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カテゴリ:中小企業の生きる道
20代の建築建材メーカー営業マン時代、学生時代にウインドサーフィンをやっていた事もあり、正に世の中ウインドブーム真っ最中でしたので、社長命令で新人の私が責任者となり、ウインドのアルミ製の「パーツ分野」に新規参入を任されたことがありました
責任者と言っても、これまでの営業売上げノルマはそのままで、営業時間外に研究するしかありませんでした・・・ 自分としてはこの事業を何とか軌道に乗せ、いずれは「専任」でウインドサーフィンのパーツを全国に売り歩いて、趣味と実益を兼ねて・・・なんて、甘い目算がありました 総合商社の素材担当者や日本の樹脂、アルミメーカーと打ち合わせする一方、特許事務所に入り浸り、世界の特許関連を調べまくりました そこで驚愕したのは、世界中のあらゆるメーカー(ウインドと全く関係なさそうなところからも)から個人までが、ウインドサーフィンに関する膨大な数の商標、特許を申請、登録していたのです 特に海外の申請登録リストは、図や絵が少なく英語でしたので、「見分ける」のに非常に苦労しましたが・・・・ こうした調査の中で、「防衛特許」というキーワードが浮かび上がってきました。 肝心要の「本丸」の特許の周りに、沢山のクダラナイモノから素晴らしいモノまで、特許のオンパレードでした 「防衛特許」という言葉は法令などで定義された言葉ではありませんが、一般的には、実施(製品化に利用)する予定の無い発明を、自組織の製品と競合する製品を他組織から製品化されないようにするために、あるいは類似の発明を他人に権利化させないために、取得される特許のことです。 このような消極的な目的で権利を独占してしまうことは、健全な産業発展を妨げるとして、問題視されていますが、現実には多くの(大)企業で盛んに用いられている「特許戦略」でもあったのです 戦国時代の日本と同じで、城(本丸)を守るために、周りをお堀で囲むのと考え方が同じですねェ 企業もボランティアしている訳ではなく、ある意味「戦争」している訳ですから、この考え方も一考する必要があるように思います 当時結局、特許の壁に挟まれて、参入断念せざるを得なくなりましたが、それで正解でした。 その2,3年後に日本でのウインドブームも、特許関連で業界自体がゴタゴタしたこともありましたが、流行の波が引いてしまい急速に廃れて、流通各社の淘汰がされていったのでした・・・・・ ※日本最安値!(年平均2回の利用で、近くにある必要はない) トランクルーム貝塚 ※貝塚市の不動産情報の総合サイト 貝塚不動産.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.13 11:04:49
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