今晩は奥さんはママ友仲間で集まっての忘年会を兼ねてのレストランでの食事会です。
当然私が子供達の面倒を見ることになる訳で、帰り遅くなるなよと確り職場まで電話してきて念を押す。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
お化粧して、おめかして、すっかり準備が整った奥さん見た女の子は、
「ママ、可愛い~」
二人の子を持つ女性に可愛いってのは如何な物かと思うが彼女的には最大限の誉め言葉なので良しとしましょう。
さて同じく奥さんの晴れ姿を見た少年は一言、
「ママ、チャイニーズみたい。」
オイ少年。今日の奥さんはお洒落なワンピースドレスでバッチリ決まってますよ。何処にもチャイナ・テイストは無いっすよ。それを何故に君はチャイニーズみたいと言うのか?
「前より後ろから見たほうが、よくわかるよ」
いや、全然、全然、そんなことないナイ。多分、笑いを取る為の一言だったんだよね。でも見事に滑ってしまった。それはそれで仕方がないじゃないか。それを変に挽回しようと色々言うと返ってドツボにはまるで~。
「だから~、ほら、アンパンマンに出てくるジャスミンさんみたい。」
君、苦し紛れにしてもそれは無茶やで。全然似てないって。
「似~て~る~。ママ、ジャスミンさんみたい。
だからこうやってアチョーってポーズとらないといけないんだよ!」
もう如何にでもなれって捨て身の戦法っすね。自らも両手を横に広げ片足を前に突き上げる格好をして見せながら奥さんに強要している君の努力は認めよう。
その甲斐あって奥さんは結局一緒になってポーズを決めておりました。
これってやっぱり、少年の勝ち?
しょうねサン、
それはジャスミンさんじゃなくてベスト・キッドのポーズあるよ。
ワックス・オン、ワックス・オフ、
ワックス・オン、ワックス・オフ...