カテゴリ:RS異聞記
全力で戦い敗れた皆様、
うつむかないで下さいませ(涙目) 普段、泣いてばかりおります私が保証いたします。 皆様の涙は 勝者の歓喜に勝るとも劣らぬ輝きを放っていらっしゃいました。 寝不足のはずですのに 眠くございません。 心の中に暖かい光をいただいたのですから・・・ サッカー日本代表の皆様、 お疲れさまでございました。 ありがとうございました。 Cymru拝 ----------------------------------------- 「ねぇ、あの人だぁれ?」小さな子供が空を指差した。 下を向き一心に祈っていた人々が顔を上げた。 ”我が名はスリウェリン” そこには存在するだけで周りを従えるであろう風格で 凛と佇む戦士の姿があった。 「ス、スリウェリン様だ・・・」 「おお、あのお姿は・・・」 「スリウェリン様!!!」 大人たちが歓喜する姿を不思議そうに眺める子供たち。 年寄りの中にはその姿を拝むものまでいた。 「あ、兄者・・・」 茫然自失で立ち尽くすカラドックの姿を見つけたスリウェリンが ゆっくりと地上へ降りて来た。 「すまない、ほ、本当に・・・」 言葉に詰まり、両手で顔を覆い、地面に崩れ落ちた弟の肩を抱き寄せ、 首を振ると、スリウェリンは周囲の者たちを見渡し、口を開いた。 ”人は、それがどれほど罪深いことかを知りながら、人を殺めてしまうことがある。 それが嫉妬や憎しみからの行いであれば、後に残るのは虚しさと更なる憎しみの連鎖。 だが、それが愛する人たちを愛するものを護るための行為である時、 人はその愚かさを伝えることができる。 罪を犯し、その重荷を背負うのは自分が最後となるよう、 愛する者たちには自分と同じ想いをさせてなるものかという尊い決意を持って・・・” スリウェリンはうなだれ、肩を震わせている弟に手を添えそっと立ち上がらせる。 ”私が望んでいたよりもはるかに美しく豊かな里になった。 心から感謝している。ありがとう、カラドック。” 「兄者・・・」 顔を上げたカラドックに微笑み、頷いてから、スリウェリンは天へ戻る。 ”偉大なるドラゴンの王に、かの方からの賜り物をお届けいたします” スリウェリンはドラゴンツイスターを構えた。 剣の柄にはめ込まれていた真紅の勾玉がフワリと宙に浮き 一直線にカムロの元へと飛ぶ。 大きな口を開けてそれを飲み込んだカムロの大きな瞳がギョロリと動き σ(=^‥^=)v元気はつらつ~だじょ♪ (=^‥^=)ノ ありりだじょ♪ すぐにあの柔らかい火を吐き、みゅんを包む。 見る間に生気を取り戻すみゅん。 「みぃゆぅ~~~ん♪」 みゅんは嬉しそうに鳴くとしなやかに翼をはためかせ スリウェリンの横に並んだ。 ”もうしばらく我らが里にご尽力下さいますか?” 「みゅん♪」元気一杯に左羽を上げ、スリウェリンを背に乗せる。 里の上空を飛翔するみゅんの背でスリウェリンは剣を構えた。 ドラゴンツイスターは陽光を反射し、金色の光を里中に振り撒いてゆく。 と、 里のあちらこちらから淡い光が湧き上がり、四方に散った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年06月30日 12時40分58秒
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