カテゴリ:RS異聞記
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日本代表決勝トーナメント出場おめでとう記念! 経験値2倍イベント開催のお知らせ を拝読いたしました。 【イベント期間】 ・6月27日(日)20:00~23:00【3時間】 ・6月28日(月)20:00~23:00【3時間】 ・6月29日(火)20:00~23:00【3時間】 モリ6中央PTが出来ますように・・・(涙目) 支援ビショ、入れていただけますように・・・(泣) --------------------------------------------- プリムローズが回復したことで、祈りの間にほっとした空気が流れた途端 ふうの厳しい声が飛んだ。 「気を抜いてはならぬ!」 地上の様子を映し出す水晶に黒いシミが浮き出し始めていた。 流行り病で生じるはずであった苦しみや悲しみを 癒しの力で軽減し続けたプリムローズを恨めしげに見つつ、 ようやく息の根が止まると舌なめずりをして待っていた魔の者たち。 が、予期せぬ力で彼女が全快したのを知り、逆上。 本来であれば魔界なりの秩序で直接人を攻撃してはならぬ 闇の力が集まり暴走しようとしていた。 ”こやつら生きておる者の目には見えないのが厄介じゃな・・・” アンデット系の輩ならCymruがいればなんとかなる。 が、デーモン系の輩がどうにもならない。 ふうが直接関与できる事柄ではないため、ルンたちを送ることも出来ない。 最悪Cymruがカムロを連れてエバキュで逃げ出すことは出来るであろうが おそらく里は全滅。 皆、魔の者の餌食となろう。 ふうはあの日のカムロのように周囲を見回し、 祈りの間の片隅にひっそりと漂っている水晶球を探した。 ふうの脳裏に蘇る記憶--- 「何をお探しかな?」 ヾ(^‥^=)~ 見っけだじょ♪ カムロは巨大な光の柱の周囲を巡る赤い光を指差した。 「それは・・・」ふうは目を細めてその光を凝視する。 「思い出しましたぞ・・・それはもう十何年も前に 御子の光が空に放たれ、行き場なく彷徨っておりました者たちの想いと融合し、 大きく膨れ上がった光。 魔の物ではございませんでしたので、そのままにしてございますが?」 水晶球はその後 ふうにキャスガットの最後を見せ、輝きを失った。 今は祈りの間に溢れる様々な光の中に埋没。 ふう以外の者には見つけることも難しい。 だが、そこには残っていた。 その想いの根源が余りに大きな力を持つがために 具現するためにはとてつもない思念を必要とする 彷徨う者たちの願いが。 これを目覚めさせることができれば! 先祖代々伝わるピジョン・ブラッド(鳩の血)ルビーは ア・ドライグ・ゴッホに加勢する為の力を無尽蔵にふうに与えてくれる。 あらゆる力を赤い光に替える事など造作もない。 しかし・・・ 御子が助かる方法がある状況で、一度赤い光に変化させた力を更に変化させ ここに残る想いを具現する力にしてはくれない。 里がひとつ滅びようがこの世の調和は崩れることはないのだから。 ふうは助けたかった。 本当に久しぶりに彼女の心を温めてくれた あの天球の光景を見せてくれた人々を。 アウィンとミルティク、ルンと精鋭部隊のメンバー、 ふもふ、ちぇる、イスティス、ダックス。 一度は赤い光にしてしまったこの者たちの火力だけでも 光柱から取り出しこの水晶球に注ぎ込むことができれば・・・ ありとあらゆる印を結び、思いつく限りの呪文を唱える。 が、何も起こらなかった。 ”なんと無力な我・・・なにが調和を司る者じゃ!” ふうの目から涙があふれ出す。 ”これが調和を司る者としてあるまじき行為でなるならば どんな咎めも甘んじて受けましょうぞ。 我が名は「ふう」調和を司る者ではなくただの「ふう」でございます” 胸のペンダントを握り締め、そう念じると 肌身離さずつけているペンダントを床に叩き付けた。 ふうはプリムローズがそうしたように、 彼女自身の魔力、体力、生命力を放出しはじめた。 が、まるで何かが防御壁でもあるかのように ふうの力は光の柱には届かず霧散する。 その姿を呆然と眺める人々。 「お館さま、お止め下さい!」 我知らず四つんばいになり倒れこむふうを助け起こそうとする侍女頭。 差し伸べられた手を払いのけ、ふうは床に突っ伏し肩を震わせた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月26日 11時20分09秒
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