくれる。先に帰宅して夕飯の支度が整ってなくても、相方は文句ひとつ言わずにいてくれる。ありがたい。そんなこんなで、更新できずにいた。写真を見て思い出しながら、去年の歩き納めを。。。出発駅は白金高輪。なんと洒落た駅名だろうか。私達の最寄り駅から白金高輪までは、2回乗り換えて45分の道のり。ヒェー 現地まで行くと、私達が参加したウォーキングだけでなく複数のウォーキングが催されているらしく、さぁ歩くぞ！というスタイルの方々で溢れ返っていた。地上に出ると高速道路が走っているし高いビルもある。なんか、ウォーキングらしからぬ街並み。ちょっとお高めのスーパーや洒落たカフェを横目に、街並みに似つかわしくない格好の老若男女がゾロゾロ歩く。お金のかかる土地柄だといっても、すべてがすべてハイセンスとは限らない。前回のウォーキングで歩いた北千住から浅草のような古くからある庶民的な商店もあれば、30〜40年も前に建てられたようなマンションもある。民家の場合はそれなりに趣きがあっていいが、マンションとなるといまどき見かけない造り。「造りから見てずいぶん古いけど、相当するんだろうね。」「エレベーターがガタガタしそうでこわいよ。」私達のマンションは東京都の枠の外だしそれなりに古いけど、ここよりは新しい。庶民の強がりかな最初の立ち寄り場所は赤穂浪士で有名な泉岳寺。そういえば翌日は討ち入りの日…これは失念してた。正面に本堂、右手は資料館みたい（？）、そして左手に四十七士のお墓がある。ここまで来たら、もちろん、墓参り。一つ一つ見て回った。最年長は堀部弥平衛金丸、77歳。当時としては長生きだ。「雪はれて思ひを遂るあしたかな」という辞世を残している。そして一番若いのはやはり大石主税良金、内蔵助の長男である。まだ16歳だ。当時主税は部屋住みで、討ち入りのときは裏門の大将をつとめたそうだ…16歳なのに大役。「あふ時はかたりつくすとおもへども別れとなればのこる言の葉」主税は最年少で内蔵助の長男ということもありクローズアップされるが、十代の同志は彼だけではない。それぞれ家名もありそして愛する家族もあり、本来なら青春を謳歌している年齢。30代の義士が目立ったが、まだ十代の享年を見ると、心が痛んだ。後年武士としては崇められる存在になったとはいえ……現在とは違う価値観、違う世の中。我が家もご先祖様を辿れば武家。武家の教育をされたので、彼らの意思がわからないでもないけど…なんか、かわいそうな気持ちになっちゃった明日は討ち入りの日、義士祭があるそうだ。さて、気持ちを切り替えて歩く歩くしばらく歩くと、ビルとビルの間にレインボーブリッジが見えてきた。本日のメインイベント、レインボーブリッジを歩いて渡るのだ。ところが、見えてきたはいいけど、ここから先がまた、あっちへ行ったりこっちへ来たり…歩数稼ぎだ。やっとレインボーブリッジのたもとへ。ふーっ。レインボーブリッジは車道の右と左とで景色が違う。東京タワーやスカイツリーが見える左手と、大きく海が見渡せる右手。私達は迷わず右手のサウスルートを選んだ。普通に歩けば10〜15分で渡れる。橋の中間点まで来ると、足元に表示がある。ここがちょうどど真ん中なんだね。風は強いけど陽射しはポカポカ。海の上、すっごーく気持ちいい橋を渡った先は懐かしのお台場！ここまでは街中を歩いてきたので、休憩できそうな場所はなかった。海浜公園の芝生に座って一休み。「どうする？ここで寄り道してごはんにする？朝からまだ食べてないよ？」「今食べたら、俺、絶対ビール飲んじゃうな。もうお台場でしょ？ここからもうすぐゴールだよね？」「もう何キロもないと思うけど。」「じゃあ、ゴールしてから戻って来ようよ。」ここから先はお台場の喧騒をグルッと迂回する形で有明へ向かった。甘かった…ここから先が長かった。気持ち的に、ということなんだろうけど。そしてやっとゴールの有明駅。ふーっ完歩の記念品はハンカチタオルとメジャー。いいじゃん。家からここまでで23747歩、14キロ強。さぁ、腹減った腹減った、ごはんだごはんだ。有明からゆりかもめに乗ってモールが集まっているエリアへ。実は「レインボーブリッジなう」と写真添付して娘にメールしたところ、娘から「ゆりかもめなう」という返信が届いていた。娘達は車窓から私達の歩く姿を探したようだが発見ならず。その後も友達が一緒なので、合流することはなかった。普段仕事で歩き回っている世代には、わざわざ歩きに出かけるなどという発想はなく、「なんで歩いてレインボーブリッジ渡るの！バッカじゃん！」と思ったことだろう。口には出されなかったけどね。私も以前よくお台場に来ていた頃には、車窓から見た歩行者が変わり者に見えたものだ。 10年ぶりのお台場で、ワクワクして、あっちに行ったりこっちに行ったり。。。もちろんヴィーナスフォートは外せない。似たようなショップがたくさんあり、天井は青空から夕焼けまで照明が変わるので、いつもどこにいるのかわからなくなる。以前からあるショップもまだ残っていたが、私がよく買い物したお店はすでに撤退していた。太郎と初めて会ったペットショップも変わっていた。デッキの上階にあったはずの香港を模したフロアも発見できず…私の記憶違いかもしれないけど。ハラペコだけどどの店でとなると迷う。どこのお店も美味しそう。それにどのお店もいろんなところに姉妹店があるから、特に「ここに来たらコレ！」というほどのこともない。で、結局、中華。ギョウザ、チャーハン、担々麺お台場には、最近すっかり少なくなったレッド◯ブスターがあり、思いっきりカニを食べるのもいいなぁと思っていたのに相方はあまりにもハラペコ過ぎて、モタモタしながらカニを食べるよりさっさとパクつきたかったらしい。さんざん懐かしの場所を探し回り、すっかり暗くなったお台場をゆりかもめで後にした。買ったものは、ゆりかもめに乗る直前に宝クジを一組。それと、伊勢神宮で買ったまが玉のストラップが解けてきたので、和小物の店で新しいストラップを。もちろん、まが玉はそのまま使うつもりだ。その二つだけ。最終的に歩いたのは…歩き納めとはいえ、よく歩いたよね。

  2015年01月16日

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  またまたウォーキング

  浅草のウォーキングで散々な目にあったばかりだというのに、ポストにまたウォーキング当選のハガキが届いた。集合は東京メトロ白金高輪駅、9時半から10時。ん？遠くない？早くない？一体何時に家を出ればいいんだろう？？？クルマでささーっと行ってゴハンしたりなら行ったことあるけど、高輪って電車で行ったり歩いたりするとこじゃないなぁ…私の感覚。よく見ると、ゆりかもめ合同と書いてあるではないか！ってことはお台場も行くってことだよね？お台場にはたくさん思い出がある。「思い出」というほど神秘的で不可侵なものでもないが、「記憶」というほどサバサバしたものでもない。若者の間で「お台場、お台場」と騒がれつつあった頃、気軽によく行った場所だ。今日はオフで特に用事もないなんて時に、天気もいいしお台場にでも行って来ようかな。。。なんて感じで。朝から行って、海の見えるホテルのラウンジでゆっくりコーヒーを飲み、ブラブラお散歩。お昼はそこらへんの洒落たカフェでランチ。またブラブラ。それなりにブランド品の店もあったし、ウィンドーショッピングをするにはちょうどいいスポットだった。私の身体と趣味にジャストフィットのブティックがあって、ほとんどの洋服はそこで買っていた。CdeC という若向きだが少々お高いブランド。俗に言う「婦人服」は避けていたので、「ヤングキャリア」的な服ばかり着ていた。「婦人服」はいまだに着ない。どんなに着心地がよかろうともサイズがデカくゴッテリした婦人服など着るくらいなら、ユニクロの１０００円のヒートテックの方がいい。たとえすぐそばに同じ服を着た人がいたとしてもね。あぁー、あの頃はお金あったなぁ…最近のお台場はすっかり様変わりして若向きになったけど、あのお店まだあるかしら？あったとしても買わないけどね、というか買えない。おサイフ的にも、サイズ的にも。サイズ的にって方が悔しいな。。。あ、それに年齢的にも。モールの上階にホンコンを模したフロアがあって、私はそこでくだらないモノを買って来るのが好きだった。風水の縁起物とか竹細工の小物とか。竹細工の鳥カゴを買ってきたのもお台場。今でもお気に入りで飾ってある。中に入れてあるのは、譲り受けた象牙の七福神。そしてお台場で買った一番の宝物は…太郎8月の最後の日曜にお台場に行った時、モールのペットショップで夏休みセールをしていた。ほとんどのサマーセールワンコに家族が決まっていたのに、太郎だけが残っていた。抱っこしてみたら、すごーくおとなしい。おとなしいけど体調が悪いわけではなく、性格がおとなしい。問題があって残っていたのではなく、犬種的にそれ以上割引できないため、セールでもちとお高い。それで家族が決まらなかっただけだった。即、キャッシュで購入。ケージも買って、入れて帰った。ほんと、お金あったよなぁ……長男にはキャバリアのビビがいて、長女には黒ラブのラブがいて、末っ子にだけバディがいなかったので末っ子は大喜びだった。ただ、問題がふたつ。ひとつは…よくオナラをする。それがすごく臭い。しかも遠くではしない。私や相方のすぐそばまで来て、プス〜っとやる。そしてもうひとつは…犬のくせに猫をかぶっていたこと。全然おとなしくない。地球上の全世界、自分の天下。よく言えば天真爛漫なんだけど、その性格のせいで先住犬のビビとラブにいつも怒られていた。　　相方は俗に言う「洒落た場所」に落ち着きを感じないタイプの人なので、まだ一緒にお台場に行ったことはない。一緒に行ったことがないということは、相方と付き合ってからは行ってないということ。久しぶりだなぁ、お台場。夜景がキレイなんだよなぁ。10時にスタートなら遅くても2時にはゴールできるはずだから、遊ぶ時間もあるよねー。さっさとゴールして、海の見えるカフェでランチして、シャレたもので目の保養、夜景を見ながら１杯飲んで、帰りは船で浅草まで帰れば楽チン。ゆりかもめで夜景を見ながら帰ってもいいね。ふんふん…と、私の頭の中には収集がつかないほど予定表が出来上がった。仕事から帰ってきた相方に早速ハガキを渡した。「白金高輪ってずいぶん遠くない？」「遠いねえ。」「じゃあ、なんで応募したの？」「たぶん…たぶんですよ、これは。」　　「酔っぱらってたんだね、きっと。でもせっかく当たったんだから、今年の歩き納めということで、行きましょうかね。」相方の酒の勢いで、今年の歩き納めをすることとなった。酔った勢いでもなんでもいいやなんせ、ほとんど10年ぶりのお台場ウキウキワクワク何を着て行こうかしら…バッグは何にしようかしら…ただのウォーキングなんだけどね

  2014年12月17日

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  ウォーキング 北千住〜浅草 《3》

  雨足がどんどん強くなる。コードもどんどん重くなる。言問橋のところで言問通りに入って、浅草寺へ。浅草寺も傘の花が咲いています。遠くから浅草寺を眺め、今日はお詣りはなし！あの傘の中をかき分けて行く気はしない。というか、あっついお風呂に入って着替えたいよ仲見世を突っ切って、国際通り方面へ。国際通りに出る角にTXの駅がある。そこがゴール。ゴーーーーーーーール地下に入り、ゴール手続きをしてビックリ。余裕で3時間もあればゴールとばかり思っていたが、4時間もかかっていた。雨のせい？完歩賞は「TX」印のランチバッグ、ペットボトルケース、マグカップの中から1人1コ。ランチバッグとマグカップを選んだ。完歩してもドリンク1本のウォーキングもあるから、ありがたいありがたい。「この後、どうする？カッパ橋まで行く？」「この格好で？ビショビショだよ？」濡れてさえいなけりゃねぇ…。渡されたマップにROXの中にある「まつり湯」のクーポン券もついてたけど、着替えがないのでお風呂からあがってから困る。また濡れた服を着るのは嫌だ。わざわざ着替えを買うのも高くつくし、かと言ってどこにも寄らずに帰るのも癪にさわる。相方のアタマには鰻しかないのはわかっているから、びしょ濡れのまま鰻屋さんに行くことにした。浅草ビューホテル近くの『うな鐡』です。まずはうざくで人心地。相方はもちろんビール、私は温か〜いウーロン茶。「今日のウォーキングは大変だったから、白焼き頼んでもいいよ。あっしも肝焼きで一杯やりたいから。」せっかくの相方のご厚意なので…メインは相方うな重、私は大好きなひつまぶし。ここのひつまぶしは最高なんです。「ところで今日は何歩くらいだったのかしら？」相方が携帯の万歩計を開いた。「たいへんだよ。。。」んん？何がたいへんなのかしら？「歩数で言えば２００００歩以上歩いたけど…」なにか言いよどんでいる様子。「見てごらんなさい。」たいへんだこんだけヒドイ思いをしたのに、６８７.７kcalしか消費してない。「かつ丼一杯が妥当だったみたいだ。」と相方。「おまけに、脂肪燃焼量は１００gいってないしね。」と私もしょんぼり。。。せっかく、じいちゃんのデイサービスを延長にしたのに、それからまっすぐ帰宅の途についたウォーキングでした。今戸神社で買ってきた招き猫。仲良く２匹並んで招いています。そして、雨でシワシワになったマップ。

  2014年12月04日

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  ウォーキング　北千住～浅草　《２》

  大関横丁の近くで日光街道を渡り、浄閑寺へ。昔、遊郭に身売りされた女性は戸籍も抹消されてしまったそうだ。酷使され、病気になっても太夫でもない限りは看病も受けられず、身元もわからないまま死んでしまい、夜のうちにまるで犬猫のように、この門前に置いていかれる。それで、このお寺は「投げ込み寺」「供養寺」と呼ばれている。今なら、犬猫でさえもそんなことしないけど…線路際の閑散とした道を南千住駅へ雨脚が強くなってきた。この辺りで昼休憩にするべきかどうか悩むところ。「お蕎麦屋さんの、お汁のいい匂いがするね。」と相方に水を向ける。「まだまだ！あっしはウナギが食べたい！」相方は浅草で食べたいようだ。「それに今、蕎麦屋に入ったら、絶対、呑んじゃうもん。」それもそうだ。あいかわらず、雨は降ったり止んだり。リタイアの踏ん切りもつかなかったので、歩き続けることにしたスカイツリーも霞んでる。南千住駅で一旦駅の反対側へ…そしてまた、反対側へ…へんなルートだなぁここから、新しく生まれ変わった南千住のニュータウンともいうべき街中を隅田川河川目指して歩くふーん…でもどうなんだろう、このルート。距離稼ぎのようにも思える。やっと、河川敷に出た。小雨が降っていようと晴天だろうと、河っ原を歩くのって気持ちいいねところが、後ろを振り向いたら、かなり前に渡ってきた千住大橋がすぐ目の前に！！これはかなりのショックだった。河川敷の横は汐入公園。この辺りで隅田川は大きくカーブしている。今回のウォーキングには２種類のコースがある。約８キロのショートコースと、私達が参加した浅草までのコース。この汐入公園が二つのコースの分岐点であり、長距離の方はここで通過証を受け取る。汐入公園から水神大橋を渡り、梅若地区に。能「隅田川」の梅若である。これは創作らしいのだが、人買いに誘拐された子供を探しに来た母親の話だ。他の親子物が「再会」をテーマにしたハッピーエンドであるのに対して、梅若の話では母親が隅田川を渡る時に船頭から子供の死を聞かされるという悲しい話。今日みたいな雨の日には、なおさら、悲しい場所に感じるワ！！こんなところで雨がピーク。もうほとんど、ヤケクソで歩いてる。東白髭公園を、スニーカーをグッチョグチョと鳴らしながら歩いた。こんなにずぶ濡れになるとは思わなかったので、コートも防水ではなくただの防寒用、すっかり濡れて重くなってきた。川沿いにある公園は細長くって、なかなか出口に着かない。墨堤通りに出た、ふーっ。ひどい降りだが、ここまで来たら浅草は目の前。頭からジーンズもずぶ濡れだけど、言い換えれば、これ以上濡れることもない。墨堤通りをちょっと外れ、白髭神社と向島百花園。落ち葉が黄色いじゅうたんみたいでした。寒くてたまらん。スルー！スルー！！またまた墨堤通りに戻り、桜橋へ。この辺にもお寺はあるが、神社仏閣好きの相方もスルー。ただ、長命寺の桜餅だけはしっかりゲット「ねぇ、中で食べて行こうよ、雨もひどいしさあ。」「ダメ！さっさと浅草行く。」ほえ～友達同士で参加したおば様方は、橋の下で雨宿りをしながらお弁当を食べていたけど…やだやだ！早く暖かいところへ！！桜橋さえ渡ってしまえば、もう浅草だ。この辺は浅草に住んでいたころ、よく子供達と散歩に来た。この辺りから松屋デパートの方まで、細長い隅田公園がある。私達もお花見シーズンには、松屋の方から隅田公園を桜橋まで歩き、反対側に渡って吾妻橋で松屋に戻る、というお花見ルートを辿る。ビチョビチョ音をさせながら、今戸神社へ。浅草七福神の一つ、福禄寿の神社だ。招き猫発祥の地とも言われている。江戸の末期に、この近くに住むお婆さんがあまりの貧しさに飼っていた猫を手放したそうだ。するとその猫が夢に出てきて、自分の姿の人形を作るように言った。お婆さんは今戸焼で人形を作り、浅草神社で売ったところ評判になった。これが「招き猫」のはじまりだそうた。発祥の地というだけあって、猫グッズがいっぱいだ今戸神社のちょいと先は待乳山神社。読みにくいよね？浅草に住んでた時も、字では知ってたけど読み方がわからなかった。まつちやま、と読みます。言いにくい。今戸神社と待乳山神社は、相方が酔った勢いで人力車をタクシー代わりにしてきたことがある。夜だったから何も見れなかったけど。雨さえ降ってなければ寄ったけど、、、スルー！スルー！！スルー！！！ゴールまであと少し

  2014年12月04日

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  ウォーキング 北千住〜浅草 《１》

  11月29日は「いい肉の日」。長男は11月29日生まれ、そして、よく肥えているその11月29日（土）、私達が使っている沿線でウォーキングが開催された。前にもこの沿線のウォーキング開催のポスターを目にしたことがあるが、この沿線のウォーキングは抽選制。前回はハズレ。当たったら行こうかと気楽に申し込んだら、今回は当選。当選したらしたで、じいちゃんはどうするかが問題。幸い土曜はじいちゃんのデイサービスの日。お迎えをいつもより1時間早く、そして延長お預りにしてもらった。これならチェックインにも間に合うし、ゴール後に浅草でごはんも食べられる朝6時に起床、ワンコを散歩させ…じいちゃんを仕度させ…あたふたあたふた。起きた時は曇り空取りやめで家にいたとしても、やることやっちゃえば後でゆっくりできるもんね。相方が起きるまで、予定変更になっても楽ができるように、とりあえずすべての家事を片付けた。相方が起きてきたのは8時。「お天気、あんまり思わしくないなぁ…、お父さんは？」ベランダから空を見上げて言う。「お迎え待機中。予定変更してもいいように、全て完了だよ。別なとこ行く？」実はウォーキングが中止になった時のために、頭の中に別の予定をリストアップしてた秋に旅行は2回も行けたけど、最近近場のお出かけしてないもん。「せっかくだから、行きましょう。途中でリタイヤしてもいいし。」相方もシャバの空気が吸いたいらしい。じいちゃんを送り出して、最寄り駅へ。空はどんより、風も冷たい湿気を含んだイヤァ〜な風。「そのうち降り出すな。そしたらどうする？」「池袋！水族館！」新しくなってから行ってないし、それにLOFTで来年の手帳も見たい。「雨が降ってきたら行きましょう。」北千住の改札を出ると、目の前に受付が設けられていた。参加用紙を渡し、参加賞の帽子と飲み物を受け取る。好んで被りたくなるような帽子ではなかったので、そのままリュックに突っ込んだ。10時に北千住駅をスタート まずはこの辺では「赤門寺」または「お閻魔さん」と呼ばれている勝専寺をめざします。江戸時代、歴代将軍の鷹狩りの休息所となったお寺。１月と７月の15，16日には「お閻魔さま」と呼ばれる閻魔開きの縁日がある。赤門はまだ開いてなかったので、横から入ってご挨拶だけしてきた。宿場町通りを隅田川方面へ。さすが下町、やたらお惣菜やさんが目につく。足立市場のところで日光街道を反対側に渡る。千住は江戸時代、日光街道の宿場町として栄え、品川宿、板橋宿、内藤新宿と並んで江戸四宿に数えられてきた。松尾芭蕉も千住からスタートしたのです。千住大橋を渡っている時、雨が降り始めてきた。仕方なくリュックから帽子を取り出し、傘代わりに被る。ね、好んで被りたくはないでしょう？相方は折りたたみ傘を取り出した。私は傘は、どうしても、苦手。ざんざん降りでなければ、たいていはフードで済ませてしまう。どういうわけか、傘をさしてもずぶ濡れになるタイプなのだ。腕を振って歩くクセがあるからだね。千住大橋を渡るとすぐあるのが、スサノオ神社。11月ももう終わりだというのに七五三の親子連れが2〜3組。お父さんの仕事の都合でしょうかね。他には特に見るべきものはない日光街道を延々と三ノ輪近くまで歩く。雨はパラパラ降ったり止んだり。三ノ輪の手前で住宅街へ入る。なにかあるのかしら？？？何にもなかった。ここにジョイフル三ノ輪という商店街があるのだが、日光街道から入らず、奥から入って日光街道に戻っただけ。商店街のすぐお隣は、都電の三ノ輪橋駅。都電は２３区内を中心に多距離多路線展開していたが、この荒川線が唯一現存するのみである。荒川区の三ノ輪橋から新宿区の早稲田まで運行しており、王子駅前から飛鳥山の間は車道を走っている。その他の区間は専用軌道になっているが、専用と言っても下町の民家の軒先のすぐそばを走っている。今から１５年ほど前、私は豊島区の某ホテルに就職した。その当時の住まいは浅草…浅草と言っても三ノ輪寄り。私を引き抜いてくれた上司が打ち合わせの時に、「三ノ輪の近くだよね、じゃあ、都電で１本だね。」この上司は私が交通機関に弱いのを承知している。それで簡単に通えるルートを教えてくれたつもりだったのだろう。私はこの「１本で通えるルート」を１年半使った。ある時の飲み会で、終電がなくなるからと早く帰ろうとしたら、その上司に言われた。「Lynnちゃん、三ノ輪だったらJRで上野で乗り換えた方が便利だぞ。」「えっ！次長が都電って行ったからずっと都電使ってました。」「浅草じゃなかったっけ？」他のスタッフも加わってきた。確かに都電を使えば１本なのだが、私が住んでいたところから三ノ輪橋の駅までは徒歩２０分以上かかった。一番楽なルートは徒歩２分のバス停からバスに乗り、日暮里からJRに乗るルート。翌日からルートを変えたことは言うまでもない。まったく、交通機関オンチの私は１年半も遠い方のルートで通勤していた。三ノ輪の商店街も、勤め帰りにお惣菜を買った思い出深い場所。日光街道の交差点の角で、すっかり日が暮れて暗くなったビルの横っちょで、当時まだ小学校の２年と３年の娘たちがしっかり手と手をつないで、私の帰りを待っていたのを思い出した。なかなか私が帰ってこないので、２人とも泣き顔になっていた。ホテル勤務はシフト通りには上がれないものだ。娘たちは、最初に飼っていたプードルが亡くなったばかりで、家にいたくないと私を迎えに来たのだった。大人の足で２０分はかなりの距離だし、浅草は地元ではなく、引っ越したばかりの地。迷子になったらいけないからときつく注意はしたけど、兄弟同然に育ったプードルが死んでしまった心の痛手は私も同じ。帰りは３人で手をつなぎ、星を見ながら帰った記憶がある。口には出さず、１人でそんな感傷に浸った三ノ輪周辺でした。まだまだ歩くよ

  2014年12月03日

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  相方の誕生日《2》

  誕生日当日、金曜の相方の仕事は午後から千葉の大学での授業。たまに、この後、夕方から塾の仕事が入る時もあるが、誕生日当日は大学の授業だけ「じゃあ、お夕飯は一緒にできるのかな？」「ストレス発散のパチでもしてくるから、8時くらいかな？」オーケー、オーケー相方の帰りはゆっくりの方が都合がいい。早くから飲み始めちゃったら、みんな揃う頃にはできあがってしまう。何食わぬ顔で相方を送り出し、家事を片っぱしからさっさと片付け、お出かけの準備。いつもなら父の夕飯を見守って食後の薬も飲ませ、あとは寝るだけにして出かけるのだが、今日はパス！じいちゃん、ごめんね。早い時間に身体を拭いて着替えだけは済ませ、夕飯はわざわざ温め直したりする手間のないものを準備して、薬も横に置いた。父はまだボケてもおらず、たいていのことは1人でできる。でもなるべくなら、1人の時は火を使って欲しくないもんね。ホームグラウンドの駅に着くとデパートに行き、最初に洋菓子のフロアをグルグル。…さっきのケーキよりこっちのがいい。…これは見た目はいいけど食べにくそう。…えぇー、これ高すぎない？しまいには全部同じケーキに見えてきた3人の名前を伝票に記入して後で取りに来ることにし、上のフロアに他2名のプレゼント探しに。。。どんどん時間が過ぎていく。コートのポケットでスマホが振動飲み仲間の1人、みんなのアイドル的キャラの女の子からのメール。「今仕事終わりました。これから向かいます。プレゼントどうしましょうか？」「今選んでるよ」「じゃ、半分出します！」「何がいいかしら？」「おまかせします」えーっ、そこまで言うならアイディアちょうだいよぉ〜！親しいことは親しいけどそんなに親密でもない間柄となると、何を贈ったらいいものか、ホント困る。迷惑という意味ではなく、悩むという意味だけどそういう時はリセット、リセット。目的は忘れて、ただウロウロ。するとだんだん、見えてくるふむふむ、彼は猫好きだからこれがいいかも。。。あの人は出張が多いし最近老眼が進んだから、これは重宝するかも。。。他2名のプレゼントはそれで決まり両方とも、奥様やカノジョが見てもあらぬ疑いをかけられるような物ではない。これが一番気を使わなければならないことだね最初に合流したのはアイドル嬢。アイドル嬢とガールズトークで盛り上がっているところに相方がやって来た。ストレス発散のパチンコで、余計にストレスが溜まる結果になったそうな。それから続々と仲間が集まり、主役の3人が揃ったところでプレゼントを開けてもらった。　　相方にはライターほんとはもっといいジッポをプレゼントしたかったのだが、そこら辺のパチンコ屋に置き忘れてこられたらたまらないので、手ごろな値段の物にした。猫好きには、ネコちゃんのお正月飾りもう1人は、LED内蔵のルーペ猫好きは、三毛猫に金の米俵、これは縁起がいいと大はしゃぎ。もう1人も、これなら飛行機の中でも隣の人を気にせずに書類が読めると喜んでくれた。もちろん、他の参加者からのプレゼントもありましたよ。IT関係にお勤めの方などは自分で作ったという、ディスクで作った鏡やらしおりやら…みんなそれぞれ忙しいでしょうに…飲み友って、いいな相方はと言うと、ライターを見てニンマリみんなに「GPS内臓だってよ」とか「俺は盗聴器って聞いたぞ」とか脅されていた。盛り上がったお誕生会ではあったけど、１１時にはちらほらと帰り支度をしだした。一番先に帰ったのは猫好きさん。猫好きさんは医療関係のお仕事で土曜も勤務日。朝の6時には車中の人、引き止めるわけにはいかない。次に帰ったのはアイドル嬢。暇乞いのアイドル嬢、はたと気がついた。「そういえば、ケーキ…？」あーっ！ケーキ忘れてた猫好き、帰っちゃったよお慌ててケーキにロウソクを灯し、メールで画像だけ送ったのでありました。最後まで残ったメンツはというと、相方と私と、あとは何時に帰ろうが心配する人のいない連中。私達を除いてみんな甘いものはアウトの人ばかり。ケーキは家に持ち帰りじいちゃんと3人で美味しくいただくことにして、午前３時まで大宴会。帰り着いたのは４時過ぎでした。　　ところでライターに入れた文字ですが…「to Kys from Lynn」という…相方は老眼のため、見えてない。どこぞのレディに指摘されるまで気づかないかも。。。　　

  2014年11月29日

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  相方の誕生日《1》

  先週の金曜、相方は61歳になった金曜固定の仕事は昼から夕方にかけて東京の外れにある大学での授業。その後千葉で塾の仕事がある日とない日がある。これは私の勘なのだが、多分いつも夕方の塾はないのかもしれない。この夕方の塾の仕事の時間イコール相方の自由時間のような気もする。自由時間にしても、ちゃんと10時には私のところに帰ってくるのだから文句は言わない。4~5時間、私にはわからない自分の時間を持つことで相方がリフレッシュできるなら、それに越したことはない。私だって、言い換えてみれば、相方が仕事している間は自分の時間みたいなものなのだから。実際は父の世話をしたり日々の買い物をしたり、家事をこなすだけで精一杯なんだけどね。週明けに、今度の金曜は千葉の仕事があるのかないのか聞いてみた。あえて、「誕生日」とは言わずに。ない予定だそうだ。オーケー、オーケー！去年の誕生日はジャスト還暦ということもあり、平日にもかかわらず飲み仲間が集まってのサプライズパーティーで祝った。今年もどちらかといえばサプライズ。だって相方は派手なことが嫌いなんだもの。前の結婚の時も入籍だけ…見世物になりたくない、という理由だけで。今年は還暦のような節目でもなんでもない、ごく普通の誕生日。ちょうど、3日後と12月初めに誕生日の飲み仲間がいるので合同誕生会にした。あとの2人にはすでに連絡済みだけど、私としては相方が来てくれないことには始まらない。相方から金曜夜の仕事がないことを何気なく確認して、ほっとしたのでありました。誕生日と言えば、プレゼント。さて何にしようか…？思いついたのは、まだ10月の初め。千葉のお父さん訪問前日の豪遊（？）、そして母の一周忌の時の豪遊（？）のお礼を考えていた時。千葉の時は相方の用事だから相方が豪遊にするかどうかは相方の自由だけど、一周忌の時は私サイドの用事。どうせなら個室露天と言ったのは相方だけど、相方が全て支払ってくれたので、悪いなぁ…と思っていた。パートナーとはいえ、なんかお礼をしなきゃ…そうだ、もうすぐ誕生日！と、、、、。すると、ダイニングテーブルの上、雑然と重ねられた書類の横に相方の使い古したライター。茶色っぽいコーティング、最初は何色だったんだろう？このジッポの他に、私の記憶にあるのはシルバーのジッポ。縦にストライプの入ったシルバーのジッポは最近持ち歩いてないなぁ。どうしたんだろう？ちっちゃいキティちゃんのシールが貼ってあって、誰がつけたんだろうと当時は嫉妬を感じたものだ。そうだ、ジッポの新しいライターをプレゼントしよう！と、こうなったわけであります。去年プレゼントした名入りのペンは、使い心地がイマイチで替え芯も高くつくという理由で、書棚に箱に入ったままでしまわれている。せめて、バッグの中に入れとけばいいもんをサまずは相方本人にジッポのどこにこだわるのかを尋ね、早速、ジッポ愛好家の飲み仲間に相談。「音と重さとスジらしいよ。」「スジ？」「滑り止めになるんだって。」あとは値段。高い物を買って、パチンコ屋に置き忘れられても困る。ネットでジッポ専門店を検索し、選んで注文。このブログを始めた頃はPCなど怖くて触れなかった私が触るとすべての記録が消えてしまうと思い込んでいた。その頃からすると、自分で検索して注文までしてしまうなんて、すごい進歩だ！ボディに写真をプリント彫刻してくれるタイプもあった。あと20歳若ければ、それにしたかも。結局、目立たないように…でもしっかりと、サイドに名前を入れてもらったto Kys from Lynn見えますか？出来上がって届いたのは1ヶ月前。誕生会当日まで、私のタンスの下着の引き出しに隠しておいた。見つかっちゃったら元も子もないもんね。あとの2人の都合も聞き…やっぱり、21日が金曜だからいいんじゃない？ということになり…3人合同の誕生会は、相方の誕生日である21日に行うことになった。誰を呼ぼうか？3人とも仲良しの人達がいいね。その方達にも都合を聞き…オーケー、オーケー料理はどうしようか……飲みが基本でしょ？…持ち寄りでいいんじゃない？…去年はLynn1人で頑張ったんだし、今年は3人合同なんだから持ち寄りでいいよ。ありがとね、みんな。3人合同ではあるけれど、私にとっては相方の誕生日が第一目的だということはバレバレ。でもみんな協力してくれて、当日の夕方を迎えた。

  2014年11月25日

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• 回転寿司Part2

  「回転寿司」で思い出したことがある。まだ離婚前、子供達も上は小学校の5年生くらいで下は2人とも幼稚園だった頃。小学校の方でだったか幼稚園の方だったかは忘れちゃったけど、友達とお寿司の話題になったそうだ。「ねぇねぇ、友達はお寿司って回ってるって言ってたよ？」当時、クルマでちょっと行った所に知り合いのお寿司屋さんがあって、結構おいしかったので、お寿司と言えばそこに行っていた。だから子供たちも、お寿司とは目の前で、しかもプロの職人さんが握ってくれるものだと思っていた。「そんなお寿司屋さんなんて、ウソだよね？」と。そっかぁ、回転寿司に連れてったことなかったものね…「そういうお寿司屋さんもあるんだよ。」　　「行きたぁい、行きたぁい、そういうお寿司屋さん行きたぁい！」　　まるで「これからディズニーランドに行きますよ」とでも言われたような大騒ぎになった。彼らの遺伝的父親の帰りを待って、家族揃って回転寿司に出かけた。「ほらね？回ってるでしょう？」「そのまま取っていいの？」初体験の我が子たちは、皿ごととるのではなく、皿の上のお寿司だけを取るものと思ったらしい。「食べたいものが回ってきたら、お皿ごと取るんだよ。」まず、ここから教えなければならなかった。「なんだかこのお寿司、乾いてる。」普通のお寿司屋さんと回転寿司の微妙な違いを最初に気づいたのは長男だった。「やっぱり〇〇のおじちゃんのお寿司がおいしいね。」そりゃそうだ。当時の回転寿司は表面が乾いたものもいつまでも回っていた。その時の教訓で、我が家では回転寿司では「回ってるものは絶対取らない」。食べたいものが目の前を通過しても取らない。あ、これ、美味しそう！と思っても取らない。わざわざ注文する。今では注文して新しく握ってもらうのが当たり前になって、お店によってインターホンみたいなものやタッチパネルがテーブルに設置されていますね。このとき、食べている最中に、真ん中の子がお腹を壊したのも回転寿司にまつわる思い出だ。その真ん中の子が成長して高校生になった頃、ホームグラウンドの駅ナカにある回転寿司に２人で行った。学校帰りに私とバッタリ出会い「小腹減ったよー」。お寿司ならお腹の空き具合に合わせて食べられるよね。ホームグラウンドの駅ナカの回転寿司は、いいネタを使っていると評判のチェーン店。一人では入りづらいしと、私は未経験の店だった。いい機会だからとそこへ。。。２皿くらい食べ進んだ頃、娘の異変に気付いた。娘は箸を止め、うつむいている「どうしたの？」返事がない。返事がないどころか、うつむいた娘が瞬きをした途端、ボタボタッと大粒の涙がこぼれたワサビではありません。我が家は辛党、トウガラシでもマスタードでもワサビでもなんでもござれ「どうしたの？どうしたの？」私の声も次第に大きくなっていく。店の人もようやく気付いて「あ、辛かった？」娘は首を振る（ワサビじゃないよーの意）。娘の顔色が変わってきた。赤からどんどん紫に…周りのお客さんも、ただ事ではないと気づき始めた。すると突然娘が……「おえっ」イカが出てきた。イカは難しいね。時季によって固さも厚みも違うでしょ？まぁそれはイカの種類が違うんだろうけど、お品書きには「イカ」としかなかったからね。それに切れ目が入ってなかったから、娘はなかなか噛みきれず、もういいや、エイッてんで飲み込んだ。そして喉につかえてしまった。危なく窒息するところだった。それ以来、そこには行っていない。

  2014年11月11日

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  回転寿司

  先月から、父は火曜と土曜の週２日、デイサービスに通っている。土曜は私も相方もオフの日だからゆっくりできる。ゆっくりと言っても夕方４時半には帰ってくるから、お昼の手が抜けるというだけだけどね。その土曜のデイサービスの帰りのこと。いつものように「あと１０分ほどで…」という電話があり、私はマンションの下まで迎えに出た。時間通りに送迎バスが着き、父が降りてきたするとスタッフさんが「夜、転倒なさったそうですが…？」え？？知らないよ、聞いてないよ、転んだなんて父はいつも肝心なことを言ってくれない。後になって、ほかの人から聞かされるばかり。。。とほほ…では済まされない。私がまったく何もしてないと思われてしまう。父に言わせれば「心配かけたくなかった」とか「忙しい思いをさせるから」なんだそうだが。。。スタッフさんがお風呂の時にアザを見つけて本人に聞いたら、トイレに起きた時に転んだと言ったそうだ。「結構腫れてました。一応シップをしましたが、病院に行った方がいいですよ」と言われた。もちろん行くけど、もう土曜の夕方、月曜まで待つしかない。「なんで朝言ってくれなかったの？痛む？」「いやぁ、全然痛くないし、アザになってるなんて知らなかったよ。」と、本人はいたってノンキ。赤ちゃんが熱を出したり、老人が転んだり、土曜の夕方だとマジ困る。本当に深刻な状態なら救急車を呼べばいいんだろうが、大したことのないことで救急車はねぇ。本当に救急車を必要としてる重病人がいるかもしれないしそうか、父もそういう考えで遠慮して言わなかったのかなぁ。でも、私にだけは伝えてほしいんだよね、夜中に目がさえて眠れなかった、だけのことでもサ。昨日の月曜、かかりつけの総合病院の整形外科へ行ってきた。タクシーで片道２０００円。歩いて行けるところにも小さな診療所ならあるが、体調を崩して入院なんてことになっても対応できるように大きな病院に行っている。いつもは金曜に行くのだが、月曜の整形外科はメチャ混み。２時間待ち、３時間待ちなんて当たり前だった。レントゲンも撮ったが異常なし。ただ、待ち時間が長すぎて、名前を呼ばれてもすぐに立ち上がれなかっただけ。予想よりはるかに時間がかかり、夕飯の支度もできなかった。仕事から帰った相方も、「異常なし」にほっと胸をなでおろした。さて、夕飯はどうしようかということになり、３人揃ったことだからと最寄駅近くのモールの寿司屋へ。寿司といっても回転寿司だが。。。本格的なお寿司となると、近所にはなく、それこそ父を連れていくには遠すぎる。寿司屋に着く前に車酔いしてしまう。それでいつも、とるなら「〇の皿」、行くならモールの回転寿司になってしまうのだ。回転寿司での我が家のルールは、回っているものは絶対とらない、である。これは我が家に限らずですね。それ以外の個人的なルールを観察してみた。父は回転寿司に限らず、マグロ系しか食べない。昨日も、マグロ、中トロ、鉄火巻、、、。相方はタマゴ、マグロ、ネギトロ巻、そしてカキフライ、もちろんデザート。回転寿司には普通のお寿司屋さんにはないものがあるよね。私は回転寿司では、その「普通ではないお寿司」を食べる。ローストビーフ軍艦とか、アボカドマグロ軍艦とか。母もそうだった。カルビ軍艦とかね。相方も私も、あまり生ものに惹かれるところはないから、２人で寿司屋に行くことは滅多にない。回転寿司ならなおさら。だから昨日はお互いの嗜好に驚いた。私は相方がオーダーしたものに「なんでわざわざここで？」と驚き、相方は私のオーダーに「なにそれ、あり得ないよね」と。父は私たち２人が最後にデザートをオーダーすると、笑っていた。そうだよね、父の時代にお寿司の後で杏仁豆腐とかアイスクリームとか、あり得ないよね。帰り道で何が一番おいしかったという話題になった。父は「アサリの味噌汁、うまかった」相方は「Lynnのチョコアイス、ベルギーチョコ風でおいしかったね。今度来たら、デザートはチョコアイスだな。」私もデザートのアイスが美味しいと思った。ん？？？だれもお寿司のことを言ってないぞ？？？だからと言って、決して美味しくないのではない。最近の回転寿司は質を上げている。これだけ食べたんだしね。ところで、私達の手前のボックスにはお母さんと幼稚園くらいの男の子が陣取っていたのだが…そのお母さん、息子が取り損ねた皿を３組先のボックスまで行ってゲットしていた。「すみません、それ、それ取ってください！」　　あり得ない。

  2014年11月11日

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• 我が一族は「所在不明」だそうです

  私は楽天のこのBlogの他に、Yahoo!とアメーバにも投稿している。もちろん違ったキャラクターで。内容はダブることもあるが、口調は全くの別人の語り口である。Yahoo!での私の口調はフェミニンなのに対し、アメーバでの私は鼻っ柱の強いベランメェ調。そのYahoo!Blogの方で面白い記事を読んだ。面白いというのは私にとってであり、人様にとってはなんのことはない地方の町の紹介Blogにすぎない。その地方がたまたま私の故郷だっただけ。で、かなり前に我が一族の地所のその後についての記事があった。私は東北の温泉地で、老舗旅館の末っ子として産まれた。何代か前から家督が名前を襲名するしきたりで、私の祖父は◯◯△△△三代目。父が△△△四代目を襲名する予定だった。実際は襲名する前に火事で全焼。亡くなった方もいたので、再建はせずに家業は廃した。だから△△△は三代目までしかおらず、四代目襲名はかなわなかった。初代の△△△さん以前にもご先祖様はいたはずだから、温泉旅館の歴史はそうとう長いものだったと思う。ハタから見れば「そんなところに生まれて、なんで何年続いたか知らないの？」と思われるかもしれない。でもそこで生まれたら、あまりにも当たり前すぎることで、特に興味の対象ではなく、私よりもよそから我が家に入った人達の方が詳しかったりしたものだ。当時はまわりより恵まれた環境にあることに感謝の気持ちもなく、当たり前にのほほんとしていたし、逆にどこへでも1人で出かけることができる友達の方がよっぽど恵まれているとさえ感じており、家の歴史になど全く興味がなかった。もっと家のことを学んでおけばよかったと思ったのは、家がなくなってからのことだ。さて、話を戻します。私の家があったところが公園になっているということは、先日の「里帰り」で日記に書いた通り。まだ火事になる前、隣は大昔から共同浴場があった。共同浴場というか、以前は「昔話の付随するお風呂屋さん」にすぎず、特に重きを置かれていたわけでもなかったと記憶している。私の家があった場所は、その共同浴場への道のエントランス的な公園として、町の人達の憩いの場としてよみがえったのである。6年前に書かれたこの記事には「○○湯の上部脇にあった＊＊旅館が幽霊屋敷のような状態で長いこと鎮座していました」とあった。まるで私達一族が無責任に放置していたみたい。。。放置ではない！刑事事件のため現場保存が義務付けられていたのです。でもまぁ、幽霊屋敷みたいだったのは事実だしね。私だったら、ついこないだの寿司屋に関してみたいに＊＊旅館という書き方をするが、このBlogの主は実名でお書きになっていた。これってどうなんだろう？そう思って、ついでにコメント欄も見てみた。すると、まるで我が一族の肩を持ってくれるようなコメントがあり、胸をなでおろした。それは「＊＊旅館の☆☆温泉への貢献度にも言及していただきたい」というもの。そうよ、そうよ、調べなさいよ。主は「よい宿題」としたようだ。そのコメントのやり取りは記事が書かれから数年経ってからのもの。主は宿題としながらも、その後2年間も放置したまま、我が一族の貢献度についてはなんの記事も書いていない。我が一族は書かれ損だ。この温泉地は大昔、明治21年に、後に☆☆大火と言われた大火事で町のほとんどが焼け出された。温泉地で一番力を持っていてお金もあるのは旅館の旦那衆。その旦那衆はみんな、まず自分の家、旅館を再建しようとした。その頃現役だった私の祖父は「旅館ができても町が焼け野原ではお客は来ない、まず町を立て直さなければ」と旦那衆を説得し、それぞれの旅館を再建する前に町の人達の家を建てたそうだ。その後、二度と悲劇がないようにと、当時では珍しい消防車を町に寄付した。☆☆大火は歴史上の事実、祖父にまつわるこの話は町の年寄り（私がまだ上京する前の年寄りだから、もうご存命ではないだろう）から聞いた話だ。どうせ書くならここまで調べて書いてよね。そこまで書いて「そんなこともあったのに火事で全焼とは皮肉なものだ」っていうならわかるけど、悪いことばっか書いて、いいことはちっとも書いてない。まぁそれはそれでいい。彼が興味がなければ書く必要はないんだものね。それから、興味をひくコメントがもう一つ。ヨ◯スケさんなる人物からの「幼少期にここに住んでいました、もしご存知でしたらここの社長さん奥さんあと一緒に住んでいた私の兄である方の所在を教えていただけませんか、宜しくお願いします」？？？甥っ子の腹違いってこと？それとも、私と腹違い？あり得ない話ではない。それに関してはなんとも思わないけど、主さんのお答えが…ちょっとね。というのは、こんな答えだったから。「＊＊旅館の社長さんということでしょうか、おそらくどなたもわからないと思います、ご本人の所在が分からなくてとり壊せず、カンパ中心に９千万円を集めて取り壊したと聞きましたので」はぁ？？我が一族は所在不明になったことなど一度もない！！いい加減な情報収集しかしてないのなら、実名を出すな！！姉と義兄は火事の直後から1〜2年、同じく旅館を経営している親戚の家に住まわせてもらい、その後はその親戚が紹介してくれた賃貸でしばらく暮らした。後始末が終わった後で東京へ引っ越してきたのだが、こちらに来てからも義兄の商売上、しょっちゅう故郷とは行き来している。町の中に親戚が複数いて、常に連絡を取り合っているのに、所在不明？？？故郷に帰れば接待があり、あちこちで飲み食いしては領収書だって書いてもらっているのに、所在不明？？？以前取引のあった町の人達は、顔を合わせればいまだに「社長、社長！」と声をかけてくれてるのに、所在不明？？？母の本葬にあんなにたくさんのお花が届き、あれだけたくさんの方々がお別れを言いに来てくださったのに、所在不明？？？へーんなの！！！だいたい、あの火事だって放火の疑いが強く、放火であれば刑事事件になるから関係者は「所在不明」になんかなれないのである。実名実名とは書いたが、確かに私達の個人名については書いてはいない。が、旅館の屋号が書いてあれば個人名を書いたも同然。その一家は所在不明だと！家業を廃した者には名誉もクソもない、ということか？ちなみにこのBlogの主さん、プロフィール写真は町の共同浴場（隣の共同浴場ではなく、別の共同浴場）の写真なのだが、そこもうちの系列なり。

  2014年11月06日

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• ホームグラウンドの某寿司屋

  昨日はハロウィン。いつもの店で盛り上がり、気分が良かったので、帰宅前に夜の街へ繰り出した。金曜の終電はギューギュー詰め。少し遠回りになってもいくらか空いてる路線を利用したり、手っ取り早くタクシーで帰ることもある。昨日はハロウィンということもあって、電車で帰るのはハナから諦めていた。　　足立区のこのエリアの駅には多くの路線が乗り入れていて、超便利な駅。ここは下町だけど、最近では「東京の住みたい町」にも挙げられるようになった。古くからある店と新しくできたおしゃれな店が共存する街だ。お腹も中途半端に空いていたので、いい機会だからと「このエリアでは一番と言われているが、まだ入ったことのない寿司屋」へ行ってみることにした。そこは「路地裏の伝統的な寿司屋」と言われており、相方も「千住で寿司を食べるならあそこですよ」と行ったこともないのに一目置いていた店。宿場通りと呼ばれている旧道にある赤い看板が目印で、そこの路地をちょいと入ったところにある有名店だ。ここまで書けばこの界隈の方なら誰でもわかると思うが、敢えて名前は出さない。まぁ、その赤提灯のような看板がなければ見過ごしてしまうような路地にあるお店だ。時間が時間なので、店の人に確認してから中に入った。なにしろもうすでに日付は変わっている。５人席と４人席くらいの「く」の字型のカウンターにはそれぞれ３人のグループと２人連れの先客がいて、私達はちょうど角のあっちとこっちに座ることになった。並んで座るより距離が近いからそれは構わない。距離が近くなるだけに、知らない同士ならアウトな席だよね。とりあえず飲み物をオーダーしたのだが「ビールを一つと」まで言ったら、板さんはおしぼりを置いてさっさと引っ込んでしまった。追いかけるように「あと、あがりで。」確かにお寿司屋さんのお茶は美味しいけど、なんかもっと違った飲み物を考えたかった。しかたがないから、相方のビールにあがりで乾杯。お疲れ様　　えーっと、なににしようかな？最初のオーダーがなかなかできなかった。私達の席はちょうど角っこ、ショーケースの中なんか見えやしない。お品書きだって渡されていない、だから飲み物だってわからなかった。そんなに広くもなく、カウンター内には大将らしき人物と板さんの２人、お客は他に２組だけでもうすっかり落ち着いているのに、気遣いがない。やっと最初のオーダーでお造り３種。中トロも頼んだのだが、どっからどう見ても中トロとは言い難い。一切れの半分は中トロっぽいが残りの面積はやや黒みがかった赤。その赤い部分がおいしくない。でも初めて来た店だし、我慢して食べた。このお店にはお品書きは無いのかなと思ったら、奥側に座ってた２人連れの前に、手書きの綺麗な字で書いたお品書きがあった。それをチラチラ遠目で見ながら、大将らしき人物に握りをオーダーしている途中で、大将は奥に引っ込み板さんに最初からオーダーし直し。だんだんイライラしてきた大将が奥に引っ込んだ理由は、どうやらカウンターに新たに入ってきた馴染み客と会話するため。それから大将は私達が帰るまでカウンター外でそのお客とずーっと話し込んでいた。握りが出てきて、まずお箸で食べようとした。シャリが崩れたじゃあ、手でいきましょう。また崩れた一度崩れた握りをつまみ直したから、今度はボロボロ。板さんも結構なお歳で若僧の域は３０年も前に卒業しているようなおじさん。信じられない、こんな握り食べたことない。ギューギューに握ったお寿司も嫌だけど、これ違うでしょう？握りって手で触ったくらいで崩れるもんじゃないよね？口の中に入れてから崩れるものでしょ？上に乗っかってる甘エビは美味しかったけど、カウンターの笹の上にも醤油皿にもごはんがボロボロ。おまけに指先にもごはんが残るので、おしぼりもごはんだらけ。この辺りで私がもらったあがりはなくなっていた。湯呑みを持ち上げて「お茶ないよ」アピールしたけど気づく気配なし。あまりにも気遣いがなさすぎるのでわざと言わずに反応を見たが、大将は相変わらず馴染み客と会話。ならば板さんが他の客を気遣うのかと思いきや、板さんも一生懸命大将と馴染み客の会話を聞いている。相方が日本酒を頼んだ時だけ、馴染み客との会話を中断しワンランク上のお酒を勧める店主。「じゃそれで」と言ったらまた馴染み客との会話に戻っていった。すぐそばまでやって来たのに「お茶、入れましょうか」の言葉もない。あまりに対応が悪いので早々に帰ることにしたんだけど、いくらだったと思う？私も相方もいろんなところで食べてるから、だいたいいつも予想は当たるんだけど。。。私の予想だと食べたものに関しては７～８０００円というところ。あとは飲み物　×１、×１相方の予想は飲み物込みで１２０００～１５０００円。板さんが会計している間に、普段温厚な相方が「イチゴー超えたら、俺、怒っていい？」と私に聞いた。これって、相方がマジに起こった時に言う言葉。自分に冷静さを取り戻そうとしている時に言う言葉。　　１７７００円だった。これ、高くない？ペコペコでたくさん食べちゃったんなら別だけど、小腹減った感覚で食べた料金じゃないよね？お造りと握りを３つよ？それにここをどこだと思ってんのよ、銀座や麻布じゃないんだよ。千の住だよ、千の住！相方が板さんに言った「高くないですか？」もちろん最初からケンカしようとは思ってないから、活字だと伝わらないだろうけど、冗談とも取れる言い方で。ところが、板さんの返事は「うちでは普通の値段です」という人を小馬鹿にした返事。言い方次第で「あはは」で終わるやり取りだったのに。店を出てから相方に聞いた。「誰があそこは美味いって言ったの？」……誰というわけでもなく有名なんだそうだ。「じゃあ、それいつ頃の話？」……１０年くらい前の話だって。その頃から変わったのね。多分私達はもう行かないけど、もし行くとしたらスプーンとペットボトルのお茶を持っていかなきゃね。スプーンを使わなきゃ満足に口まで持っていけない握りの寿司屋が「伝統的な寿司屋」とはね。相方はFacebookの投稿などに「美味しくなくても『まずい』なんて書いちゃいけないよ、どこか褒めるところを探して書きなさい」と言う。その相方に「書きなさい、ぜーーんぶ書きなさい！」と言われて書きました。言い忘れてたけど、ワサビは本ワサビではなかった。

  2014年11月01日

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  里帰り

  駅前はタイル敷きの広場みたいになっていた。松尾芭蕉の像がある。ほんとに芭蕉と沢庵はどこにでもいるね。この広場、昔は駅舎を出て右側に売店があった。今は駅の真上にコンビニ兼お土産ショップみたいなのがある。「ね、ね、ここに売店があってね、横っちょに段ボールがあったから、持って帰ったことがあったの。」いろんなことが思い出された。「で、何を作ったの？工作？」「はーずーれー。中に仔犬が入ってたの。箱ごと持って帰った。」「Lynnらしいね。飼ったの？」「ううん、うちにはもうワンコが２匹いたから。従業員が飼うって、連れてった。」当時は子供だったから、本当にその人が飼ってくれると思っていたが、その後どうなったかはわからない。子供の頃のエピソードを語りながら、町へ。お寺に行くには方角が違うのだが、町の中を歩きたくて遠回りすることにした。「ここのギョーザはグランプリを取った」とか「ここはよく来たお寿司屋さん」とか、懐かしさでテンション上がりっぱなしでお寺に到着。去年本葬で来た時には町中の散策はしなかったのだから、しょうがないよね。実際に町中を歩くのは２０年以上ぶりだ。まず、お寺さんにご挨拶。みんなより一足先に新幹線で参りました、本日はよろしくお願いいたします。。。。まさか、一足先に来てかみのやま温泉に寄ってきました、とは言えない本堂がひっそりしていたので？？と思っていたが、お寺さんの説明で納得。本葬の時に足が不自由な方がいたので、今年は移動せずに済むようにすべて食事会場で執り行ってくれるとのこと。ご配慮、ありがとうございます。なんせ去年は車いすのおじさまを親族や元従業員で持ち上げて本堂に入れたのである。携帯で姉と連絡を取りながら、お墓のチェック、お花の手配の確認などなど。そうこうするうちにバス組到着、無事合流し、親族が礼服に着替え終わった頃に続々とお客様もみえた。一周忌法要を済ませると、お食事会。その席で義兄が喪主（父）の代理で挨拶したのだが……まぁ、義兄の挨拶までは想定済み。義兄は頼りになるお婿さんだし、任せておけば間違いない人。義兄の口から「Lynnちゃん」と言われた時にはビックリ「父はまだ元気とは言え歳も歳ですので、近況をみなさんに」ちょーっとぉ、しゃべらせるなら前もって言ってよぉー５０人近く集まってるところで、なんでいきなり……娘たち、相方、姪っ子甥っ子に救いを求めて顔を見ると、みんな下を見てクスクス笑ってる。やられたみんな、知ってたんだね、私にスピーチが回ってくるのを。最近はどんな日々の過ごし方をしているのか、そんなことしか頭に浮かばなかった。「Lynnちゃん、センセのことも紹介せんと。」あぁそうか、義兄はこの機に相方を正式に紹介させてくれるんだな、とやっと気づいた。「隣におりますKysもなにかと父を気遣ってくれております。」とかなんとかしどろもどろに名前だけは。「ちゃんと何をやってる人か言わんと、心配する人もおるから。」あぁ、そういうことね。田舎はインテリに弱いところあるよね？うちの親族もそう。それに私は親族一のお転婆だったから、ちょび髭をはやしたチョイ悪風の相方を「カタギじゃない」と思ってる人もいるかもしれない。「仕事は大学で教鞭をとっております。」会場内は「へぇー」やら「ほぉー」やら感嘆の嵐。それまで退屈そうにしていた父方のおばさんなんか、いきなり私を睨みつけてきたし。このおばさんとこの娘達（従姉妹）にはよくいじめられていた。たぶん、私がインテリ層をゲットしたのが気に入らないのでしょう。「大学教授だってよ！」的なささやき声があちこちから聞こえた。大学で教鞭をとっております、って言っただけなんだけどね。あえて「講師です」と訂正もしなかったけどそんな私もインテリに弱い田舎者ってことですね。ご挨拶をする前は、本家の娘とは言え末っ子の私と相方は来客にほとんど無視されていた。私は商売にはノータッチで、一度は他家へ嫁いだし、父の面倒を見ているのは姉夫婦とみんな決めてかかっていたのだと思う。義兄が「今父を世話しているのはLynnちゃん」と明言し、父の普段の生活をみんなに伝えがてら相方の紹介もしたら、お開きになるころにはわざわざ私達のところに挨拶に来る人まででる始末。私は子供の頃からこういう風潮が嫌いで、そんな人たちとは距離を取ってきた。だから、わざわざ挨拶に来た人たちは、私が距離を取ってきた人達である。今さら仲良くする必要もない。裏表のない親しい親戚や元従業員達とは楽しく昔話をした。いとこ連中の中でも年下組で可愛がられていたし、末っ子だったから従業員達にはアイドル的な存在だったし…一周忌を無事終え私と相方は早々に引き上げる予定だったが、酒好きの相方は「お疲れ会」のお誘いを断りきれず、最終の新幹線ギリギリまで飲み会に参加。帰りの新幹線では高いびきだった。挙句に上野で起こした時には、山手線に乗っているものと勘違い。きっとお食事会で緊張してて、その後の飲み会のお酒が効いたのね。

  2014年10月30日

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  故郷へ

  朝起きてまず、ひとっ風呂部屋付きはいいねぇ。先に入った相方は浴槽に入ったっきり動かない。瞑想でもしてるのかと思いきや「やめた方がいいかもだよ。」と。「なんで？」と聞きながら片足入れたところで理解した。山の夜の空気は冷たい一晩ですっかりお湯が冷めてるお湯はずっと出っぱなしになっているのだが、それでも追い付かなかったようだ。ここのお湯は源泉かけ流しで、冷ましてもいないし追い炊きもしないのがウリ。ウリは大変結構だが、朝一の湯は中にいる間はいいが、出た時にザワッとくる。温水プールのアレだ。朝食の時間ギリギリまで浴槽の中にいる羽目になった。昨夜と同じ部屋まで移動して朝食。５４種類のビュッフェも気になっていたのだが（どこまでも食いしん坊）和朝食もなかなかオシャレ。和食好きの相方に合わせて和をチョイスして正解女の子の好みそうな盛り付けだね。９時台の新幹線に乗れるように送迎バスで送ってもらうことにして、バス待ちの間にパチリ。普段ならこんなことしないけど（いや、してるかも）観光地ではしちゃいました。かみのやま温泉に来るのに新幹線は福島で分岐したのだから、それを逆にたどれば福島までは乗り換えなしだ。約１時間、４駅。最初に停まるのは赤湯、ここもいい温泉地。そして高畠、ここは洋ナシのラフランスで有名。赤湯から高畠にかけてはワインも作られており、車窓から山々の傾斜地にぶどう棚がたくさん見えた。そして米沢、次が福島。福島駅から実家に行くにはローカルな私鉄に乗り換える。相方は当然私が熟知していると思っていたようだ。ところが全然わからない。実は私、新幹線で帰郷したことがないのです。両親がまだこの地にいた頃は、いつもクルマで帰郷していた。学生の頃は父や兄に乗せられ、結婚してからは元夫のクルマで。だから新幹線からの乗り換えがわからず、駅員さんに聞かねばならなかった。おまけに、福島・故郷間のローカル線が私鉄だということも初めて知った始末。新幹線の改札を出て、床に色別されたラインを辿る。エレベーターで地階に下り、今度は「ここでいいの？」と思うようなホームの横っちょを通り抜け、やっとローカル線の改札に出た。首都圏の電車しか知らないと、まるで昭和にタイムスリップしたようだ。こんな端っこに追いやられちゃって…バブルがはじけて会社の福利厚生が削られ、閑散としたのはかみのやま温泉ばかりではない。豪華な旅ができる個人客を対象にできるところだけが生き残っている現実を、福島駅で実感した。だって、私の少女時代にはとても賑わった観光地よ。福島を出て最初の駅、その次の駅は私にとって懐かしい駅。幼稚園から高校の途中までこの３つの駅を利用した。たいていは家のクルマで送り迎えしてもらっていたのだが、友達と一緒の時には電車を使い、この３駅からバスに乗を利用した。なぜ高校の途中までかと言うと、幼稚園と小学校、短大と修道院はそれまでの場所で広くなり、中学と高校は移転したのであって、中退したわけではありませんよ。沿線には子供の頃から見知った建物もまだ残っていた。そのままの駅もあり、新しくなった駅もあり…ほとんどが無人駅で、車掌さんがホームに降り切符をチェックしていた。SUIKAもPASMOも使えません。終点の故郷駅は川沿いで道路が上の方にあるので、昔はホームから階段を上ったところに改札があった。新しくなった温泉駅はホーム階に改札がある。改札を出て、さぁエスカレーター……ないぐぇー階段かぃ。。もちろん階段の裏にエレベーターもあったけど、階段を上り徐々に町が見え「あぁ、帰ってきた」の気分を味わいたかったので階段で。帰ってきました！生まれ故郷です。

  2014年10月28日

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  かみのやま温泉の宿

  敷地内をグルッと一回りして、メインエントランス…日本旅館だから正面玄関と言うべきか…でバスを降りた。仲居さんたちのお出迎え。今どきの日本旅館では年配の仲居さんは少なく、みんな２０～３０代。旅館の仲居さんの着物には珍しく、柄物の着物だ。役職で地の色が違うみたい。フロントでチェックインを済ませると、担当の仲居さんにラウンジに案内され、お茶のサービスを受けながら食事時間の打ち合わせ。ラウンジは壁一面ガラス張りで敷地内の庭が見渡せる。ほとんどの宿泊客はそのまま部屋へ通されていた…団体なのかな？何台かあるエレベーターで客室階へ。館内のいたるところに楽焼のお皿が展示してある。女優さんから政治家から、ものすごい数。ところでこの宿の名前の由来だが、昭和32年に1300年前の奈良時代の窯跡が発見され山形県の指定文化財になった。その窯跡にちなんで「古窯」という名前になったそうだ。この宿は昭和26年の開業というから、オープンから約6年は別の名前だったってことね。ふーん、それで窯を作って楽焼もウリにしているわけね。部屋に通されまずびっくりしたのは、お座布団。主寝室の真ん中に置かれた座卓にセットされた座布団が、まるで球体かのように膨らんでいる。羽布団の座布団だ。だから座るとプシュ〜ッとなる。主寝室とやや狭めの着替えの間、快適そうなトイレ、バスルームは広い。主寝室の一角が一段低くなっていて、こちらにはソファが造り付けになっている。障子を開けると一面ガラス張りで、蔵王連峰が一望できる。景色だけとっても、あー、気持ちいい。横の窓から出ると、そこは部屋付きの露天風呂。うっふっふ。。。 中居さんが退室してすぐ、入浴タ～イム!露天と言っても、千葉の露天のように全くの屋外ではない。屋根も囲いもちゃんとある。まぁそれが残念でもあるが、全天候型とも言える。千葉の露天は雨が降ったらオジャンだし、冬場は敬遠したくなるものね。これなら冬場に雪の多い山形でもイケる。総ヒノキ造りの露天は、囲いの隙間から入ってくる蔵王の秋風が清々しい。夕飯の時間までのんびり入った。さてさて、夕飯旅館の夕飯は旅のお楽しみのメインイベント。悲しいかな、部屋食ではない。でも個室を予約しておいたので、移動するというだけの違い。どっちみち、仲居さんが料理を運んでちょくちょく顔を出すのだから、部屋付き露天といえどもスッポンポンではいられないんだし、浴衣を着てお食事処へ。私達が通されたのはズラ～っと個室が並ぶ一番奥。え？ずいぶん外れなんだな……ん？部屋のその先には殺風景なお庭。工事中なのかしら？これです、これです、名前の由来。奈良時代の窯跡が発見されたという状況を再現したお庭なんですね。工事中ではなかったんです。ということは、ほかの部屋には窓がないから、この部屋が一番いい部屋なのかな？なんてことを相方と話しているうちにオードブルが運ばれてきた。彩り２０品お造りに土瓶蒸し待ってました！米沢牛のすき焼き牛肉と言えば米沢牛で育った私には、懐かしの味だ。山形名物、芋煮汁こちらの芋煮汁もたいへん美味しかったのだが……母が作ってくれた芋煮汁を思い出し、、、ちょっと寂しい気持ちになった。母の芋煮汁には必ず舞茸とゴボウが入っていて、もちろん米沢牛もたっぷりで、、、ちゃんと教わっておけばよかった。そしてデザートは古窯の窯蒸しプリンこれ、最高！銀座の古窯にも、このプリンあるのかしら？あれば行きたい、ってくらいに美味しかったよ当然のことながら、ご飯と香の物はキャンセルした。腹ごなしに大きな方の露天風呂にでも行ってみようか、なんて話も出たけど、ポッコリ出たお腹ではさすがに大風呂に行く気にはなれず、またまた部屋のお風呂でのったりくったり過ごし、ポカポカ温まって就寝。明日は早起きして、お寺に行かなきゃ。

  2014年10月27日

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  かみのやま温泉散策

  まず最初に上山城へ行くことにした。駅を背にして右へ、わりと広めの道に出ると信号を渡り左。その辺まで行くと小高い山の上に上山城が見えてくる。山の麓まで来たところで「この辺まで来たら食べ物屋があってもいいのになぁ。」…ぜんぜんない。田舎によくあるような洋品店は見つけたけど…「あそこに看板があるよ」と店を見つけても、閉まっている。土曜日は飲食店お休みの日？まさか、ね。「お城まで行けばお茶屋さんくらいあるよね。」確かにお城の前にはお茶屋さんがあった。「入る？」「先に見学してからにしよう。」お城の入口横に立札。沢庵さん、いろんなところに出没するね。それを言えば、芭蕉もだけど。ふーん、上中下三字説ね…後で取って付けたようなお説だけど、有名人が言うともっともらしく聞こえる。上山城はころころと城主が変わったお城だ。最上氏最南端の城塞で、上山氏が城主を務めていた。１５００年代初めに一時は伊達氏に攻め落とされ、その後上山氏が奪還し改めて築城。この時に築城されたのが現在の上山城となる。しばらくは上山氏の城主時代が続くが、天童氏と主家である最上氏の対立に巻き込まれ、１５８０年に城主は里見氏に。江戸初期に最上氏改易後も城主の氏がころころ変わったが、上山藩自体は幕末まで存続した。月岡天神森にそびえる城郭は「羽州の名城」として広く知れ渡っていたが、１６９２年廃城令で幕府によって取り壊されてしまう。一人４１０円払って中へ。現在のお城は１９８２年に二の丸跡に建てられた模擬天守で、内部は郷土資料館になっている。４１０円は資料館見学料だね。ちなみに中は撮影禁止のため、写真はない。エレベーターで一番上（３階だったか４階だったか）までササッと上がり、まずは展望台へ。もともと高台に位置しているのに加え、周りに高いビルがないのと広々していることとで、景色は最高。ここからなら上山市の四方を全貌できる。階段で下りながら各フロア見学。郷土資料館だからもちろん財宝的なものはなく、上山出身の歴史的な著名人の記録や上山の歴史、産業がほとんど。母が山形出身の私には、特に珍しいものではなかった。ただ、明治の頃に上山出身の力士がいて、身長２０７センチ、体重２０３キロと「大相撲史上唯一の身長２００超、体重２００超の日本人力士である」ことは知らなかった。そう言われてみれば、最近の体格の立派な（大きすぎる）お相撲さんって、みんな外国人だものね。お城から出てすぐのお茶屋さんに入った。いい加減お腹すいたし、お蕎麦くらいあるでしょ。ところがない！山形名物の玉こんにゃくの田楽はあるけど、フードはそれだけ。なに？これ！お蕎麦は諦め、すぐ近くの足湯に行くと、先客がいっぱい。ついさっきまで閑散とした観光地だったのに、どこから湧いてきた人達？足湯も諦めた。お城の裏を通ってかなり歩き、武家屋敷がある一角へ。中まで見学できるお屋敷もあるが、お腹がグーグー鳴りだしてきたので玄関口を覗くにとどめた。そのまま行くと鶴の休石があるそうだが、また来た道を逆戻り。空腹に敵うものなしである。しばらく行くと営業中の蕎麦屋を発見。迷わず入った。ここで相方は割子そば、私は山形名物の冷やしラーメン。だが、時すでに遅しでもう３時。今度は２人とも夕飯が気になって箸が進まない。「夕飯、豪勢だったよね？」「当然、米沢牛出るよね？」相方が注文しといて残すという行為が嫌いなため、私も滅多に食べ残しはしないのだが、「今日だけ特別、残していい？」と聞いてしまった。今完食したら夕飯がムリ。蕎麦屋を出てすぐまた足湯発見。今度は誰もいない。ふあーぁ、気持ちいい。秋風がそよそよ吹く中で、足だけポカポカってすごく気持ちがいい。それからは足湯を見つけるたびに休憩。たくさん歩いたけど、足湯で休憩しながらの散策だったので、それほど疲れなかった。最後にまわったのは、栗川稲荷神社。参拝者から奉納された鳥居が、まるでトンネルみたい。縁結び、商売繁盛、金運にご利益があるんですって。本堂の中は、赤い提灯に赤いロウソクと赤が多い。中に入って左側にケースに入った真っ白なキツネ（？）の剥製があった。1本ずつロウソクを買って灯してきた。もちろん、お札もちゃあんといただいてきた。だって商売繁盛だし縁結びだし。。栗川神社を出ると、もうすでに夕暮れが迫ってきてる。早く駅に戻らなきゃ。パンフレットの地図を見て、だいたいの見当をつけて、駅へ。よく知らない町でもあり、神社から３０分くらい歩いてやっと駅に着いた。昼前に駅に着いた時には閑散としていた駅前が観光客でいっぱい。みんな夕方着くようにくるんだね、上山にも観るとこいっぱいあるのに。。。ロータリーには旅館の送迎バスが５〜６台。ラッキー、私達が泊まる旅館のバスもある。１０分もかからず旅館が見えてきた。ん？あらあら、どこまで行くの？あー、敷地が広いのね。話には聞いていたけど、それはそれは広〜いところでしたよ。サービスもいいし、さすが老舗。

  2014年10月22日

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  かみのやま温泉へ

  かみのやま温泉は、山形新幹線で東京から約2時間半、新幹線停車駅。私がまだ小さいころ、父が上山に競走馬を数頭持っていたので何度か行ったことがある。そのころはまだ新幹線なんかなかったけどね。俳優の伴淳三郎がまだ元気だったころで（わっ、歳がバレちゃう！）、競馬場に喫茶店を出しており、エプロンをつけて雑用をこなしていた。テレビや映画で見る大スターがまるでアルバイトみたいにコーヒーを出したりお皿を下げたりしていたのが、子供ながら、とても不思議な光景で印象的だった。上山競馬場、まだあるのかなぁ……私も相方も競馬はやらないのでわからない。かみのやま温泉は、同じ山形県の湯野浜温泉、福島県の東山温泉に並び「奥羽三楽郷」に数えられた由緒ある温泉だ。７地区からなる大きな温泉で、それぞれ別にみなして「かみのやま温泉郷」とも言われている。長禄2年、肥前の国の旅の僧が、沼地に湧く湯で一羽の鶴が傷を治しているのを見かけたのがかみのやま温泉の始まりで、別名「鶴脛の湯」と呼ばれている。鶴が休んだと言われる石が残っており、「鶴の休石」がかみのやま温泉発祥の地とされている。江戸時代にはここに上山城、上山藩が置かれていたので、蔵や屋敷も残されている。そして私達が泊まる予定の葉山地区は町を離れた静かな高台で、蔵王連邦を一望できる抜群のロケーション。秋の山々を眺めながらのんびりゆったり露天でポカポカ、わぁーい、わぁーい！　　　子供達の礼服は去年の葬儀の時から我が家で預かっていた。３人の子供達、じいちゃん、相方、私と６人分の礼服や靴、小物、数珠、アクセサリー（パール）などは前日までにひとまとめにし、バス組にわかるようにしておいた。そして、忘れてならないのがじいちゃんの薬！家を出たのは9月27日（土）8時半。いつもの旅よりは遅めの出発。父の朝の用事を済ませ、太郎の散歩も済ませ、、、「じゃ、じいちゃん、昼までに◯◯子が来るからね。」と慌ただしく家を出た。千葉の時も今回も、前日までお天気が悪かったけど当日は晴天。最近ついてるなぁ　　私達が乗ったつばさ１７７は、福島駅で２つに分かれる。私達は山形方面へ、そしてもうひとつはそのまま北上する。福島までは行き慣れているのであっという間だったが、それからの一時間はやたら長く感じた。痺れをきらしかけた頃、かみのやま温泉の町が見えてきた。「宿は町から離れてるから、あの辺かなぁ…？」山の中腹に、ひときわ大きな建物がある。駅前は閑散としており、まだお昼前ということもあって観光客も少ない。ひなびた温泉地？大丈夫かなぁ…あれれ？ロータリーに大きな案山子のオブジェ。とりあえず、来たからには観光案内のパンフを数枚もらって、ベンチで観光のコースを決めた。パンフにも案山子の写真が載っている。かみのやまは案山子の町なのかな？「上山城、お城、行くよね？」「お城の近くなら美味しい名物料理があるね。」「この神社、ご利益ありそう…」「蕎麦屋はどこがいいだろ？」町中に足湯も数カ所ある。私達の観光は基本、徒歩。徒歩もしくはバス（路線バス/観光バス）足湯がたくさんあるのはありがたい。ここからこう行ってこれを見てこっちも回ってこの辺で休憩して、とざっと計画を練り、かみのやま観光に乗り出した。　　　写真は駅の喫煙所で撮ったもの。東北新幹線（当然分岐する山形新幹線も）は喫煙室がないので、駅の喫煙所で一服。進学塾の先生が「すべりやすい」ってヤバくない？　　　

  2014年10月20日

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  一ヶ月に二度も個室露天の旅

  千葉行きが確定し、ホテルの予約も済んだ後のことである。８月、旧盆に姉一家が仏前に御線香をあげに来た。子供の頃の見よう見まねでうら覚え、おまけに故郷のしきたり、ここは一軒家ではないのでできることとできないことがある。ネットで検索して、まっいいか、と妥協しながらの初盆だった。夕方日が落ちる前に送り火をし、姉一家、私一家、じいちゃんの大人数でワイワイとしゃぶしゃぶを食べながら一周忌の日取りを打ち合わせた。結構な出費だが、姉夫婦は「爺さんが世話になってるのだから」といつもご馳走してくれる。みんなそれぞれ仕事があり、サービス業も何人かいる。ふーん、、、全員揃うのは……命日は10月12日、これより後にはできない。9月の最後の日曜に故郷で一周忌と決まった。まだ十分日にちがあるから、今から届けを出せば平日休み組も休みを取れるだろう。サービス業組は土曜に法要にすると土日連休を取らねばならないが、日曜なら日月連休にして土曜は出勤できるというわけだ。義兄がバスをチャーターして、日曜朝に私一家をピックアップ、法要後に親戚の旅館に一泊して、月曜にバスで帰ってくる。そこまで話をつめたところで、「あ、月曜朝一で授業だっ！」と相方「センセ、朝一の授業って場所は？」と義兄。「◯◯に8時までに行かないと…」「ならセンセ、帰りは朝1番の新幹線にすれば間に合いますよ。」「でも予習もしないと…それに、夜、絶対、飲みに行きますよね？オレも行きたいですもん。」もー、相方ったら、飲みに出るのも計算に入れてる。義兄と相方はいい飲み相手だから仕方ないんだけどね。姉や私にとっての予習は、ずーっと前もってするお勉強を意味する。相方にとっての予習は、前夜の詰め込み。「センセ、予習って生徒がするもんちゃうの？」と関西出身の義兄。「いまどきねぇ、ヘタすると教師より現役の生徒の方が物知りだったりするんですよ。」そこで私も相方に助け船。「教師たるもの、一夜漬けの知識でも、さも100年も前から知ってたような顔で教えなければならないんだって。いつも前日に詰め込みしてるんだよ。」「午前中に拾いに来てくれるんでしょう？だったら私が前の晩から泊りに来るから、マミー達は前日行けば？前日行って日曜のうちに戻ればいいじゃん。」末娘のナイスな提案で、父と子供達だけピックアップしてもらうことにし、私と相方は前日泊の当日帰りに決定した。前日の夜に娘達が我が家に泊まりに来れば、夜には私達が帰るのだから太郎も預けずに済む。動物だけ一晩留守番なんて、無責任だものね。それに、娘が来てくれるのならじいちゃんを残して先に出ても安心。親子リレーだ。「向こうはシーズンだから、早めに予約入れんと泊まるとこなくなるで？」と義兄。予約が取れなくなるとは言え、その時はまだ、アタマの中は千葉行きのことでいっぱい。今度の旅の予約をしたのは千葉から帰ってからだった。どうせ２人だけなんだし、宿が取れなきゃビジホでいいよね、なんならラブホもおもしろいかも。そんな感じで。最初は故郷の温泉町の旅館にするつもりだったのが滅多に行けるのではないのだからと新幹線沿線の温泉にそして館山の個室露天で味をしめた相方は「どうせ温泉入るなら、やっぱり個室露天だよね」と、目的がずれにずれて。。。骨董好きの私は「会津に行って武家屋敷見学もいいね」相方も「良さげな蕎麦屋もあるね」「牛タン食べに、仙台もいいね」「牛タンはいらないけど、仙台四郎の人形買いたいね」「福島から分岐して山形方面もいいね」などなど、本来の目的はどこへやら。「この宿、どうだろう？」と相方がパソコンを指した。「そこなら間違いなしの老舗よ。昔から超一流。でもお高いと思うけど？」「しょっちゅう行くわけじゃないんだから、このくらい張り込まなきゃ。」出資者の相方がそういうなら。　　私と相方は、法要の前日に出発し山形県のかみのやま温泉に一泊することになった。みんなと別行動する代わりに、お寺に先に行き段取りを整え、法要の後の皆さんへのご挨拶は姉夫婦に任せてサッサと帰る予定。姉夫婦も「たまには爺さんのことは私達に任せて、のんびりして」と言ってくれた。たまにはって、月初めにのんびりしたばかりだけど　　1ヶ月の内に、千葉と山形と、2回の豪遊…個室露天風呂の旅。贅沢と言えば贅沢だけど、かたや相方のお義父さん、そしてかたや母の一周忌。どちらも行かずに済ませられない。だからと言っても豪遊にする必要もないんだけど。

  2014年10月19日

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• 相方の実家

  鋸山を下り、浜金谷から内房線で約30分。行きは高速バスで一気に、そして帰りは内房線でこまごまと。 駅のトイレでササ〜ッと着替え。お義父さんのところに行くのにジーンズにTシャツ、スニーカーというわけにはいかない。それにTシャツは鋸山の汗でシワシワだ。ホテルを出る時に着替えとパンプスはカバンの一番上に詰め直してあった。シワにならない素材を選んできたので、ギュッと詰めてあっても大丈夫。閑散とした駅前ロータリーでバスの時間を見ると…あぁ、ここでもバスは1時間に一本あるかないか。。。「あー、めんどくせっ、タクシーで行こう。」父親に1年ぶりで会いに行くのに面倒臭いも何もないとは思うけど、常々相方は「気にならないわけじゃあないんだけど、なんせ、辺鄙なんだよねぇ。交通の便がさぁ。。」と言っている。そうよねぇ、年老いた実の父親が気にならないはずがない。ササッと行き来ができるなら頻繁に顔出ししてあげるんだろうなぁ。 しばらくして思い出したように「◯◯寺に！」と相方。気が付いたのね。近くまで行ったら私から言い出そうと思ってたが、そうするまでもなくお母さんの御墓参りを思い出してくれた。ほとんどの殿方はマザコンだというが、父親と息子のつながりより母親と息子のつながりの方が強いよね。カンカン照りの中、お水でお墓をきれいにした。誰かが来たばかりなのか、まだ生きのいいお花が挿してあった。お寺から実家までは歩きで行ける。去年は海を見るために遠回りしたけど、まっすぐ行けば10分圏内。「場所、覚えてるかどうか、前を歩いてごらん。」相方に言われて、私が道案内。「えーっと、この辺から左に入る…ここでいいんだね！」二度しか来たことのない土地だけど、曲がり角から先を見ると見覚えのある景色が見えた。「そうそう、ここ。この角で去年お姉さんから着信あったよね。」「よく覚えてるねぇ。」だってさぁ、その電話が面白かったんだもの。　　去年最初に来た時、お義父さんは透析に行っていて留守だった。それで近所に住むお姉さんに何度か電話したがつながらず、留守電にメッセージを残した。買い物から帰ったお姉さんが留守電を聞き、相方の携帯にかけてきたのがここ。お姉さん、当然のように「一人で来たの？」と聞く。「いや、連れがいるんだ。」「それって、例のアノヒト？」『例のアノヒト』ですって！相方の元カノ、ひどい言われよう。　　思わず吹き出しちゃった。相方も「そういう言われ方されても仕方ないんだけどね。」というくらいだから、よっぽど変な人だったみたいね。この角を右に曲がると相方の実家はすぐそこ。お義父さん、起きてるかな？私のこと、覚えてるかな？　　普段出入りしている、居間に続く掃き出しから入る。相方が言うには玄関は滅多に使ってないそうだ。「こんにちわぁ、久しぶりです、Kysです。」お義父さんはキョトンとした顔で相方を見ている。 え？ボケちゃった？？？大丈夫でした。お義父さんの話によると、私達が行く少し前に積み重ねた本を跨ごうとして背後にひっくり返ってしまったとか。年寄りは自分で思っているより脚が上がってないから、重ねた本に引っかかってしまったのね。その日はヘルパーさんが来る予定の日とは言え、一人暮らしだから心細い思いをしてたのでしょう。「お前さん、いつも急だけど、今日も突然だね。」とお義父さん。「来週から学期が始まるので、いろいろ段取りつけて時間を作りました。」と相方。お義父さん、まだまだしっかりしてます。 怪我はないかとお義父さんの身体を念入りに調べ回る相方を余所に、お義父さんはニコニコと「転び慣れてるんでね、今日もうまく転んだんだよ、こうやって。」とデモンストレーション。はぁ。。。。最近お義父さんは透析に出かける時など外出時には車椅子を使っているそうだ。「あれ、便利だね。あんなに楽ならもっと早くから使わせてもらえばよかったよ。」私の父もまだ歩けなくはなっていないが車椅子をレンタルしていることに始まり、去年母が亡くなったこと、父が同じマンションの別階に越してきたこと、相方が現住所をこちらに移したことなど近況を報告した。そうこうしているうちにヘルパーさん登場。お義父さんが転んだこと、頭は打ってはいないが腕をすりむいたことを引き継いでおいとま。2時間ほどの実家訪問だった。せっかく1年ぶりに実家に来たのに、こんなに早々と引き上げちゃっていいの？ お義父さん、寂しそうな顔してたよ？？ 「だからね、タイミング逃しちゃうとどんどん帰れなくなっちゃうでしょ。父親が心細そうな顔してたのはちゃんとわかってますよ。」こういう時、寂しいだろうからとそばにいてあげようとするのが女性心理、タイミングよく切り上げるのが男性なのかなぁ。実家を出て、バス通りに戻った。バス通りには、テレビで写った名物料理屋さんがある。ここも今年の千葉行きの立ち寄りポイントの一つ。アナゴ丼がめっちゃ美味しいそうだ。「近所だから、絶対寄ろう。」「うな丼はよく食べるけどアナゴ丼は食べたことない、行こう行こう！」と、楽しみにしていた。あれ？閉まってるよ？ 臨時休業の貼り紙があった。「また来年ってことだね、まぁこれでまた来年来る予定ができたわけだし、そうがっかりしなさんな。」「ほんと？」「父親が元気ならまた来年、逝っちゃったらもっと早く。」親不孝者！！内心そんなこと思ってないから冗談として言えること。相方は本当はお義父さんのことをとても心配してる。その証拠に……こちらに戻ってから、自分で借りている方のアパートに何度かお姉さんから着信があった。ところが留守電メッセージが入ってない。気になるのはお義父さんのこと。アパートには仕事前に郵便物を回収に立ち寄るだけなので、電話をかけ直す時間的余裕もない。授業の合間にと思っていても忘れてしまう。こちらに帰ってからでは、電話をするには遅い時間になってしまう。そんなわけでなかなかお姉さんに連絡できないでいた。ついに相方、電話番号を書いたメモを私に渡し「これ、姉の電話だから、電話してくれる？父親のことかもしれないから。」相方が言うには、死んじゃったとか入院したとかなら留守電を入れるはず。メッセージがないってことは、急を要する事ではないだろうから、代わりに用件を聞いてくれ、と。用件はたいしたことではなかった。よかった、よかった。この代理電話で、私はお姉さんと初会話。お姉さん、「去年も一緒にいらしてくれた方ですよね？」「はい。例のアノヒトではなく、私が一緒に行きました！」たくさん話してたくさん笑った。そして、次回伺う時は前もって相方ではなく私がお姉さんに連絡すること、その時には相方のおごりで一緒にごはんすることを約束した。次回の千葉行きが一層楽しみになった。今度は春の千葉の海を見たいな。。。

  2014年10月17日

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  鋸山散策

  朝一でホテルを後にし、館山駅から浜金谷駅へ。所要時間は約30分。なぜ朝一かというと、1時間に1本しか電車がないのだ。かといって館山はそんなに辺鄙な土地でもない。学生もいっぱいいた。もっと本数があってもいいのになぁ。浜金谷ではさすがに降りるお客が多かった。みんな観光だね。駅を背にして進むと海。その海沿いの道を左に行くとロープウェイの乗り場がある。ロープウェイは15分間隔で運行されている。電車の本数より多いぞ！だいたい5分くらいで山頂に到着。山頂に近づくとともに海がパァーッと広がり景色は最高。山頂駅の展望台からの眺めもよく、伊豆半島や富士山が見えることもあるそうだ。山頂駅からちょいと山道を入ると、料金所がある。ここから先は鋸山日本寺の境内になるので拝観料を払わねば奥に進めない。入ってすぐ道が３つに分かれ、左に登ると十州一覧台…文字通り、安房、武州、駿河など十州を見渡せる展望台。右に下れば千五百羅漢の散策コース、そして真ん中の道を行くと鋸山名物の地獄のぞきだ。真ん中のルートを選択。するとまた道が２つに分かれた。左に行けば百尺観音、右が地獄のぞきとある。「これは両方見なきゃ来た意味ないよ。」と、相方。ジメ〜ッとした岩と岩の間を進んでいくといきなり視界が開け、でーっかい観音様が現れた。とても古いものなのかと思ったら、1966年に建立されたばかりとか。こういうものって、何百年も前に作られているとばかり思い込んでいたので、ちよっとロマンがぶっ飛んだ。先程の分岐点に戻り、地獄のぞきを目指す。小高い岩のかたまりがあり、地獄のぞきはこの岩山の向こうだというので、えっちらおっちら登ってみる。この岩場が一苦労だ。登り切るといきなり大パノラマ。しかも山から岩がせり出しているから足の裏がスースーする。これで鋸山唯一の大イベント、地獄のぞきは無事終了。あとは千五百羅漢の道を散策。山中の石窟に羅漢像が1553体あり、同じ顔はふたつとないそうだ。でもちょっと怖いね。だって、こんな顔の人いるよね、ってお顔なんだもの。。。大仏前参道を通って日本寺大仏へ。この大仏様は31.05メートルあり、日本最大の磨崖仏。遠足の小学生達がちぃーちゃく、写ってるでしょう？正式名は薬師瑠璃光如来様。一度江戸時代に作られたが自然崩壊してしまい、1969年に復元されたものだそうだ。相方は除幕式（？）の時に来たそうだ。大仏様の隣にあるお願い地蔵尊に、売店で売っているお願い地蔵さんを奉納すると願いが叶うというので、早速トラブル続きの息子の名前を書いて奉納した。なんと、なんと、後日わかったことですが、ご利益ありましたよ！なんのトラブルかは言えませんけど。。。この段階で最初のロープウェイ山頂駅からはかなり下がってきている。それにこちらの方にも料金所がある。「こっちから帰ろうよぉ。」「ダメですよ、またロープウェイで帰らなきゃ。」「なんで？こっちにもJRの駅、あるんじゃないのぉ？」また山道をひたすら上るなんて、やなこったい！「浜金谷の駅で荷物預けたの忘れた？」あー、そうだった。荷物も預けてあったし、それにこっちの出口から出ても最寄り駅まではかなりあるようだ。やはり山頂駅まで山道を登って帰るしか手はなさそうだ。お天気に恵まれたはいいが、約2時間半の山歩きで、私も相方も汗びっしょり。汗っかきの相方ときたら、汗びっしょりどころか濡れた洗濯物を脱水もかけずにそのまま着たくらいの大汗でした。ロープウェイで鋸山を下り、浜金谷の駅から相方の実家へ移動です。

  2014年10月15日

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  館山一泊

  鴨川シーワールドから最寄りの安房鴨川駅まではすぐに着いた。無料送迎バスで５～６分というところ。「このバスを逃したら４０分待たなきゃ次は来ないんだよ。」え？そうなの？やっぱりちゃんと調べておくものね。。。と感心する私であった。安房鴨川から内房線千葉行きに乗り、４０分ほどで館山。この電車に乗ったままもっと行くとお義父さんのいる相方の実家があるわけだが、今日は館山で一泊。館山の駅まで、ホテルのクルマが迎えに来てくれることになっていた。だから何分のバスで何分の電車でって考えていたのね、とこの場でやっと納得した私。番頭さん風のおじさんがマイクロバスで来るのかと予想していたが、現れたのはスーツ姿の若者。おまけにクルマも本革シートでなかなかのものだった。　　約１５分後、右手に房総の海を見ていると左折して山の中へ……かなり急な坂道。中腹まで行った所でホテルに到着。ん？エントランスらしきモノがないぞ？すると、よくアジアンテイストなリフレにいるような出で立ちのレディが駆け下りてきた。このレディが今夜の私達の担当らしい。旅館で言えば仲居さんだね。上手に目隠しされた階段を上ってレセプションルームへ。このホテルではフロントとは言わないらしい。レセプションの奥には海を見渡すバーラウンジがあり、ウェルカムドリンクをいただきながらチェックインと簡単な説明を受けた。夕飯後にここのカウンターでまったりしたらステキだろうなぁ……客室までは階段。そこかしこにアジアンテイストなオブジェがあり、アロマが漂っていた。部屋はちょい狭め。でもみんなで集まって宴会するわけじゃないんだから、、、、でも少し残念。おおっ！！個室露天！！絶景、絶景！やっぱりせっかくの露天なら、個室に限るね。滅多にできる旅行じゃあないんだし、こういう時こそ張り込まなきゃ。夕飯まで露天と室内を行ったり来たり。部屋付きの露天だから、いちいち着替える手間もない。プールサイドでくつろぐようにスッポンポンのままデッキチェアーに座っていても、上手に目隠しされているので大丈夫。　　夕飯も期待通りゴージャスそのものだった。もちろん部屋食だから、お風呂上りにバスロブを着ただけ。前菜盛り合わせ、野菜のディップ・バーニャカウダ、お造り。。。。金目鯛煮つけ、これ名物だものね。黒毛和牛サーロインと季節のお魚のポワレ、トウモロコシのソース添え。ごはんは十五穀米と秋刀魚のつけ焼き。出汁をかけて食べると美味しいと担当のレディが教えてくれました。お腹一杯になって、相方はまた露天へ。　　レセプションにご馳走様の電話を入れると、片付けとともにデザートが運ばれてきた。ゆっくり召し上がってください、の意味でデザートは敢えて下げに来ないそうだ。なかでも自家製プリンは絶品！なんでも、パワーストーンの遠赤外線効果でなめらかに蒸し上げてあるとか。ここのオーナーさん、パワーストーンとかアロマとかハーブティーとか、そうとうアジア好きね。お腹一杯になり、露天に入ったりベッドに横になってテレビを観たり、、、相方は高いびき、私もついウトウト。。。気づくとバーラウンジの営業時間はとっくのとうに過ぎて真夜中。明日は９時前にチェックアウトしなければならない。早く眠らなきゃ。。。。　　　　翌朝もお天気に恵まれた。快晴のもと、２人で朝食前にまた入浴。入浴をただ単に身体を清潔に保つためだけではなく楽しむのって、日本人特有じゃあないかしら？そりゃあ、バスルームにキャンドルを並べたり花を浮かべたりは外国人もするけどさ。「電車の時間があるから、ささっと食べようね。」と私にクギを刺していた相方も、テーブルに並べられた朝食を見てビックリ。「残すのもったいないな。急いで食べよう！」と変更。和食と洋食のチョイスで、洋食の方が簡単メニューだろうとふんでいたらしい。ところがどっこい、この豪華さ。地元産のソーセージやら今流行のエッグベネディクト、朝から房総魚介のオリーブオイル焼きまである。これを時計を見ながら３０分で食べ終えた。部屋は狭かったけど、また行きたいホテルのベスト３に入るホテルだった。ここの露天は解放感満点。そしてなにより、隠れ家的な雰囲気が大人旅には最高だ。料理も見た目だけではなく、美味しい。そして担当のレディ。フレンドリーでありながら、客と従業員の距離感が心地よかった。それにしても、あれだけの料理を温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに歩きで各部屋に運ぶのは大変だろうなぁ。ここは全室個室露天付きで部屋食。結構なお値段で、だから従業員もいいお給料をもらってるんだろうけど、お運びや部屋への呼び出しが大変そう。だって、エレベーターがないんだもの。このホテルは相方が独断で決めたホテル。日頃父の世話をしている私へのサプライズのプレゼントだった。相方、ありがと

  2014年10月15日

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  鴨川シーワールド

  そろそろ年金年齢に達しようという熟年2人が、今更千葉に行くからと言って鴨川シーワールドというのもなんだかなぁ、、、とお思いでしょうが、私も相方もここは今まで一回しか来たことがない。相方は若かりし頃、私は子育て真っ盛りの頃に子供達を連れて。相方はおそらく女の子連れだったろうし私は子供達を追いかけまわし、海の生き物達の生態をじっくり観察なんてできるわけがなかった。 いい歳してから動物園や水族館、博物館に行くと、新しい発見があるよ。「帰りのバスの時間を調べておこう。」こういう時、私の頭の中は「お昼はどこで？」とか「どういうルートでまわろうか？」のみで帰りのことまで回らない。「ぜーんぶ見終わって、飽きたらバス停まで来ればいいじゃん、そして来たバスにテキトーに乗ればいいじゃん！」が、私流。相方は、着いたら即、帰りの段取りをする。これには敬意を表する。私流にしていたら、帰れなくなったことが何度あったことか。。。バス時間をチェックして、喫煙所で一服。たぶん、中に入ったら喫煙所はないに違いないから。チケットを買うとすぐに中に入ろうとする私、相方はゲート横のボードと携帯をにらめっこ。 別に他のレディからのメールチェックではありません。パフォーマンスタイムのチェックです。「イルカのショーはもう始まってるからシャチからにしよう、30分後だよ。」メインゲートから入り右側に進んで、エコ・アクアロームに入った。ここのテーマは水の一生、川の源流から海までの環境や生き物たちの生態が見られる。そしてここには私の大好きなクラゲがいる。ね、キレイでしょう？癒されるよね。。。エミール・ガレのランプみたい。そろそろシャチの時間というので、オーシャンスタジアムに移動。私の記憶にあるショーよりもさらにパワーアップしていた。なかでも感激したのは、トレーナーがシャチの鼻先に押してもらってプールを進むんだけど、ただグルグル回るだけじゃなくてジャンプしちゃうスカイロケットという技。私もマリン系だから、ワクワクしちゃった。歓喜爆裂で写真を撮るのも忘れたほど。「わぁ！いいな、いいなぁ！やってみたぁーい！！」の連続でした。海のギャングとか殺し屋とか言われてるけど、シャチはイルカやクジラ同様に知能も高い。それにシャチの身体ってとってもきれい。次はアシカのショーがあったが、アシカはパスしてベルーガを選択。ショーばかり観てたら展示が見られなくなるからね。ベルーガのショーまでトロピカルアイランドを散策。カラフルな海の仲間たちがいっぱいいたよ。ランチ前にベルーガのショーが始まった。ベルーガがいるマリンシアターは屋内型だから、冬場でもOKだね。ベルーガは目で障害物を察知したり見分けたりするだけだはなく、鼻腔とおでこを使って音を反響させて障害物を避けて泳いだり物の材質を区別したりするんだって。あのもっそりしたおでこ、ちゃんと役に立ってるのね。ここのベルーガはオウムみたいに人の言葉を真似てたよ。とは言っても「ピヨピヨ」とか簡単な言葉だけどね。ところであのおでこ、固いのかと思いきや大違い。なかは脂肪でポニャポニャ、ぷるんぷるんだった。極地での生活にはこのプニョプニョの脂肪が必要なんだね。次はイルカのショー。海の仲間達が泳ぎ回るのはスピード感があって超いい気分。本来彼らは大海原で生きているものだから、狭いプールに閉じ込めておくのはかわいそうなんだけど、、、。シャチのプールもそうだったが、水をかぶるエリアがあってはしゃぎたい輩にはそのシートを勧める。前の方の席は少なからず水をかぶる。しかも、シャチもイルカも頭がいいからわざとザブンッとやってくれる。ただし、プールを見渡せてシャチやイルカの泳ぎ回る姿を堪能したいなら、適度に上の方の席がおすすめ。イルカのサーフスタジアムを出ると、喫煙所発見！なぁーんだ、ちゃんとあるじゃない、一服一服。「お昼、どうする？」「夕飯はごちそうだからたくさん食べない方がいいけどさ、ちゃんとしたものがいいな。たこ焼きとかじゃなくて。」隣接している鴨川シーワールドホテルには連絡通路から行ける。ホテルならレストランもあるだろうと、行ってみることにした。相方はフードコート的なところは落ち着かないからと好まないのだ。ところがそこにあるのはバイキング形式のレストラン。しかたないね、ほとんど子供連れの家族客ばかりだもの。ビールがあるから許した。 食事の後はポーラーアドベンチャー（地下）でラッコやアザラシ、ペンギンを見たり、ロッキーワールド（ポーラーの上階）ではアザラシやセイウチを見ながらメインゲートに戻った。「ねぇ、まだ明るいよ？」という私の意見は却下。相方の頭の中には送迎バスの時間、そして電車の時間、ホテルでの夕飯の時間がきっちり段取りが入っていたのです。

  2014年10月14日

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  千葉へ

  先月のこと……去年千葉に行ったのは9月も終わりの頃。相方が子供時代に遊んだ場所を巡り、実家におじゃました。お義父さんとたくさん話し、「お義父さん、また来るね」と約束した。あれから1年。。。時々お義父さんの話題は出るものの、相方の休みがとれずなかなか2度目の千葉行きは実現しなかった。春頃からテレビでよく千葉の観光スポットやグルメの特集をめにするようになった。「今度行ったら、ここ、行こうね。」「ここに行くなら、あそこも寄らなきゃね。」話題に出たところは全てメモ。そして世間の夏休みの最後の週にやっと2度目の千葉行きが実現した。「ねぇねぇ、行楽日和だしさぁ…」「そうだね、今年は一泊の予定にしようか。」やったぁ！出張以外で初めての旅行だ。出張以外は母の本葬の時しか一泊旅行してないのだから。 早速、千葉の本を買ってきた。千葉・房総の本と行きたい所のメモを見比べ…さて宿泊先は？「犬吠埼なんかどうかしらね？」「木更津から見たら、あっちとこっち。逆方向だよ。」「じゃあ、鴨川は？シーワールドで遊んで…」地図で見ると鴨川と相方の実家のある町は、そう離れてもいない。「あのねぇ、地図で見ると近いけど、この山の中は電車はないから海沿いに移動しなきゃなんないの。グルッとね。」「遠回りだね。」「そっ。おまけに実家近くにはなんにもないときてる。」　　調べてみると、東京駅から鴨川シーワールドまで直通の高速バスがあるというので、行きはこのバスを利用することに決めた。まずシーワールドで遊んで、宿泊地へ移動。宿泊先は個室露天風呂にこだわる相方が、ネットで見つけた。鴨川から実家までの間、館山に宿をとった。さらに館山から実家に行く途中には、去年から行ってみたかった鋸山がある。朝食後すぐにチェックアウトすれば、実家に行く前に鋸山にも登れる。「今年の千葉行きはシーワールドと鋸山、帰りにアクアラインでお土産だね。」「わぁーい、わぁーい。」こんな感じで千葉行きの準備が始まった。 じいちゃんは2日間続けてデイサービスに通い、送迎はヘルパーさんにお願いすることにした。ショートステイというてもあったのだが、一泊だけなら家にいると言って聞かなかったのだ。太郎（ワンコ）は前日から動物病院に預けることにした。よく、ニャンコはエサときれいなお水があれば2〜3日は家を空けても大丈夫という人がいるが、相方はそういうことを好まない。知り合いの人にニャンコの世話を頼まれたことがあったのだが、「普段可愛がってるクセに勝手だよね〜、ネコッかわいがりしてたから優しい人なのかと思ってたけど、結構冷たい人なんだってわかったよ。」と言っていたのだ。あとは自分達の仕度だけ。9月2日（火）私は朝4時起床。まずは洗濯機を回しカゴの中を空っぽにした。これから出かけるのに汚れ物を残しては行きたくない。シャワーを浴びて身支度を整え、最後に使った化粧品を旅行カバンに入れて準備OK。相方が起きてきた頃にはじいちゃんの部屋に行き、デイサービスとヘルパーさん宛の連絡事項をチェックし、行ってくるねの挨拶。「一年ぶりなんだからゆっくりしてくればいいのに。俺なら大丈夫だから。」とじいちゃんは言うけど、そういうわけには…ね？家を出たのは6時半。最寄りの駅まではチャリ移動。 東京駅に着いたのは7時前、バスは7時35分発のアクシー、鴨川シーワールドまで一直線だ。 ラクチン、ラクチン。シーワールドには開園直前に到着した。お日様が素肌にチリチリするくらいの晴天！前日までお天気の心配をしていたのだから、超ラッキー！！

  2014年09月23日

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• 相方との暮らし

  2月、3月あたりから、相方は自分が借りてる賃貸マンションの方には帰らなくなった。ほとんどこちらの新居で一緒に生活している。帰るのは、仕事前後にそちらに寄って郵便物を取り、FAXをチェックしてくるだけ。時々寄って季節の服を2〜3着持ち帰って来たり、愛用の調理器具を運んできたり。。。初めのうちは、ずっとこちらに居っぱなしだけどそろそろ向こうにいかなくていいのかしら、と心配したものだ。「今日もこっちに帰って来る？お夕飯用意しといたほうがいいのかと思って…？」ずっと居られるのが迷惑だととられたら困るので、そんな聞き方をしていた。「6時には帰ってこられるから、夕飯お願いね。」そんな答えに私はいつもウキウキした。相方が単独で借りている部屋より、ここは職場にやや遠い。朝早い仕事の時は辛いと言うので、去年までは翌日の仕事の時間に合わせて、あっちに帰ったりこっちに来たりしていた。それがずっとこちらで過ごしてくれるようになったのだから、私がウキウキしないわけがない。たしかに一緒に暮らせば、1人でいるより手間がかかることもある。1人暮らしなら見て見ぬふりをするものも、同居人がいたら見ぬふりはできない。あんまりお腹すいてないから、今日はカップ麺でいいや…というわけにもいかない。今日は洗濯しないで、明日まとめてやろっと…なんてことも。だって、相方も1人暮らしが長いから、私がズルしていたりすると「休んでなされ、ワチキがやっときますよ」なんて言って台所に立ったりするんだもの。それはそれでとてもありがたいんだけど、遠くまで仕事に行っている相方にそんなことをさせるのが申し訳なくなる。だからいつも午前中に家事を済ませるようにしている。相方が起きてくる頃には、ちゃんと味噌汁も作っておく。徹夜の時は、失礼して先に休ませてもらうけど、おにぎりを作っておく。そうねぇ…たしかに1人で暮らしてた時より、いろいろやることは増えた。でもそれが楽しい。私が洗って（洗濯機のスイッチだけ？）アイロンをかけたシャツを着て仕事に…私が作った料理を毎朝毎晩食べて…私が掃除した空間で在宅仕事をこなし…私がメイクしたベッドで一緒に寝て…いまが一番幸せだ。

  2014年09月19日

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  岡山出張…受胎告知

  ここからはダッシュ。岡山から東京までは約３時間半。相方は翌日早朝から仕事だから今日中に東京に戻らねばならない。しかも朝6時には家をでるから、睡眠時間も計算に入れなきゃ。ここでもたもたしていたら、今日中に家に戻れなくなる。相方が見たかったのはエル・グレコの受胎告知。「エル・グレコ」というのは本名ではなく、古いスペイン語で「ギリシャ人」を意味するんだそうだ。もともとクレタ島の出身で、イタリアで修業を積んでスペインで活躍したんだって。「受胎告知」は聖母マリアが天使ガブリエルから神の子キリストの受胎を告げられているシーン。マリアは穢れなき処女だったから、いきなり「あなた、妊娠してますよ」なんて、そりゃあ驚いただろうね。相方は、受胎告知だけは見ておきたかったようだ。「この部屋はサッと見るだけ」「ここはパス」と言いながら、速足でエル・グレコの元へ。受胎告知の前に来ると、「ふーん、これかぁ」とじっくり見入る。それまでも、どのような絵なのかは知ってはいたが、本物はお初。私も相方も、印象は「暗い絵だな」というところ。絵そのものの色使いも暗い色が多く、マリアが聖書を読んでいるところにガブリエルが降り立ってきた設定らしいのだが、まるで洞窟で聖書を読んでいたみたい。それに絵の設置場所も薄暗かったから、なおさら暗い印象。。。これはもちろん、私の印象ですよ。だってこの絵は、世界に認められた名画なんですから。告知を受けた時、マリアはローティーン。今で言えば中学に入ったばかりくらいかな。当時は幼いうちから婚約をするのが普通で、マリアにも大工のヨセフという婚約者がいた。当時の社会風潮がどのようだったのかはわからないけど、「婚約＝結婚」で関係があって当たり前であれば、「あなた、妊娠してますよ」と言われても「あら、やっぱり」というだけの話だったろう。この絵に現れているマリアの表情を見る限り、天使が自分の元へ舞い降りた喜びよりも、「え？うそ！だって私、処女ですもん。ヨセフとだってまだしてないし！」というような戸惑いや、「まだちゃんと結婚もしてないのに妊娠なんて、ご近所になんと言われるか…」というような困った表情が見受けられた。一言に「受胎告知」と言っても、グレコは同じテーマで複数の作品を残している。大原美術館の「受胎告知」は、天使が左手にマリアの純潔を象徴する白百合を持っていて、聖霊の象徴の鳩が画面中央に舞い降りている。受胎告知の前に留まったのも約５分。次、次、つーぎー…という忙しさだった。美術館を出て、とりあえず、もっとも倉敷らしい場所でパチリ！あとは駆け足で新幹線をめざす！岡山駅のさんすてという駅ビルにあるラーメン屋さん。おいしそうでしょう？私はここのラーメン、大好き！豚骨スープと和風だしがマッチ。岡山に行くときは必ず行くお店。駅そばだし、駅ビル内ということもありリーズナブルで、相方が会議中でもひとりで気軽に来れる。私は塩、相方は醤油。最終日の夕飯はラーメンでした。明日からはまた仕事に追われる日常です。

  2014年09月17日

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  岡山出張…倉敷

  伊勢市駅から乗った電車はちょっと変わったサロン風だった。個室ではなかったが、向かい合わせのシートの間にテーブルがある。通路をはさんだ隣の席は大阪弁のおばちゃん4姉妹で鳥羽への旅行の帰り。「猿田彦神社」の日記の最後の写真は、そのおばちゃん達の1人に撮っていただいた。伊勢市駅を出てしばらくして、いつものように、連れ立って一服。喫煙室も丸みをもたせたガラス張りでちょっとシャレてる。「もしかして、これって、九州の代わり？」ちょっと頭をよぎったことがあったので、聞いてみた。「代わりってわけでもないんだけど、九州は今のところはムリだから…。」九州というのは、話題の九州の豪華なトレイン。テレビで見て「乗りたい、乗りたい、泊まりたい！」と騒ぎまくった。だいぶランクが違うけど、普通に並んで前の席の背中を見ながらうたた寝して移動するのとは気分は違う。気にかけてくれただけでも嬉しいものだ。結局、約半分の工程はいつもと同じくうたた寝で過ごしてしまったけど。岡山での常宿は2軒あったが、今回はそのどちらでもなく、駅直結のホテル。駅直結というのは情緒やホテルの質を別にすれば、便利なことこの上ない。しかも割と新しく綺麗なホテル。翌日はそそくさと朝食を済ませ、相方を仕事に送り出した。エレベーターまで相方を送ると、ちょうど降りてきたエレベーターに見たことのあるお顔。「あ、○○先生！」去年新潟でご一緒した相方の同僚の先生だった。「また来たのぉ？仲いいねぇ。」会議の場までこの先生にさんざんからかわれたそうだ。さて、これから倉敷。倉敷は何度行っても素敵な街だ。この日の倉敷はとても寒かった。最初に倉敷を訪れたときには、駅から美観地区のホテルまで行くのにバスに乗ったものだったが、もう慣れたもので歩いて行ける。頭の中の地図では、駅から美観地区に行くには2通りのルートがある。一つは駅前から斜め左に伸びている商店街を行くルート…これはちょっと苦手。美観地区近くになると古風な店構えが多くなり、どこからが美観地区かわかりにくい。もう一つは駅からまっすぐ行くルート。少し歩けば左手に運河が見えるからすぐわかる。後者を選択。運河沿いにあっちへブラブラ、こっちへブラブラ。今日買いたいと思っていたのは、金魚グッズ。「金魚または金魚グッズを北側に置くと良い」と何かで読んだので、ちりめんか土鈴の金魚がほしいなと思っていた。倉敷ならキモノの端切れで作った金魚を売ってるかもしれない。観光地ならどこにでもあるガラス細工の店になら金魚の形の浮きがあるかもしれないし、それなら器に浮かべても綺麗だろう。こういう漠然とした買い物（探し物）は女性がするに限る。おはらい横丁での日記にも書いたように、女性の買い物と男性の買い物は違うのだ。長期的展望を抱くのは男性の方が多く女性は目の前の物にすぐ飛びつく傾向があるようだが（あ、これはあくまで私の主観ね）、いざ目的を達成するまでの忍耐となると女性のほうが辛抱強いと思う。金魚グッズ、たしかにいろんなお店にあったけど、「あったからこれでいいや」みたいな買い方はせずに、片っ端から頭の中にリストを作り「あっちの金魚よりこれのほうがいいね」「あ、これ今までのよりいいじゃん」と、優先順位をつけて店々を回った。で、最終的に購入したのがこの繭玉に入った金魚。手作りだというのと店主さんの人の良さに、大を一つ小を二つも買ってしまった。一安心して遅いランチにしようと、倉敷に来た時はいつも寄る喫茶店で休憩。昭和の香りのする喫茶店である。観光で訪れる人達はもっとシャレたカフェや倉敷色を全面に出したところに行き、まず寄らないかもしれない。でもここは喫煙OK。すると相方からメールが入った。予想では6時過ぎると思っていたのに4時前に会議が終わったみたい。相方も大原美術館はぜひ寄りたいとのことで、こちらに向かうと。目的の金魚は達成したので、駅まで迎えに行って合流した。

  2014年09月16日

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  岡山出張…猿田彦神社

  おかげ横丁の外れからバス通りに出て、バス時間を確認する。次のバスを待つより歩いた方が早いかも…そうなると、歩くのがさほど苦でもない相方は距離を調べるより先に「歩く」と主張する。数年前の名古屋城の時がそうだった。名古屋駅から名古屋城まで、しかも城のお掘りをほぼ一周。今回も相方は歩く方を選んだ。相方が歩くと言うのだから私も同意。まぁ、夕方までに岡山入りすればいいのだから。ラッキーなことに、猿田彦神社にはすぐ到着。おかげ横丁から猿田彦神社へ徒歩でやって来る観光客は多いみたい。私達はおかげ横丁の外れからバス通りに出たけど、おはらい町をとっつきまで行けば、信号を渡った先に猿田彦神社がある。すぐに着けたのはラッキーなんだけど、工事中？まぁいいや、お参りはできるんだから。日本神話によると、猿田彦神はニニギの天降りの先導を終えた後、伊勢の五十鈴川の川上に鎮まったという。五十鈴川は、かつての参拝者の禊の場とされた、あの石畳みの河原のことよね？倭姫命が御裳のすその汚れを濯いだという伝説から、御裳濯川（みもすそがわ）とも言われたとか。。倭姫命世記によれば、その子孫の大田命は天照大神を祀る地として倭姫命に五十鈴川川上の地を献上したそうだ。大田命の子孫は神宮に玉串大内人として代々奉職し、邸宅内の屋敷神として祖神の猿田彦を祀った。明治時代に神官の世襲が廃止され、屋敷神を改めて猿田彦神社にしたそうだ。猿田彦神は天降りの道案内や開拓をした功績から、物事の始まりの際には道標となってくれる神様として、交通安全・方位除けの神社として信仰されている。猿田彦神社の本殿に向かい合うように佐瑠女神社（さるめじんじゃ）が建っている。この神社は、猿田彦大神の妻でもある天宇受賣命がご祭神。天照大御神を岩戸から出すために、神楽を舞った逸話から、芸能の神とされている。佐瑠女は猿田彦大神と結婚したことで「猿の女（さるめ）」と呼ばれていたという説があり、それが本当だとしたら天宇受賣命は結婚して名前を変えた女性の元祖と言うことになるのだそうな。。。境内の真ん中に、ちょっと変わった石柱がある。昔の時計みたいな干支だか方角だかを周りに刻んだ石柱だ。これは、古殿地（こでんち）という方角を刻んだ石。もともとここは、昭和11年の御造営まで御神座のあった神聖な位置だから、この石柱にパワーがないわけがない……パワースポット発見！！やっぱり！この文字盤の文字に手のひらを当てて祈願すると、願い事が叶うんですって。仕事運・金運・家庭運・人気運とそれぞれの方位があって、それを順に触るといいそうよ。手にしっかり文字が残るくらい押し付けるのがコツなんだとか。行ったら必ずやってみて！いつもの寺社仏閣見学ならば必ずお札御守りの類を買うのだが、ここではなにも買わずお参りだけ。ついさっき、お伊勢グッズを買ったばかりだし、私は岡山入り時刻が気になって仕方がない。岡山入りが遅れたら、次の出張に連れて行ってもらえなくなるかも。。。伊勢市駅で赤福をゲットして、大阪経由で岡山入りです。

  2014年09月14日

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  岡山出張…おかげ犬

  私は大の犬好きなので、旅行前にガイドブックをみた時から「おかげ犬は絶対！」と思っていた。それで、まだ伊勢を訪れたことのない方のためにおかげ犬について書いておこうと思う。 いろんな説があるのだが簡単に言えば、伊勢に行きたくても行けないご主人の代わりにおかげ参りをしてくれたワンコのこと。そしてこの「おかげ…」の意味は、お伊勢参りを「おかげ参り」とも言うので、「おかげ犬」というわけ。「お伊勢犬」では、お伊勢さんにいるワンコになっちゃうもんね。ワンコに代理で伊勢参りをしてもらうことは、特に江戸時代の後期に流行ったそうだ。ワンコには注連縄やお金が付けられ、道中の旅人、街道の人々に支えられながら、無事にお参りをして戻ってきたそうだ。今のように交通の手段もない、たいへんな時代、お伊勢さんに行こうと思う人はそもそもとても信心深かったはずだから、行けない理由だってそれなりに深刻…重い病気とかね。家族も看病あるし、そこでワンコの登場となったんだろうね。近所で伊勢参りに行くという人に預ける場合もあったし、犬一匹だけで送り出される事もあったらしい。伊勢参りに行くワンコ達にはすぐ分かるように注連縄が付けられ、首に道中のお金もくくりつけられたけど、おかげ犬からお金を盗るような人はなく、人々の善意によって伊勢へと送り届けられたそうだ。逆に「立派な犬だから」とお金を足してあげたり、「重そうだから」と銀貨に両替してくれる人までいた。いい時代だね。。。ワンコが伊勢にたどり着くと、神官はお札を竹筒に入れてあげる。そしてワンコはやって来た道を飼い主の元へと帰って行く。帰巣本能。。。まぁ、確かにニャンコよりはワンコのほうが間違いないような気がする。おかげ横丁には、とぼけた表情が可愛い「おかげ犬」のおみくじ人形がたくさん。どこぞの白いお父さんに似てなくもない。子供達におみくじワンコとサブレー購入。ところで、おかげ犬は日本各地から旅をして来たわけだから、当然、日本各地におかげ犬の話が伝えられている。福島県須賀川の十念寺にも、おかげ犬の犬塚がある。須賀川の旧家、市原綱稠に飼われていた白毛の秋田犬シロを祀った塚だ。シロは人間の言葉がなんでもわかり買い物をしたり用足しをしたりする利口な犬で、町中の評判だったそうだ。市原家では、毎年伊勢参りを主人が欠かさず参拝するならわしになっていたのだが、ある年主人が病気のために行けなくなった。そこで、シロに代参させることになった。「この犬は主人の私が病気のため、代わって伊勢神宮にお詣りさせるものです。途中、水や食べ物を欲しがって立ち寄ったときは、食べ物を与えて相当の代金を取り、その金高を帳面に書いてください。また、この犬は人間の言葉がわかりますので、伊勢までの道順をよく教えてください」と書いた帳面とお金を入れた頭陀袋をシロの首に掛け、困った時には人間にものを頼むようにこまごまと言い聞かせ、家族が町外れまで見送った。市原家では朝晩神棚に灯明をあげ、シロが無事に帰れるよう毎日お祈りをした。２ヶ月目の夕方、シロが無事帰ってきた。頭陀袋の中には、皇太神宮のお札と宮司の奉納金の受け取り、途中での食べ物の代金を差し引いた帳面もちゃんと入っていた。市原家ではみんな涙を流して大喜び。町でも、「主人に代わってお伊勢参りをした忠犬」と大評判で、みんなにかわいがられた。十念寺の一画にある犬塚は、「おかげ犬」の大役を果たしたシロを祀ったものである。

  2014年09月09日

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  岡山出張…おはらい町、おかげ横丁

  あぁ、もう5ヶ月も前のことなんだなぁ…内宮を出て（もちろん鳥居を出たところでクルッと回って一礼）、すぐ右に参道がある。おはらい町通りだ。お土産屋さんやお食事処がズラーッと並んでいる。来る前からどこで何を食べるか、ちゃんと決めてあった。伊勢に来たんだから伊勢海老！という人はたくさんいるだろうけど、伊勢海老は当然旅館で出るだろうからとタカをくくって、私達はチョイスしなかった。エビは嫌いではないが、それほど執着もない。第一、お箸で伊勢海老は食べにくい。パスタやソテーのようにフォークとナイフでなら食べやすいが、殻が付いたままうどんの上にのっていたり丸ごと塩焼きになっていたりしたら食べにくいことこの上ないし、お刺身で出てきても二人とも生ものは必須というほど好きでもない…セットで出てくりゃ食べるという程度。私達が決めていたのは松坂牛。おはらい町通りに入ってすぐ、通りの左側にあるお店の松坂牛ステーキ丼。ナナメ前にもオシャレなレストランがあったけど、ランチだし軽くでいいよね？ということで、ササッと食べられるどんぶりメニューに。松坂牛ステーキ丼、１人前2800円也。これがまた、リーズナブルな割にお肉が柔らかく脂が下のごはんにしみていてチョー美味しい。満足満足。お腹いっぱいになって、お散歩がてらお土産さがし。絶対買うものは、携帯につける勾玉のストラップとおかげ犬の人形。勾玉は、お守りがわりにペアで、そしてこのお伊勢参りの記念として買おうと決めていた。まぁ、それまで相方が携帯につけていたヒスイの干支ストラップが気に入らなかったということもあったのだが…旅行に出る前、ガイドブックを見ながら「そのストラップ、ずいぶん古いね。もう寿命じゃない？お伊勢さんで記念に新しいストラップ買いましょうよ、ペアで。ストラップならペアにしてもみっともなくないでしょ。」と、相方にもちかけておいた。前々からことあるごとに「それ、ダサい」と言っていたのだが、相方は一向にストラップを変える気配がなかった。それが超ナイスなタイミングでストラップの紐が切れてくれた。この旅行が決まる数日前のことである。それで相方も、以前のストラップへの執着を吹っ切ったようだ。そのストラップにまつわる思い出でもあったのかな？あったとしても、そんなものは一緒に葬ってしまえ！なんて、ちょっとイジワルかな…天然石のお店に入り勾玉型の石を見たら、かなり乗り気になってきた相方。「どの色にしようか…」と、私より真剣に石を選びだした。相方は金運の虎目を選んだ。「扶養家族（私と父）が増えたし、マンションのローンもあるからね。」金運をあげる石だけど、優柔不断をなくす石でもある。相方はけっこう優柔不断なところがある。ただ、相方にこの意味のことは言っていない…金運だけ教えておいた。私はアクアマリンかインカローズにしたかったのだが……アクアマリンは私の誕生石、幸せな結婚を意味するとよく言われる。海の波動を宿す石で、マリン派の私にはありがたい石。インカローズはピンクに白い筋が入っていて、可愛くて大好きな石。情熱をもたらすと言われ、女の子にはピッタリの石である。ちょうど良い大きさの石がなくてガックリきちゃった私に「これ、いいかもよ？」と相方が指差したのがヒスイの勾玉。「カバーと同じ色だし。」うん、じゃあ、これにしよう！相方が選んでくれたんだし。このお店は純然たる石屋さんなので、石だけを購入。数軒手前の組みひも屋さんまで戻り、ストラップも買った。おはらい町通りを中ほどまで歩き、赤福本店のところを左に曲がるとおかげ横丁。さすがのアンコ好きの相方も、横っちょの橋の上まで並んでいる行列には加わりたくなかったらしく「ここで買わなくても、駅で買えるよね。」と、スルー。おかげ横丁へ。ここにも細々としたお店がたくさんある。古い街並みのお店屋さんが軒を並べているけど、これがお店屋さんではなく民家だったら時代劇で出てくる長屋の横丁みたい。おかげ横丁というからには、私がさがしているおかげ犬があるはず。あった、あった！これ、これ！なんてことはない、犬の置物。一番人気のおみくじ付きおかげ犬もとっても可愛いんだけど、どこぞの白いお父さんと間違えられそうなので置物の方にした。女の子脳と男の子脳の違い……大型ショッピングモールや観光地など、同じような物ばかり売ってる店が並んでいても、女の子は一応ぜ～んぶ回りたい。反して男の子は一カ所でぜ～んぶ済ませたい。女の子は「これを買う」という目的がなくてもお店を覗きたいものなのです。私もそう。だから相方と一緒にどこかへ行くときは、リストを持ってリストに忠実に歩くことを心掛けている。たいていは出張を兼ねた旅行なのだから、疲れさせてはいけない。「もっと回ってきていいよ、ここで待ってるから。」と私を気遣ってくれたけど、「あらそう？悪いわね」なんて甘えてはいけない。「猿田彦にも行きたいんでしょ？行こう行こう！」とおはらい町とおかげ横丁を後にした。まぁ、猿田彦神社までバス停２コ分、歩くとは思わなかったけどね。この写真はおかげ横丁の端っこにいたおかげ犬ならぬおかげ猫（？）。可愛かったのでパチリ。

  2014年09月05日

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• あらあら、ずいぶん怠けてた…

  最後の日記が4月30日、まるまる4ヶ月のお休みだ。 我が家にはパソコンが1台しかない。その1台しかないパソコンで日記を書いていたわけだが、そのパソコンが相方に完全占拠されてしまった。 それは不便な一面、嬉しいことでもあった。 私達の「週末の家」時代、私達が一緒に過ごすのは決まった曜日だけだった。今のこの家に越してからは週のうちの半分くらいはこっちの家、翌日仕事のある日は相方は自分が借りているアパートに帰って行った。去年の暮れくらいにはしだいに自分の部屋に帰るのが面倒になり、仕事があっても午後からの仕事の時にはこちらの家で過ごすようになった。そしてそして、先の春休みには…ずーっとずーっと我が家で過ごしてくれたのです。これは私にとってはとても嬉しいこと。毎週毎週、火曜日の浪費はできなくなったけど、相方がいないからストレス発散していただけだし、不要な物はそもそも買う必要などないのだから。それに、春休みが明けて新学期が始まってからもずーっと我が家にいる。自分の部屋に行くのは、郵便物をチェックしに行くくらい。チェックがてら、服とか鍋やらフライパンやら、荷物を少しずつ運んで来る。むこうに奥さんとかオンナの人とかいるんじゃないの？って思ってる方も当然いると思うけど、そんな理由じゃあないのよねぇ。本職ではない方の仕事の郵送物はすでにこちらの家に郵送されるようになっていたので、私はなぜさっさと引っ越さないのかという、彼の言い訳を信用している。さて、話を元に戻して…彼の仕事はパソコンでするものがほとんど。パソコンって、いつもつなぎっぱなしでしょ？で、乗っ取られてしまった、ってわけです。かなり久々にiPhoneを使って更新している。メールみたいな短い文章ならともかく、面倒だね。クビも疲れるけど、指も疲れる。あ、私、「う」の字を出すのに「あ」を3回打ったりしてませんよ。「あ」から上にスライドして「う」を書いていますよ。4ヶ月お休みしている間にいろんなことがあった。ウォーキングも2回も行った。千葉の相方の実家に2度目の訪問もした。書くべきことはたくさんある。 あーあ、相方、パソコンもう一つ買ってくれないかなぁ。。。

  2014年09月04日

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  岡山出張…伊勢神宮内宮

  二見浦から伊勢市駅へは電車で、伊勢市駅から内宮へはバスで移動した。外宮の前を通り、住宅地を抜け、緑が多くなってきた。皇学館大学前…格式のある大学なのだろう「すごい名前の学校だね。普通の大学なの？」「神道の学校じゃないかなぁ。」猿田彦神社前…「ここ、あとで来よう。せっかく伊勢まできたんだもの。」神宮会館前…「ここもあとで寄りたい。資料とかみたいしさ。」「ちょっと待ってよ。ここって、結婚式場とかじゃないの？」内宮に着いたのは9時前だった。もう、たくさん観光客がいる。神宮の朝は早いなぁ。宇治橋を渡り、今度は右側通行。橋と平行して、川に柱が立っている。相方はその柱が何者なのか気になって仕方がないようだ。「あれはね、木除け杭。ゴミとか流木から橋を守るためのもの。」…リサーチ済み。宇治橋を渡って右に行くと、玉砂利の参道沿いに広がる神苑。手水舎で手と口を清め、一礼して第一鳥居をくぐると五十鈴川御手洗場がある。五十鈴川は倭姫命が着物の裾の汚れをすすいだことから御裳濯川ともいい、かつての参拝者の禊の場だったそうだ。石畳を数段降り、五十鈴川の水で禊代わりに手をすすいだ。さすがに口はすすがなかったが、ゴミなど捨てる人もいないから水はきれいだ。第一鳥居のある道に戻り、第二鳥居でまた一礼。神楽殿を左に見て、そのまままっすぐ正宮へ。まずは正宮へ行かなければならない。神宮の中でもっとも格式の高いお宮、最重要スポットだ。五重の垣根と4つの社殿からなり、一番内側の御正殿に天照大御神が鎮座ましましている。ここも外宮と同じく撮影は鳥居の外まで、入れるのは外から二つ目の外玉垣南御門まで。「ここ、ここ！伊勢神宮っていうと、いつもテレビで見るのってここだよね。」もちろん大きな声では言わなかった。外宮でも内宮でも、大声を出してはいけないのだ。静かに感激をかみしめている相方と、小声ではしゃぐ私。とうとう来たぞ、伊勢神宮。外宮も内宮も！正式名称「皇大神宮」、皇室の祖先であり日本人の総氏神様。感激しないほうがおかしい。二人並んで二拝二拍手一拝して、日々の幸せに感謝。「で、次は？」外玉垣南御門を出て右に、垣根沿いに正宮の裏手へ。荒祭宮は内宮の第一別宮だ。天照大御神の積極果敢な一面である荒御魂をお祀りしているところ。「ここ、鳥居ないねぇ。」「正宮と同じ天照大御神をお祀りしているから、このお宮の前には鳥居はないのよ。」しっかり、リサーチ済み。内宮神楽殿を通り、宇治橋を小さくしたような風日祈宮橋を渡って風日祈宮へ。天候を司る級長津彦命と級長戸辺命をお祀りしているところ。鎌倉時代に日本を２度、窮地から救った神様だ。これで神楽殿に寄ってお札をもらえる。お札とお守りをいただき、御厩の前を通って参集殿でトイレ休憩。あいにく御厩はからっぽで神馬に会うことはできなかったが、参集殿の近くで綺麗なニワトリに会えた。宇治橋に戻ってびっくり。「わぁ、どんどん人が来るね。」「後ろを見てごらんなさいよ。」わっわっわ！！私が気付かなかっただけ…私達の後ろからすごい人達！あと３０分遅く来ていたら、混雑でたいへんだった。「お天気よくなってよかったね。」「そうとう歩いたけど、気持ちいいな。」ちょうどお昼になっていた。さあ、混みだす前にごはん、ごはん！！

  2014年04月30日

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  岡山出張…二見浦（2）

  前夜のバスでは二人とも全く眠れなかったので、大きなお風呂にもう一度入り、早く休むことにした。大きなお風呂は２カ所あり、日替わりで男湯と女湯が交替する。季節外れなのか、ガラガラの大浴場を独り占め。浴槽の中でウウーーッと四肢を伸ばす快感。温泉に浸かったら、これだね！明るいうちに入れば海を見ながらお湯に浸かれただろうけど、今は真っ暗、なんにも見えない。３０分後に相方と待ち合わせて部屋に戻り、細く開けた窓から潮の音を子守唄に夢の中。二見浦の日の出の時間はリサーチ済み。日の出の一時間前、4時半に起床。先に洗顔と着替えを済まし、5時に相方を起こした。驚いたことに、一度で起きてくれた。いつもは、仕事の日でさえ2〜3回、15分おきに声を掛けなければ起きないのに。15分後には階下に降りて、まだ薄ぼんやりとした海辺へ。「曇ってるね。」快晴とまではいかなかったが、日の出を見に続々と観光客が集まってきた。こんなにいっぱい観光客がいたんだ、どこにいたんだろうと思うほど人が集まってきた。日の出ツアーみたいなものがあるらしく、団体で見にきてる集団もいた。潮風の中で震えだす頃、5分くらいすると太陽が見えてきた。朝日の中で見る夫婦岩は、しっかりと注連縄で繋がれ、どんな苦境にあっても離れ離れにはならない縁を感じる。大きな男岩が「オレについて来い」小さな女岩が素直に「あいよ、お前さん」なぁんて言ってるような…そんな夫婦岩を見ていたら、相方もロマンティックな気分になったようで、いつもは言わないようなことを…「いつまでも一緒だよ。」私も女岩に感化されたのか、いつになく素直な気持ちになって…「いつまでも仲良しでいようね。」これって、夫婦円満効果かしら？ここまでしっかり目が覚めたらもう眠れないし、二度寝するほどの時間もない。朝の清々しい海辺をお散歩して、ゆっくり宿に戻った。宿に戻っても朝食の時間までかなりある。今日は内宮に行く予定なので、身を清める意味でまたお風呂に行った。私は昨日相方が入った方の大浴場へ、相方は私が入った方へ。風呂好きの私は一時間ほどかけて入浴。相方はとっくに部屋に引き上げて、朝からビール。この地方の地ビールだそうだ。私には山村牛乳、テルマエロマエで阿部寛が飲んでいた牛乳だ。朝食の後はグズグズしていられない。雨天で予定変更したので、今日は時間のかかる内宮だ。大阪までのチケットは相方がすでに抑えてあるので、その時間までに観光を終えなければならない。宿の精算を済まし、クルマで駅まで送ってもらった。二見浦からまっすぐ内宮に行くバスがあるにはあるが、私達は電車で伊勢市駅へ向かった。鳥羽から大阪に行く予定でチケットを買ってあったので、伊勢市駅に荷物を預けた方が都合がいいのだ。その電車に、鳥羽から乗らずに伊勢市駅から乗ることにし、のどかな二見浦をあとにした。二見浦の夫婦岩に上る朝日、また見に行きたいな。今度行くときは快晴だといいな。そして、またあのロマンティックな気分に浸りたいな。ね、お前さん。

  2014年04月27日

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  岡山出張…二見浦（１）

  伊勢市から二見浦まではJR参宮線で10分程度。山と畑、ポツポツと民家のあるのどかな風景。地下道をくぐり、改札口へ。小雨模様のせいか、寒々しいな…あれ？改札にだれもいない。なんとここは無人駅。ここまでの切符は箱に入れるんだって。そして、外から改札を見ると「切符は降りる駅で精算してください」と書いてある。のどかすぎやしないかい？駅前から夫婦岩参道を通って海辺へ。「夫婦岩に一番近い旅館だから、このまま行けばいいんだ。」二見浦を宿泊地にしたのは、夫婦岩に行きたかったからである。「オーシャンビュー スウィーティーカップルプラン」というカップル限定のプラン。部屋は、海側が全面ガラス貼りで眺めがいい。目的の夫婦岩はすぐ近くなので、明るいうちに行ってみることにした。鳥居をくぐるとそこらじゅうにカエルがいっぱい。二見蛙というそうだ。二見興玉神社の御祭神は猿田彦大神。天孫降臨や伊勢神宮御鎮座のときに道案内をしたので交通安全の守護神とされ、カエルは猿田彦の使いとされている。縁起をかついで、無事かえるや貸したものがかえる、はたまた若がえるというご利益まである。右手に天の岩屋、日の大神がお隠れあそばすところ。天の岩戸・岩屋と呼ばれるところは日本中にある。日の出に対し、日の入り（お隠れになる）の意味だそうだ。猿田彦を祀ることから交通安全はもちろんだが、二見浦は禊ぎの浜ともいわれ、けがれを浄め、縁結びや夫婦円満にもご利益がある。かつては伊勢神宮へお参りする前にここで身を浄める「禊ぎ」が習わしだったそうだ。しっかり予習をして行ったつもりだったのに、ここでまた失敗。「このリンチュウレンナワで身体をさすって、ミソギをするんだよ！」と言ってしまった。わかります？リンチュウレンナワ。輪注連縄。「ワシメナワですよ。」こんなボケはしょっちゅうなので、相方は落ち着いたものだ。でもさぁ、輪がワで縄がナワなのはわかるけど、注がシで連がメ？それ、メチャクチャじゃない？とにかく、ここはミソギの浜。全身をササ～っとさすってすませようとした相方に、もう一回下半身だけ念入りにし直してもらった。ミソギをし、振り向くと夫婦岩。大きい方が男岩、高さ９ｍ。小さい方が女岩、高さ４ｍ。夫婦岩をバックにスマホで自撮りしていたら、通りかかったフランス人観光客が撮ってくれた。「Merci！　Bon Voyage！」あまりにも夫婦岩が近すぎて、まだ時間がある。貸切風呂でひとっ風呂。露天風呂ではなかったが、窓を開けると新鮮な空気が入ってきて気持ちがいい。部屋に戻ると夕飯の支度が整っていた。やっぱり、部屋食が一番！ちなみに、相方の宿選びの基準は部屋食と貸切露天風呂である。今回は露天は妥協したそうだ。

  2014年04月27日

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  岡山出張…伊勢神宮外宮

  伊勢市駅に着いた時には雨は完全にあがっていた。今日中に外宮を回れば、明日はゆっくり内宮を回れる。なんといっても外宮より内宮の方が時間がかかる。外宮・内宮というよりも内宮にはお土産屋さんがびっしりだから…駅から延びる参道を歩くこと約１０分、閑散としている。入口前の数軒だけが賑やか。広場でなにやら催しをしているようだ。物産展のようだが、伊勢のものではないようなのでスルー。広い道路を渡ると伊勢神宮の入口。火除橋の左側をを渡って中へ入る。神宮参拝にはいろいろなルールがある。まず、手水舎で手と口を清めたり二拝二拍手一拝はもちろんだが、先に外宮にお参りしてから内宮に行き、外宮も内宮も最初に正宮へお参りしてから第一別宮の順序でお参りする。それから、参道入口の第一鳥居をはじめ各宮の鳥居の前で一礼してから通る。神域内禁煙は当たり前である。そして外宮は左側通行、内宮は右側通行だ。神社仏閣を訪れる時、いつも半ばドヤ顔で私に教えてくれる『神社の倅』の相方も、今回はあまり教えることがなくてつまらなさそう。「雑だ、雑だ」と言われたので、地図にルート・距離やこまごまとしたルールも書き込み、クリアファイルに入れて持ち歩いていたから。橋を渡り、清盛楠の横を通り、手水舎でお浄めし、第一鳥居で一礼して中へ入った。大きな木がいっぱいある…かなり幼稚な表現ではあるが。外宮の正式名称は豊受大神宮、豊受大御神が祭神である。内宮鎮座の約５００年後に天照大御神のお告げで丹波の国からお迎えした、衣食住全般を司る産業の守り神だそうだ。外宮と内宮とは、５００年の違いがあるのね。第二鳥居でも一礼、右手に神楽殿がある。そのまままっすぐ進み、正宮へ。外宮も内宮も、正宮と呼ばれるところはもっとも格式の高いお宮。四重の垣根の中の正殿に豊受大神宮がおられる。最初の鳥居をくぐったら撮影禁止、私達が行けるのは次の垣根、外玉垣南御門まで。衣食住の神様だから、日々の暮らしに感謝して、お賽銭を入れ二礼二拍手一礼。正宮の鳥居を出ると、相方がクルッと回って一礼した。「出る時もするんだよ。」うかつだった…さすが『神社の倅』だ。「で、次はどっち？」亀石という亀の形をした石橋を渡り、９８段ある淡いグリーンの石段を登って多賀宮、土宮、風宮へ。多賀宮は外宮の第一別宮、土宮は宮域一帯の土地の守り神、風宮は農作物の収穫に関わりのある天候を司る神様。また亀石を渡って第二鳥居のそばにある外宮神楽殿、行きは素通りしたが帰りはここで子供たちへのお土産にお守りを購入。第一鳥居を出ると、右手に勾玉池。勾玉の形をした池だ。池畔の休憩スペースから式年遷宮記念せんぐう館に行ける。去年行われた遷宮を記念してオープンした記念館だ。遷宮に関するVTR、新調された装束の展示や神宝類の匠の技をタッチパネルで紹介している。中までは見ることのできない正殿も一部原寸大で見ることができる。もちろんレプリカだけど。４時、そろそろ宿をとった二見浦に移動せねば。二見浦は私の指定だが宿は相方が決めてくれたので、どんなところか楽しみ。

  2014年04月24日

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