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テーマ:映画館で観た映画(8571)
カテゴリ:洋画(さ行)
原題: DAS WEISSE BAND - EINE DEUTSCHE KINDERGESCHICHTE/THE WHITE RIBBON 監督: ミヒャエル・ハネケ 出演: クリスティアン・フリーデル 、レオニー・ベネシュ 、ウルトリッヒ・トゥクール 、 フィオン・ムーテルト、ミヒャエル・クランツ 鑑賞劇場 : 銀座テアトルシネマ 公式サイトはこちら。 <Story> 1913年夏、北ドイツのある村。 張られた針金が原因でドクターが落馬したのが発端だった。 翌日にはその針金が消え、小作人の妻が男爵家の納屋で起きた事故で命を落とす。 秋、収穫祭の日、母の死に納得できない息子が、男爵の畑のキャベツを切り刻む。 その夜、男爵家の長男ジギが行方不明になった。 一方、牧師は反抗的な自分の子供たちに“純心”の象徴である白いリボンを腕に巻かせる。 犯人がわからないまま、不信感が村に広がっていく。 白いリボン?-?goo?映画 <感想> 予告からして少し尋常じゃない、オカルト? ホラー的雰囲気が漂っていた本作。 なかなか行く機会がなかったので、思い切ってmaru♪ちゃんをお誘いしたところ、 「行きます!」っていうことで、これで確実に観に行くことになった。 よかった~。 どうしてもミニシアター系は公開館が少ないのでスルーしがちでしたから。 20世紀初頭だと、まだまだ物の考え方が保守的な部分も大いにあって、 しかもそれが郊外の伝統ある、閉鎖的なコミュニティだったりすると、 村の言い伝えだとか信仰だとかに、人々の行動が制限されるケースは多かったことと思います。 この『白いリボン』の、北ドイツの村も例外ではなく、 厳格にしつけることが風習とされている中、子どもたちは恐らくは、自分たちの 思うようには生きることを許されなかったのでしょう。 いわゆる「子どもらしい仕草」というものが封印されてしまった子どもたちです。 誰がやったのかがわからない、村に次々と起こる複雑怪奇な出来事。 犯人を突きとめるはずなのに、一向にそれが見えてこない不気味さがあります。 状況証拠だけで「犯人なんじゃないか?」って思わせるのもどうかなあとは思うんですけど、 この映画の場合、「その人しかいない」っていう方向に物語を 持って行くようにも感じてしまってね。 まあそれはそれで、話的にはいいのかな? 風習や、親への絶対服従だけを命じて、 ぞっとするような惨いことを平気でする子どもにしか育てられなかった、地域社会全体の 失態・・・ とまで言えそうな展開なんですよね。 出てくる大人たちがまた、そんな大仰なことを子どもに言えるのか? ってくらい 不健全なキャラばかりというのも何だかなあと。 結末も結局ハッキリせず、それが長く続いてしまって、 不条理につき救いがない、ということが言いたかったのか。 観客に委ねるタイプであっても、あまり共感はできない感じでした。 今日の評価 : ★★☆ 2.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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