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三昧境(さん・まい・きょう)~自分らしさを鍛える、利かす、そして愉しむ~

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タイゾー@KY

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2010.05.01
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カテゴリ:日記・随筆。
『ルーシー・リー展』に行ってきました。


Lucie Rie展



4月28日から国立新美術館で
開催されています。



国立新美術館



ルーシー・リーは20世紀で最も
活躍した陶芸家の一人ですね。


第2次世界大戦の時にウィーンから
イギリスへ亡命し、その後、イギリス
を拠点として活躍した陶芸作家です。


ルーシー・リーの作品はかなり今日
の作家に影響を与えているように
思います。


特に、女性作家への影響は多大の
気がします。


『なぜ?』を考えながら、展示品を
拝見しました。



ルーシー・リーの作品は、あの高い
高台に薄造りでフワッと紙風船みたい
に軽い器が載っている印象があります。


が、私の考えでは、作品の面白さは
器の設計図にあるのではなく、寧ろ、
器の化粧である釉薬の方にあると
みました。


作品合間に展示された釉薬のレシピと
ノートを見ると、彼女が如何に苦心して
釉薬による表現を考えていたかを垣間
見ることが出来ます。


また、ルーシー・リーは偶然に素焼きを
せずに、焼成は一度きりで行う手法を
編み出すことで、釉薬と器の一体感が
生じたようです。


あの軽さを思わせる造形、自分らしい
表現を極めた釉薬が結実したのはのは
ルーシー・リーがもう御婆さんになった
60歳の頃だそうです。


それまでは生活も楽ではなかったと、
会場で流されている映像インタビュー
でもいってました。



器に作者の表情が見て取れるなんて
ことを言われますが、ルーシー・リー
の作品から彼女の影を読み取ることは
なかなか難しいですね。


恐らく、器に塗った化粧土の裏に重苦しい
苦労は隠してしまったのかもしれません。


最近ちょっとは陶芸を分かってきた気で
いましたが、陶芸に確定要素は低い。自分
の狙いや確信は手元をするっとすり抜け、
逃げて行ってしまいます。


だからこそ、先人に習い、挑戦し続ける
のみです。また陶芸が楽しくできそうです。


と、まぁ、あれこれ想像を巡らしながら、
作品と対面できる楽しい展示会でした。


人生を賭けたルーシー・リー作陶活動の
実りは一見の価値ありです。







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Last updated  2010.05.01 13:45:26



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