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カテゴリ:本
この本の著者は「新潮45」編集部編とはなっていますが、宮本太一という「新潮45」の編集長です。
ある死刑囚が塀の中から、今まで明らかになっていなかった殺人事件を週刊誌記者に話し、さらに自分と一緒に何人かの人たちを殺した人物を上申書で訴えるという異色の事件の内側を取材したノンフィクションです。 この死刑囚後藤良治が上申書で告発した塀の外に逃れていた三上静男が警察に捕まり、地方裁判所で無期懲役の判決を受けるまでが文庫本に収められていますが、後藤の人間凶器の様もすさまじいものの、むしろ三上の人間の生命を金銭に代えてしまうその人間性の希薄さには恐怖を感じます。 むしろ、この三上という人の成り立ちを追ったノンフィクションができないものでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 16, 2011 11:43:02 PM
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