いや、ウルグアイのムヒカさんは、魅力的な人で
政治家としても素晴らしく、日本にはなぜ　あのような政治家がいないのか、と思われる人も多いのではないか？と推測します。

で、私にはその理由がわかる。（ような気がする）

なぜか？
私たち日本人は　人を見る目がないからです。

だから、たとえムヒカさんみたいな人が選挙に出ても票が入らないのだ。きっと。

だってね、ムヒカさんって、極左ゲリラで暴れていた人ですよ。
その当時は、襲撃や誘拐にも加わっていて、投獄されて14年も牢にいた人です。

今の彼の世界観人間観が作り上げられたのは、その収監されていた時期だと言われているようです。

例えば、昭和30年代40年代の安保闘争で
デモ隊率いてゲバ棒ふるって、人を殴って　犯罪にも加わり　懲役10年の犯罪歴を持つ人が　選挙に立候補したとき　私たちは票を入れるでしょうか？

前科がある。
それだけで　その人がどういう人物か、何を語っているか　どういう社会を作りたいのか、人の言葉を聞くことのできる人か、とかね、相手のことを見ようともしないんじゃないのかな。
日本人の大多数がそうじゃないかと　思います。

この頃　私が　相手にくっついている社会的なイメージを乗り越えて
相手そのものを視る努力をしているのは、そういう自分の限界を超えたいからなのです。

私も平凡な日本人の一員でして　やはり社会的な価値づけとか、地位とか　外見とか名声とかいう　相手にくっついたレッテルでね　そういうものに惑わされている所が　まだまだあるわけです。

そんなものに惑わされず　まっすぐ　相手の本質に切り込む自分の眼をね、持ちたいなという願いがあるのです。

難しいことですね。

でも、ここまで来たのだから、やはりそこを目指して進みたい。

人間って不思議ですよ。
自分の中で　目的地とか方向とか　いったん設置すると、普段はそれを忘れて過ごしていても、何かの拍子にスイッチが入って、情報集めたりしているんですよね。
で、時間が過ぎて経験が積み重なった時に　ふと、そこに向かっていた成果が実感できたりする。

この　相手の外見に　いかに私たちが惑わされるか、ってのは　かなり深い問題ですね。

ちょっと　このあたり考えてブログに書いてってみようかな。

というわけで、この項　続く。（たぶん）