(こちらのお話はシリーズとなっております。前回および関連記事を未読の方はこちらからどうぞ♪)
展望台に上がるロープウェイ乗り場は既にかなり高い場所にあり、その駐車場からも広く日光の地が見渡せました。
ロープウェイの始発時間前に到着したので人影もまばらです。始発まで時間があるので駐車場でぶらぶらと歩いていると
「ここでもお祈りがしたいな。」
そう思いました。
くるりと駐車場を見回し、見晴らしの良い場所に立ち、1人静かに数珠を手にして般若心経を唱えました。
ほどなくして、左に人の気配を感じ、すぐに一緒に般若心経を唱える声が聞こえました。主人でした。(ちなみに私はお寺の孫ですが、特定の宗教とのかかわりはございません。)
読経が終わり、そのまま主人と2人、静かに広がる大地に向かってお祈りをしました。
一族の無念の想いが水に流れるように。
一族を利用し、当主や多くの仲間を苦しめ、死に追いやった時の権力者たちを許すように。
そして、今は天上界で光の仕事をしているであろう当主の元に行って、当主をぜひサポートして欲しい。
言葉にならない言葉で、そんな想いを飛ばしました。
すると・・・悲しいとか、嬉しいという感情が湧き上がってくるわけでもないのに、何故か涙が溢れ出てきて止まりませんでした。
今思えば、きっと私自身が知らず知らずに抱え込んでいた、魂の記憶・・・その一族としての無念の思いや辛い思い――が浄化され、癒されたのだと思います。
お祈りが終わると、ロープウェイの試運転(係りの人の移動?)が始まっていました。
「そろそろ、乗れるみたいだね。」
移動を促すように、横にいる主人の方を見ました。
すると主人はとぉぉぉーーーっても不機嫌そうな顔でした。
実は主人は高所恐怖症
でも、お祈りするのに(元)お坊さんは欠かせません。(笑)
石を埋めるのも、主人のお導きが必要です♪
「お祈りするなら、パパにもしてもらわなきゃ、ね♪」
と、ちょっとユーウツモードの主人を笑顔で引っ張って、一緒にロープウェイに乗り場へ向かいます。
その時の主人の気持ちを代弁してみたいと思います。
「なんで、俺が出陣しなくちゃいけないのぉ~。なんで、わざわざ高いところに行かなきゃ行けないのぉ~。」
それはね、あなたのお役目があるからなのよ~ん
(感謝しています。ありがとう)
(続く)
本日もお読み頂きありがとうございます。
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしております