読んでみました
しゃばけシリーズ。なにやら、ベストセラーらしい。読んでみたいな、と思っていたら、ブック○フに2冊あったので、「しめしめ」と。しゃばけ価格:1,575円(税込、送料別)おまけのこ価格:500円(税込、送料別)面白かったです。宮部みゆきの江戸ものを初めて読んだ時も新鮮だったけど、こちらも、なかなか斬新な設定で。人物達(+あやかし達)の個性もいいし、根底にある優しさには、ほっと、なごまされるし。ただ、強いて言えば、設定のつめ、というか、辻褄に、ちょっと甘さがないかっていう気は、しないでもないです。いえ、スーパーナチュラルなところじゃなくて。例えば、犯罪の動機づけなど、今一つ納得がいかなかったり。私が頭の回りが悪いだけかもしれないけど。人じゃないもによる行いの動機なんて、納得がいくもののはずがないと言われればそれまでだし、面白ければいいんですよね。でも、辻褄がしっくり収まらないのって、気持ち悪いんですよね。登場人物が好きで、少々のことに目をつぶっていた「かわせみシリーズ」も、読み続けながら、気持ち悪かったです。いつも、人物設定(年齢、性格、言葉遣い、ひどい時には名前まで)がころころ変わっていくのが嫌で、食い違いを探して楽しむシャーロッキアンのような境地には遠く及ばなかった。結局、ぱたりと読まなくなりました。(その他の理由の方が大きかったけど)いえ、「しゃばけシリーズ」には、今のところ「かわせみシリーズ」のような設定のずれは全然みあたらなかったし、既刊の他の本も、今後の新作も、読むのが楽しみです。