|
カテゴリ:中小企業の生きる道
織物時代に「商売のコツ」みたいなモノを、多少学んだような気がします・・・
それは「普通の事を、普通にしている限り、絶対儲からない」という事です・・・逆に言うと、普通の事を普通にしていたら、確実に経営が傾くという事ですが・・・ 例えば25年前の機械(織機)の設備更新で、会社の存亡をかけた何億という投資をした訳ですが、機械設備類はすべて「マイナー」と言われるメーカーを採用し、他社の概ね「3割安」で買えた事が、スタートダッシュに多少を差をつけたように思います・・・ 更新がバブル前年の1987年「円高不況」の真っ只中でしたので、建物も何もかも「底値」で買えたというのが追い風でしたねェ・・・これが半年後のバブル景気で、何もかも値段が跳ね上がろうとは知る由もありませんでした・・・ もちろん値段だけでマイナーメーカーを選んだのではなく、「機能」「性能」「価格」「信用」をトータルで熟慮した上での選択でしたので、リスクは他人が思うほどありませんでした・・・ ただ織物商売の100%が総合商社のI社の「委託加工」でしたので、そのI社の機械部門が販売していた当時90%のシェアだったA社製の織機を買わず、全く関係のないT商社からライバルに当たるシェア10%のB社製の織機を買うことを決断し、そのI社の部課長を説得するのに、親父も私も大変苦労したのを覚えています・・・ 普通でしたら、大手商社と少しでも商売があれば、「何も考えずに」商社の言いなりになって、殆どの同業者が買っていたA社を選んでいたかもしれませんが、商社は将来の織物商売の保証までするはずはありません・・・ そこは「プロの織物屋」として、冷静な判断が絶対必要だった訳です・・・ しかし一歩間違えば、「45年間の取引が停止」というたいへん大きなリスクもありましたが、当時の部課長がよくできた方で、何とか理解して頂き、社内の圧力も封じ込めてくれました・・・ まあそんな事で、イニシャルコストは3割安く抑えられましたが、問題はランニングコストを如何に抑えるかがポイントになる訳です・・・要は「部品代」です・・・ 機械は24時間355日エンドレス操業で、織機の回転数が世界最速のスピードにも挑戦して、「限界以上の酷使」していましたので、結構壊れるのです・・・織機メーカーの部品の実験的な事もよくしました・・・ そこで、 1.純正品は買わず、品質の良くて安い「社外品」を買う 2.コンプリート(完成品)は買わず、分解して修理をする この2点を徹底したお蔭で、部品代が3分の1~半額以下になったと思います・・・ 特に多品種小ロット化が極端に進み、「品種替え」が頻繁になると、筬(おさ)という「純正の新品」で1枚7~10万円もする部品を、結果的に20年間で400~500枚も買った訳ですが、これをある程度性能が落ちますが「社外品の中古」で、1~2万円で買い揃えたことが戦力になってくれました・・・ 電気代も高圧使用で、年間2000万円もかかっていましたが、ホテルと同じ料金体系にしたことによって、これでも5~7%くらいは安くなっていたように思います・・・しかし、しかし、この日本の電気代もアメリカの2倍だったのです・・・ 問題は人件費です・・・ 24時間「3交代制」というのが普通ですが、私が現場に入る事によって「2交代制」を可能にしたのです・・・ ただ「滅私奉公」の精神で「私心」を抑え、「会社=自分」ですから、朝5時から夜10時まで20年間355日働くという「覚悟(=諦め)」が要りましたけど・・・ ※日本最安値!(年平均2回の利用で、近くにある必要はない) トランクルーム貝塚 ※貝塚市の不動産情報の総合サイト 貝塚不動産.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.05.28 09:46:00
コメント(0) | コメントを書く
[中小企業の生きる道] カテゴリの最新記事
|