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カテゴリ:ファミリー
(こちらのお話はシリーズとなっております。前回および関連記事を未読の方はこちらからどうぞ♪)
日光は修学旅行以来だったのですが、今回は歴史的な知識も当時よりは増えていたので、色々な場所を感慨深く拝見させて頂きました。 特に、逍遥園の中にある宝物殿は、私の中ではとても印象深かったです。 そして、素晴らしい社殿群やが並ぶ中、外で私の目を一番引いたのは、まるで天使が集うかのような明るい黄色に染まった1本の木でした。 美しい紅葉で名高い日光にあって、その木はひときわ目立つ美しさでした。
Kちゃん撮影:楓(ふう)の木とうちの家族
楓(ふう)という木だそうです。 あまりの美しさに写真を撮ろうと思ったら、神職の方がこの楓の木を撮影されていました。脚立を立て、本格的に撮影されていたので、ポスターやカレンダー、絵葉書などに使われるのかな、と思いました。 撮影の邪魔にならぬよう、楓の木を眺めながら、撮影終了を待ちます。 この楓の木は日本には自生せず、中国・台湾が原産地とのこと。中国では、宮殿(天子の住まいの屋敷)内にだけ植えられたそうで、高貴な珍木・秘木として扱われているそうです。 そのため、昭和天皇の御聖慮により、皇居吹上御所の楓の実が日光東照宮に贈呈されたそうです。 その後、東照宮がこの楓の実を植物の専門機関に発芽、育成を依頼され、見事苗木の育成に成功したとのこと。 楓の実はとても小さく、また昭和天皇のご下賜による楓の実の発芽・育成依頼ということで、専門機関には相当なプレッシャーとご苦労があったそうです。 帰宅して調べてみたところ、楓はマンサク科の落葉高木で、漢字の「楓」は本来この楓(ふう)を指すそうです。
私は楓の木に出会う前、色んな意味で重みを感じる相輪とうで手を合わせ、少し心がズーンとしていました。 前回の日記にも書きましたが「こんな読経や祈りを捧げたくらいでは、とてもとても供養しきれないくらいの魂がここに宿っている」そう感じていたからです。 そんな重い気持ちをまだ多少引きずっていたときに、思いがけず、明るい黄金色に輝く貴重な美しい楓の木と出逢えたこと、そしてその由来を神職の方から詳細にお聞かせ頂けた幸運をとても有り難く思いました。 見ているだけで、心癒される楓の木。 「過去を引きずってばかりいないで。前に進めば光り輝くものに出会えるから」 そんな言葉を貰ったような気がしました。
(続く)
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