岡山出張…鳥羽水族館
木曜深夜のバスはガラ空きだった。新潟に行った時はスキー客でいっぱいだった。大阪へ行った時は、これも私達と同じようにUSJへ行く人達で満席だった。やはり、お伊勢さんとなると年齢層が高く、バスは敬遠されるようだ。私達だって、時間があれば新幹線で移動したい。50半ばと還暦のカップルには長距離バスの旅はキツイものがある。空が白み始めた頃にそぉっとカーテンの隙間から覗いてみた。窓ガラスが濡れている…雨だ。車内も心なしか肌寒く感じた。終点の伊勢市駅前でバスを降り、まずは私のスケジュール通りに駅のコインロッカーに荷物を預けた。もちろん、コインロッカーの場所もリサーチ済みである。洗顔やらトイレやらで時間をつぶし、雨が止むのを待ったがなかなか雨は止みそうもない。「どうする?水族館を先にする?鳥羽水族館までどのくらいかかるんだろ?」「鳥羽で乗り換えても20分かそこら。」「乗り換えって、鳥羽水族館って鳥羽じゃないの?」「鳥羽から歩いても10分くらいだけど、駅は鳥羽の次の中之郷ってとこ。」「よく調べたねぇ。」それは、あんたが雑だって言ったからでしょうが!「そんなに近いなら、行ってもまだ開いてないか…」「大丈夫、9時からやってるから。次の電車で行けばちょうどオープンと同時に入れる。」雨のため予定変更。鳥羽水族館で雨があがるのを待つことにした。電車の数が少ないのに、ちょうどいい電車があるとはラッキー、午後には伊勢外宮に戻って来れそうな気がしてきた。雨さえ降ってなければ、海っぱたを歩いて水族館まで行くのもいいが、鳥羽で乗り換えて中之郷へ。中之郷に着いた時はほとんど土砂降りだった。鳥羽水族館の見学コースも決めてあった。まずはコーラルリーフ・ダイビング。色鮮やかな熱帯魚たちが泳ぐメイン水槽だ。私は海系女子だから、こういうところなら何日いても飽きない。ここ数年は潜ってないから、壁一面の水槽にキレイなお魚が泳いでいるのを見て、思わず「わあぁ…」っと子どもみたいにはしゃいでしまった。そして古代の海、海獣の王国と進み、屋上(一応屋根はあった)の喫煙所で一服。屋上の通路をまっすぐ進み、反対側の森の水辺へ。ここには留守番をしてくれている娘の大好きなヤドクガエルがいる。ここでアシカショーの時間になったので、せっかく来たのだからショーの一つも見ておこうと、さっきの喫煙所の階下にあるパフォーマンススタジアムへ戻った。ショー見学兼休憩。休憩の後は見残したゾーンをたどりつつ、ショップでお土産を物色。お土産と言っても、子供たちはもう、水族館のお土産に喜ぶほど幼くはない。娘の好きなヤドクガエルのグッズを探したのだ。ヤドクガエルのような模様はついてないが、カラフルなカエルのぬいぐるみを購入。手足にマグネットがついているので、冷蔵庫に這わせてもかわいいアクセントになりそう。雨も小降りになってきたので水族館を出て、すぐ近くにあるちどり家さんへ。ここは駅の目の前だし、中休みがないので客からしたら都合がいい。それにタバコも吸える…リサーチ済み。私はエビフライ定食、相方は定番の貝焼きセット。あれ?相方、貝は苦手なものがあるのに珍しい。ついさっきまで「牡蠣食べなきゃ、牡蠣食べなきゃ」と言ってたのに…?「ねぇ、牡蠣フライ定食ってあるよ、単品で頼む?」「いい、そんなに食べきれないから。」大丈夫かなぁ。「なに、これ。焼き牡蠣は?」相方は貝焼きを焼き牡蠣と勘違いしていた。なんてこったい、やれやれ。おまけに半分以上、苦手な貝だった。食事をしている間に雨は止んでくれて、中之郷駅から伊勢市駅に戻った。いよいよお伊勢さんだ。帰りはなんと、直通で伊勢市駅に行けた。しかも、あれれ?来た時とは違う駅を通っている。どうやら、伊勢市←→中之郷には2つの路線があるようだ。これは私のリサーチミス。とほほ、である。