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カテゴリ:中小企業の生きる道
長かった織物時代の反省点として、「リスクの分散」というのがあります・・・
どんな経験でも、何処かに反省点が見つかるはずです・・・ それを素通りするか、チョッと立ち止まって考えるか・・・2つに1つです・・・ 私は49歳の時に転業するにあたって、織物時代の受注先を1社だけに頼った「委託生産」のような事は絶対にやるまいと、心に誓っていました・・・ 普通に考えれば、おかしな話です・・・ 社運を他社に預けるなんて・・・ 約60年間の織物時代の後半を除いて殆どが、商社の委託生産でした・・・ 委託生産と言えば聞こえはイイですが、要するに「賃織り」と称する完全な下請けだったのです・・・ ビジネスに当たり前の「駆け引き」をする余地は殆どなく、取引相手の言いなりです・・・ ある意味、一蓮托生的な営業でしたので、営業的な部分は楽な事は楽で、製造に集中できた事はヨカッタと思いますが・・・ しかし戦後、高度成長期、オイルショック、バブル・・・まではヨカッタですが、その後日本を含めてグローバル化で、世の中が激変しました・・・ そして、およそ40数年続いた委託生産からの撤退を、得意先から告げられたのです・・・ 既に営業と現場を私一人で握っていましたので、この事を病弱な親父に報告しても解決策はないと諦め、兎に角この難局を誰にも言わず、独りで何としても越さねばという思いだけでした・・・ そして、次の日から「新規開拓」を始めて行ったのでした・・・ この時ほど「1社依存」のハイリスクの恐ろしさが身に染みた事はありませんでしたし、仕事だけでなく人生においても「リスク分散の重要性」を改めて感じました・・・ まァ、新規開拓と言っても、たまたま4年間の建築金物メーカーのサラリーマン時代に、イヤというほど飛び込み営業の経験を積んでいましたので、割とスムーズにいきましたねェ・・・ これが、サラリーマンの経験がなかったり、織物現場ばかりで織物営業の経験がなかったら、ジ・エンドでした・・・ そして努力の甲斐あって複数の商社や産元、紡績との新規取引が徐々に増えていき、何とかその難局を切り抜けた事が大きな自信となりました・・・ そして、リスク分散の重要性を身をもって感じたのでした・・・ それが、その後異業種に転業する時の「心構え」になったのかと思うのです・・・ という事で、人間は経験を一歩一歩積み重ねる事によって、その時の悩みや苦しみを経て、徐々に自分なりの地に足の着いた考え方に変わっていくのかと思います・・・ ここもポチッと押してください!ご協力お願いします! にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.05.24 06:30:54
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