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カテゴリ:考えたこと
日曜日の夜、7時半からNHKの『ダーウィンが来た』を見ていました。 『ダーウィンが来た』は自然観察・動物や昆虫についての番組なのです。
22日のそれは、カンボジアのアンコールワット周辺に多く生息していて、樹上に住み巣をつくる ツムギアリが主題でした。 面白いアリでしてねえ、木の枝の先の葉っぱ数枚を集めて糸で丸くして それを巣として幼虫を育てる。 一つの群れで何個も巣を作って 働きアリはその縄張り内でせっせと働いているのです。 狩りをする様子や新しく巣を作る様子もカメラで観察されていた。 興味を持って面白く見ていたのですが、ふと 不思議に思ったことがありました。 新しく巣を作るために アリが集まって葉っぱを丸めて 幼虫の糸を使って巣をこしらえる様子がテレビでは展開していたのですが、このアリたちはどうやって そこでやってる自分の仕事がわかるのだろう? なぜ、この枝のこの葉っぱを巣にしようと 誰が決めて、どうやって皆がそれに賛同するんだろうとかね。 本能と言いきってしまうには、不思議すぎるぞ、と。 つまりね、人間がビルを建てたりするときには、まず設計図があって、会社から人間が手配されて、作業する人は上からの指示に従って働いてビルができてゆくわけですよね。
でも、アリたちにはそのような命令系統は存在しない。 みんな同等の立場で それでもちゃんとやるべきことがわかって働いている。 ってことは、アリの群れ全体で 一つの生命体としての構造も共通意識もあるのかもしれない。
その思考が またまた展開してゆくわけです。
あれ?それって日本国民も同じかもしれないぞ、とね。 私ね、実は 今の安倍総理が正直好きじゃない。 これから日本はどんどん戦争のできる普通の国になってゆきそうな流れに見えるし、このままだと間違いなくそちらの方向に進んでゆくのでしょう。 で、一所懸命に旗をふって 皆をそちらに引っ張っているのが、今の政治に見えます。
でもね、今の政治家たちが日本をそっちに引っ張っているから、日本がその方向に進んでいるわけではない、と 私は思うのです。 その方針と方向を支えているのは 日本の国民です。 国民の総意ってのが、なんとなく日本全体の今の空気を作り その流れを推し進めるとは言わないまでも是認しているんですよね。 つまりは、アリの群れと同じなんだなあ…とね。 ただ、国家という複雑なシステムと、国民それぞれが個性があるし複雑だから そこまで大雑把に見てしまうことがタブー化しちゃっているのかもしれない。
言い方を変えると、政治家たち 日本を動かしているかに見える人たちが顕在意識で 静かに自分たちの生活を守るためにせっせと働いて そして普通に暮らしている国民大多数が潜在意識の層を作っているんじゃないか、と。 で、実はね。 国も同じなんじゃなかろうか。
私は 今のこの国同士の争いに 積極的にかかわってゆこうという方向には反対だけれど、だからこうして自分の意見を隠さず外に出そうと決意したのだけれど
ただね、自分のこの立ち位置は変えないし、その自分の意識の検証は続けます。 たぶんね、本当に平和なところで暮らしたいというのなら、人間一人一人が平和な心を持つ自分を作り上げる努力の末にしか そういう世界は生まれない・・・と 私は確信している。 それはとっても難しく 大変で 実現まではすご~~く長い時間がかかるかもしれないけれど。
でも、平和な世界を望むなら、いや自分自身が生き生きと生き抜きたいなら、努力する価値があることなんだろうと ・・・というわけで、こんな話題も時々は書いてゆこう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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