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カテゴリ:ファミリー
(こちらのお話はシリーズとなっております。前回および関連記事を未読の方はこちらからどうぞ♪)
今回は輪王寺・日光東照宮・二荒山神社を駆け足で回ったのですが、私自身は「お祈りするのに適した高台(つまり展望台)にいければ十分」と考えていました。 そこで、今回のコースは展望台以外はKちゃんのご希望のところを優先的に回ろう、ということになりました。 でもね、これも意味があったのです。それはまた後日♪ とりあえず展望台から降りてきて、最初に輪王寺を巡ることになりました。 ほぉーっ、と様々な歴史的社殿群を眺めていた私の前に、他の建築物とは一線を画す、違和感を感じる塔が現れました。 「あれ、何だろう?」 気になりながらも、主人やKちゃんの傍を離れることが出来ませんでした。 でも、あまりにその塔が気になるので、皆が社殿群界隈をウロウロしている時に、私は皆とはぐれる心配のない程度の場所からその塔を一人見上げていました。 「あれ、何なんだろう?ロケットみたいな形で、なんかすごく不思議~。でも、持っているエネルギーが重たいよなぁ~。」
そう思いながらボケーッと塔を眺めている私に、ふいに主人が声をかけてきました。 「あれ、気になるんだろう?不思議な形してるよな。よし、行こう!」 「わ、よく私が気になっているってわかったね。あ、でもKちゃんとM(娘)が先に行っちゃうよ。」 「じゃあ、Mを連れて先に行ってて、って声かけてくるよ。お前、先に塔の方に行ってろ。」 「わかった。よろしくね。」 短い会話の後、主人はKちゃんのところへ、私は塔の建てられている一段上がった敷地に向かいました。 塔の目の前には、昔ながらの1枚の立て札が立てられていました。
供養塔だったのか・・・。 だからエネルギーが重いんだ・・・。
「え?お経、一緒にあげてくれるの?」 「あったり前だろう、供養塔でお経あげないでどうするんだよ。」 「あ、そうか。いや、私一人であげることになるのかなー、って思っていたから。ありがとう。」 「よし、じゃあ、やるか。」
そして、幾多の魂が、癒されることなくこの地に留まっているのだろうか・・・。
祈りを終え、塔を見上げました。
暗く、重いエネルギーを感じる相輪とうを見て、自分の非力を感じ、悲しくなりました。 一族にこだわらず、少しでも癒された魂はあるのだろうか。
自分が何かをさせて頂きたい、と思うこと自体、思い上っているのかもしれない。少しでも癒されない魂のお役に立ちたいと思うことは、私の力では無理なんだろうな。 そう思いました。
「そんなことないよ。塔の上を見てごらん。空に答えがあるよ。」
先程までどんよりとした雲に覆われていた塔の先の空は、お祈り前よりもずっと綺麗な青空になっていたのでした。 あらためて、合掌・・・。
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最終更新日
2009年12月10日 21時52分06秒
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