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カテゴリ:新旧ごちゃ混ぜ映画評
3年半ぐらい前、新宿のとある映画館でバイトをしていました。 私はバイトが好きで高校生になったとたんバイト生活に突入し、就職するまで山ほど色々なアルバイトをしましたが、一番思い出深く楽しかったバイトがこの映画館バイトでした。 この前に勤めていたバイト先が店を閉める事になり、ちょうど次を探していたら見に行った映画館の出札に「映写技師アシスタント、営業アルバイト募集」の広告が! 面接の結果採用されたわけなんですが、映写を希望した私は女性という事で却下されそうだった所、映写技師のおじさんの好みという事で採用になったそうです。オヤジ好みといわれる容貌が初めて役にたった出来事でした・・ 映写技師アシスタントの仕事は、基本的に映写技師と変わりません。今は映写機も全自動ですので、予告を編集してプリントを運び映写機に掛けたり、映写機や付属物のスイッチを入れたり、タイマーをかけたりとそんなものです。 なぜ楽しかったのかと言うとやはり映画に触れる仕事というのはもちろんですが、周りの変人達のせいが大きいでしょう。おかしな人ばかりいました。役者志望、カルトアーティスト志望、モデルのたまご、正体不明のアダルトマニア、ゲイの学生、ほぼ全員映画マニア。 社員よりバイトの方が強い。勤続10年の主を筆頭にやたらとみんな勤続年数が長いのです。 そんな環境はかぎりなくここちの良いものでした。 基本的に映画館というのは上映中暇な物です。アルバイト日誌という名の交換日記があり、雑誌を読みおしゃべりをし、落書きをして(実にくだらない。バイト倫姦から始まるしりとり~など)日々時間が過ぎて行きます。映写室など無法地帯もいいところで、漫画全巻、吸い殻山盛りの灰皿、エロ雑誌まである始末。既婚者社員がアルバイトに夜の生活を活性させる方法なんかを相談しながらあやしげな薬のチラシを吟味していたりします。 Sさん:「最近家の奥さん見てもさ、立たないんだよね~ 奥さん怒るしさ、もう家に帰るの 憂鬱なんだよねぇ。」 私:「えー!出来ない夫なんて最悪ですよ~」 Z君入場:「聞きましたよ~ いいものありますよ!これ塗るだけでビキビキっスよ☆ 6000円でどうです~?」 Sさん&私「何それ何それ~!!うぉー!!!」 Sさん:「え~小遣い少ないんだからさぁ。ためしてからにしてよ~」 Z君「えぇ~ しょうがないなぁ でもマジやばいっスよ~これ!」 そしてバイトが終わると飲みに繰り出し、映画館のダニだらけの仮眠用ベッドや客席に酔っぱらいが転がり込む。この映画館が特別なのか、やりたい放題の楽しいアルバイトでした。 色んなエピソードがあるのですが、おいおい日記に書きたいと思います。 自己満足ではありますが、人生で一番楽しい、そしてダメダメ人間だった日々なので記録に残したい気になりましたので・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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