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カテゴリ:ファミリー
先日、娘と藍染め体験をして参りました。 場所は渋谷にある三木武夫記念館。三木武夫元首相のご自宅だった場所です。こちらで、麻や藍の達人が集い、古来から伝わる技術を披露してくださるほか、藍染めや麻挽き、機織りなどの体験をさせてくれるイベントが現在開催中なのです。
日頃主人が愛用しているマイバッグは本藍で染めた巾着袋。また、私は今年の夏は大半を麻(リネン)を着て過ごしておりました。 そんな「藍大好き・麻大好き」の我が家にはたまらないイベントということで、開催初日に娘とワクワク渋谷へ出かけて参りました。 ちなみに麻は岩島麻が出展されていました。こちらは宮内庁に献上されている麻で、一般には流通していない超希少品。 藍染めは、藍の本場、徳島県の藍住町から藍の達人がいらして、藍建てといって藍染めの藍色の液(藍汁)を作るところから、染めの指導までしてくださいました。 渋谷とは思えないほどの巨大な日本家屋に足を踏み入れ、最初にお出迎えしてくれたのは椎の実でした。
広い玄関から居間らしき場所を通り抜け、藍建ての実演場所に移動します。 日本庭園の一角に藍甕(藍の液を入れるカメ)がわりの大きなプラスチックバケツが用意してありました。 「すくも」は、藍草(蓼藍)の葉に水を打ち、百日程かけて醗酵させ、堆肥化させたもの。 現在流通している藍染めの殆ど(99%)は化学的に藍色を出したものだそうで、このすくもを使っていないとのこと。本藍と言われる天然の藍が貴重といわれるのはそのような理由なのですね。 ちなみに今回体験させていただいたような、天然の藍を使用して染めたものは色移りしにくいそうなのですが、化学系のものはとても色移りしやすいそうです。 さて、藍建てをした後はペーハーのチェックなどをしながら1週間ほどかけて藍汁(藍染めの液)を作るとのこと。また、藍は糖が大好きで、ブドウ糖や日本酒を加えて作られるのだそうです。(ビックリ!) 藍の花を固めて墨にしたもので描かれた有名な絵があるとのこと。 何だと思いますか?
答えは、安藤広重の「東海道五十三次」です。 さて、藍建てはしたものの、すぐに使用できる藍汁にはならないので、今回は藍の花が既に出ている藍汁をご用意くださっていました。 早速、娘と私で藍染め初体験
手袋もご用意いただいていたのですが、大人用だったので娘の手袋には藍液がどんどん入ってしまい、結局素手でやることに。
藍は、藍汁に入れた後、外に取り出して空気に触れ、酸化させることによって鮮やかな藍色になります。 写真では黒っぽい濃紺ですが、これを洗って余分な色(黄色や赤みなど)が抜けると鮮やかな藍色になるのです。
洗いあがった綺麗な藍色のストールや他に染めた諸々のものは、また次回のブログでご紹介できれば、と思っております。 こちらのイベント、次の日曜日(9月27日)までということで、週末にはもう1度出向いて、今度は家族全員で藍染めを体験して参ります ちなみに、藍には色んな効能があるのだということを教えていただきました。 ハーブ大好きの私にとって、藍染めは和のハーブ染めだったのだと、後で気がつきました。 ちなみにこの藍独特の青い色は「ジャパンブルー」と呼ばれているそうです。 せっかくですので、藍の効果・効能等をご紹介させていただきますね。 (『日本の藍 伝承と創造』より抜粋) ・藍染めの衣類は、強度があり、温度変化に対する抵抗力が強く抗菌力を持つために、何百年もほころびることなく見事な色調を保っているものが、数多く残されている。 ・絹布も藍染めによって保存性が飛躍的に向上するために、徳川家康の藍染めの衣類が、今も見事な色と強度を保ったまま残されている。 ・温度変化と磨耗に対する抵抗力がすぐれているため、江戸時代の火消し装束はすべて藍染めの木綿であった。 ・戦国時代の頃から、健康維持、疾病予防、解毒の作用が知られていて、他の染物と異なり、積極的に医療目的でも広く利用されていた。 ・藍染めの下着は保温に優れ、体臭を外へ出さない。 ・殺菌力に優れていて皮膚病の伝染を阻止する作用があり、江戸時代の城下町ではその衛生上の効果が注目されて、城の近くに紺屋町(藍染め屋の町)を置いていた。 ・藍染めの衣類には止血効果があるため、矢傷に対する有効性が着目され、鎧の下には藍布の衣類を着用するのが常であった。 ・防虫作用や毒蛇の攻撃を避ける効果もあった。 ・藍染めの布はたんすにいれておくと虫除けになるといわれている。 藍って素晴らしいですね このような素晴らしい染め方を創造してくださった方々、そして伝承してくださった方々、貴重な体験をご指導くださいました方々に感謝の気持ちでいっぱいです 皆様、本当にありがとうございます。 また、このようなイベントを企画してくださった三木様、そしてご紹介くださったIさまにも心より御礼申し上げます。 本当にありがとうございました。 日本古来から伝わる、この素晴らしい藍がもっともっと広がるといいなぁ~と心から思いました 本日もお読みいただきありがとうございました。 皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしております
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