今日の夕方の報道番組で　20年前の地下鉄サリン事件を特集していた。

もう、20年になるのか、と振り返ってみる。

当時私は、東京練馬に住んでいて、あの路線を使うことはほとんどなかったけど、遠い事件ではなかった。

本当に日本中大騒ぎで　テレビではずーっと事件について報道が続いていたし、その後　オウムとの関連が疑われ、朝から晩までその件についてのことばかり放送されていたような記憶がある。

今日の番組では、オウム事件が風化しつつあるのではないか、と　まとめのコメントで言われていたけれど、すべてのことは風化する。
それは当たり前のことじゃないのだろうか。

人間　個人もそうだけれど、起きた事件をすべて　起きた当時の臨場感で抱えたまま　生きてゆけるはずないじゃないか。

そんなことしてたら　脳の容量超えて　パンクしちゃうよ。

日本が問題なのは、事件や問題が起きたとき　起きた時点で　きちんとその出来事と向き合う、
分析する、
全ての問題点を　表面化した上で　その解決法を議論し考え、解決するための筋道を立ててゆくということを　しない！ってことなんじゃないかと思う。

いいかげんなところで　やりやすいところだけ手を入れて、あとはなし崩しになあなあと　成り行き任せ。
そんな風な進み方ですべてやってきていたんじゃないか？

日本人がそういう自分を作ってきたからだよねえ。
と、今の私はそう思う。

やっぱり甘いんだ、とね。

オウム事件があって、東日本大地震、壊滅的な津波、原発事故　　そんな大きい事件があっても、ふと気がつけば　またいつの間にか以前の平和な日常をとりもどしている。

本当はね、安穏としていられない状況にあるはずなのに、

みんなも　いつもの日常のすぐ裏にいつひっくり返るかわからない危機がそこにあると
うすうすわかっているんじゃないかな。

日本の借金についてもそうだしね。

またいつ来るかもしれない巨大地震　火山噴火、経済の危うさ。

地球全体の気候も変になっているし、いつ全世界的な食糧不足に陥るかわかったもんじゃないよ。

でも、既定路線が進むばかりで　解決するための方法誰も持っていないのよね。

う～～ん。どうなるのかな。

どうなるか　わかんないけれど、やっぱり　
個人個人が強くなって　自分で考えて　被害者意識を乗り越えて
ちゃんと自分の気持ちをわかって　周りに言えるようになることから…なのよね。

個人の自立から。
何があっても自分は生き延びるぞ、というね。

言うは易し　行うは難しい…だけれど、やらんことには　このままたそがれて　ゆっくり沈む日本になっちゃうかもしれないです。

まあ、経済的にはどうであれ、日本が日本として誇りを持って　毅然として生きてゆける国であってくれればな―――
と願う私でありますが。

生き延びること、生き抜くこと、ですよね。

生き抜いて　目的地を見つけること。
そう思います。