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カテゴリ:空手 karate
先日の新聞コラムに「残心(ざんしん)」というのがありました・・・
内容は高校のインターハイの弓道で、矢を射抜いても外しても、目は的を見据えたまま表情を変えない・・・これが「残心」・・・ひとつの動作を終えた後も気を抜かず、最後まで集中力を保つ武芸の心構えなのです・・・ 実は空手の型の演武でも、最後にこの「残心」があるのです・・・ 具体的には型の演武の最後に、顔(目)が最後に正面を向くという動作に現れています(首から下は既に動作を終えている)・・・ もちろん、今月末の演武大会で行う「バッサイ大」の型もそうです・・・ 空手の「残心」の意味は、技を決めた後も心身ともに油断をしないことで、たとえ相手が完全に戦闘力を失ったかのように見えてもそれは擬態である可能性もあり、油断した隙を突いて反撃が来ることもあり、それを防ぎ、完全なる勝利へと導くのが「残心」という事を教えられました・・・ 映画でも格闘が終わって決着がついたと「判断して」、勝者が去ろうと油断した瞬間、後ろから拳銃で撃たれるというシーンが・・・ これも「残心」をやって、相手の息の根が完全に止まったのを確認すれば、何でもない事です・・・ まァ、動作が終わっても、余韻を残すといった日本の美学や禅にも通じる概念でもあるのでしょうねェ・・・ この辺が武道とスポーツとの違いですねェ・・・ 単なる勝ち負けだけでなく、「心」が入ってくる・・・ 弓道や空手に「残心のココロ」があるのですから、他の日本の武道にもあるのかもしれません・・・ 大学体育会の武道拳法部で空手をやっていた時期に、毎日「押忍(オス)」という言葉を何百回も連発していました・・・ とにかく何処であろうと、部の先輩だけでなく体育会の先輩や、顧問の先生に大きな声で「ウオース!」と言っていたのです・・・ 静かな教室や食堂、沢山の学生が行き交う雑踏で、大きな声での「ウオース!」は気が引けましたが、迷うことなくその時に言わないといけなかったのです・・・ 雑踏で50m以上離れた先輩を見つけて「ウオース!」と叫ばなければならないのには参りました・・・ 歩いている学生が、驚いてこっちを一斉に見る視線から逃げ出したかったものです・・・(笑) 人生の中で、イヤで仕方がなかった事をヤラナケレバならなかった事の「ひとつ」でした・・・ 当時は「通過儀礼」と開き直って、気合でヤッテいたのでしょう・・・ しかし、この「押忍」の意味・・・元々は「押して耐える、積極的に耐える」という意味だったと思うのですが・・・ それが、今ではイロンナところで多少音調も変化して使われるようになった不思議な言葉です・・・ 当時は先輩の指示や命令に対しても「ノー」と言えず、すべて「押忍」でした(イエスの肯定)・・・ 内心「コンチクショー!」と思っていても、耐えていたのでしょう・・・いつか自分の時代になったら、こんな理不尽なスタイルを「変えてやる!」と思いながら・・・ しかし、大学で一生懸命「オス、オス!」と言っていたのが、就職して急に「まいど!」に変って多少戸惑いましたが、家業の織屋で高校生から「まいど!」と言ってましたので、まだ「迷い」が少なかったのかもしれません・・・(笑) ここもポチッと押してください!ご協力お願いします! にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013.09.05 11:12:14
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