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     トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

     トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

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2016.01.26
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ついに長年念願だった「音楽スタジオ(studio0724)」を始めました(貝塚市名越661 電話072-446-0798 トランクルーム貝塚 別館1階)!!

屋号の0724は、昔の岸和田貝塚の市外局番です(studio0724.com はドメイン取得済み)。

「何処で?スタジオをヤッテいるか」地元の人ならピンとくるからです・・・

民間では貝塚市以南(~岬町まで)「初!」となる、本格的な完全防音のリハーサル(練習)音楽スタジオです(時間貸し)。

10年前のトランクルームオープン時から、織物工場のコンプレッサー室を改造し「防音室」と称して売り込みましたが全く集客出来ず没になり、またその後イロイロと企画しては没になり、また企画しては没、実際工事を地元の大工さんと一緒に行っては途中で中止・・・

途中、何度も何度も挫折の連続でした・・・

苦節10年・・・やっと出来たというのが実感です・・・(涙)。

しかし、これほど難しいとは・・・

そして昨年秋に最終決断をして、別館1階の30畳の部屋を改造してダンスも出来る22畳の大型「リハーサル音楽スタジオ」にする事にしたのです(防音工事でスペースが縮小)。

昨年12月、2週間のハワイ・ロングステイから帰ってきた翌日から改造工事を開始し、溜まっていた仕事も処理しながら、途中義父の葬儀、年末年始、えべっさん、新年会、シカゴ・ライブ、行者講やらでバタバタでしたが、やっと昨日工事を完了する事が出来ました。

アっという間の2ヶ月でした。

最後の最後まで地元の業者を使って自分が現場監督になって防音工事をするという事に拘りましたが、結局「餅は餅屋」と断念し、音響防音工事専門の「阪神防音」さんに最終的に任せました。

その代り、頻繁に工事現場に足を運び、直接細かいノウハウを見たり聞いたりして凄くイイ勉強になりました・・・

これも施主ならではの特権です。

まァ、机上だけでモノを考える経営者ではなく、地に足がついた現場主義の経営者でないとダメですが・・・

彼らのノウハウが詰まっていますので、一般の人間が見学出来るはずもありませんし、説明を聞かなければ何も分りません。

この経験を活かさない手はありません・・・

不動産屋として、これからの店舗物件やリフォーム物件に応用できそうです・・・

織物時代は24時間エンドレス稼働の工場でしたので、機械(エアージェット織機)の防振&防音対策に苦労しました・・・(涙)。

工場新設当初、思い通りに防音対策が進まず、悩みに悩んで2週間眠れぬ夜が続きました・・・

防音が解決できなければ、24時間操業が出来ません。

そうなれば、経営計画が大幅に変更せざるを得なくなり、1,2年で倒産・・・そんな悪夢が頭を過ります・・・

そりゃ、眠れないのが普通の神経です。

悩んで悩んで、悩み抜いて、捻りだしたアイデアが、何ていう事はありません・・・高校大学で趣味だったオーディオの知識(経験)です。

芸は身を助けるか・・・(笑)。

複雑な説明は省きますが、要は「防振ゴム」の活用です。

これをあるところに挟むと、ピタッと振動(共振)が止んだのです・・・

工場から100m離れた自宅の2階から聞こえていた「ウィ~ン・・・」という爆音(建物全体を「共振」させていた)が不思議と止んだのです・・・

胸を撫で下ろしたというのは、この事を言うのでしょう・・・

この時「自分に勝った・・・」と、自分のココロに強く感じたのを思い出します・・・(涙)。

2週間も悩んで眠れなかったのは、人生初でした・・・

命を賭けて、失敗すれば倒産覚悟で何億も投資をし、イザ工場稼働しようとした矢先にこのトラブル。

これを解決しなければ前に進めず、倒産間違いなしでしたから・・・

まァ、自分で考える一方、某有名メーカーの防音事業部に工場防音の見積もりも取っていたのですが、その額ナント「3000万円」にもなり、恐ろしくて親父にも報告できませんでした・・・(笑)。

工場新設と織機一新で何億もかかり、その中で織機の防振工事代だけに既に2000万ほどかかってましたから(防音工事は別途)、言えるはずもありませんでした・・・(涙)。

まア、こんな苦労した経験がスタジオ経営に役立ったのです。

まさか、そんな事が役立つとは夢にも思いませんでした・・・

工業防音と音響防音は厳密に言えば違いますが、基本は同じです。

とういう事で、工事が無事終わり、完全な防音性能を持った音楽スタジオの「ハコ」としての完成です。

ただのハコ、空間ですから、もしスタジオ経営が失敗すれば、最終的にトランクルームとしても貸せるようにしています・・・(笑)。

苦節10年で、やっと出来たハコですが、これからが本当の苦労が待っています・・・

民間は行政と違って失敗の事まで考えて事業を展開しないと、最終的に自分で責任を取らないといけませんから・・・

まァしかし、一般的に苦労と言えば苦労かもしれませんが、それより「これからこのハコをどういう風に”展開”していくか(育てていくか)?」という、私の人生を変えるほどの100倍もの楽しみが待っていると思います・・・(嬉)。

今後は、

1.音楽バンドを中心に集客(個人練習も歓迎)

2.大阪でも珍しい22畳と広いスペースですので、バンドでもライブ感あるパフォーマンスの練習も出来ますし、ダンス系(ヒップホップ、サンバ、フラダンス、よさこい、日本舞踊など)やヨガ、バレーなどの練習もできる

3.だんじりの鳴り物の練習も可能(ドア巾が別注で80cmあり、2尺5寸の大太鼓も可能)

以上3つを中心に集客を図ります。

あと、

・ツアーバンド(プロ)のリハーサル

・来日アーティストのリハーサル(関空から近い)

・バンドの長期貸切(合宿練習)

・ブラスバンド

・管弦楽団(オーケストラ)

・自主レコーディング

・ブラスバンドや管弦楽団の練習

・合唱団の練習

・各種セミナー、クリニック、ワンポイントレッスン(宗教的なものは不可)

・モデルのウオーキング練習(ヒールカバー着用義務)

・ダンスの振り付け練習

・演劇やミュージカルの練習

・結婚式の司会練習や2次会の余興練習

・盆踊りの音頭や踊りの練習

・和太鼓の練習

・純粋に音楽を大音量で聴く(オーディオルームとして)

・カラオケ

・新体操のふりあわせ

・着ぐるみショーのふりうつし

・学園祭の出し物の練習

・楽器スクール(ピアノ、シンセサイザー、ドラム、ギター、フルート、トランペット、バイオリン等)

・ダンススクール(キッズダンス、ヒップホップ、ハウス、ディスコ、フラダンス、クラシックバレー、ベリーダンス等、タップダンスは不可)

・カルチャースクール(ヨガ、ストレッチ、リハビリ、落語、英会話等)

・ボーカルスクール

・スタジオライブ(小規模)

といったスタジオの活用の他に、スタジオの空き時間に楽器・音響器材のレンタル(ドラムセット、ギターアンプ、ベースアンプ、シンセサイザー、パワードミキサー、マイク、スピーカーセット)も考えています(ついでに楽器機材のトランポとして軽トラックのレンタルも)・・・

音楽バンドは夕方から夜に集中しますので、ダンス系やヨガの主婦や年配の客層を取り込むことによって、実は音楽スタジオの「盲点」である朝~昼ゾーンを埋めるという「時間差」戦略も兼ねていたのです・・・

そして弊社スタジオの最大の特徴として、「楽器保管庫」の併設にあります。

殆んどの音楽スタジオではやっていないサービスです。

15畳の保管庫がスタジオに併設して、スチールラックやロッカーに楽器などを保管して頂くのです。

これだと家からわざわざギターやシンセサイザーを担いでくる必要もなく、非力な女性にとって涙の出るようなサービスです。

スタジオには既にドラムセットを置いていますが、アンプやシンセサイザーはこれから器材を選考して置きますが、スネアドラムやシンセは自分のを使いたいものですから・・・

オマケとして、私の「だんじり太鼓セミナー」も考えています。

これは無料で、私のキャリア50年だんじり太鼓の叩き方のノウハウをお教えしましょうというボランティアです。

というか、もう完全に私の趣味の世界です・・・(笑)。

興味のある方は、このブログ左にあるYOU TUBE「オヤジのだんじり祭・大太鼓」をご覧ください。

更にオマケとして、私自身の空手の稽古場として型くらい出来るかもしれません・・・

将来的にはどうするかは未定ですが、その先には「沖縄空手 唐手道・止揚会」名越道場が出来るかもしれません・・・

また堺市以南の泉州全域のライブハウスとの交流やコラボも考えていますし、既に一部とは話し合っています・・・

互いにミュージシャンを紹介しあい、発表の場(ライブ会場)と練習場所の確保を融通し合い、泉州の音楽文化の発展と向上に向けて一緒にスクラムを組むのです・・・

そうした小さな取り組みが、長期的には泉州文化の発展の一助になればと・・・

値段的(時間賃料)にもトランクルーム同様、お客さんが最も重要視する事を考え、22畳としては「日本最安値!」です。

音楽スタジオはトランクルームと違って、東京から借りに来られるのを想定していませんから、「大阪最安値!」の方がシックリします。

22畳で1時間1500円(オールタイム)!

勿論、税込み賃料で、個人練習(当日予約のみ)は1時間500円です。

防音工事をしていない「ダンス専門スタジオ」ではあるかもしれませんが(改造費に費用がかかっていないので)、この広さで、これ以上に安い「音楽スタジオ」はありません。

まアしかし普通、レコーディンやリハーサル「音楽スタジオ」を経営しようと思ったら、他人所有のビルを借りる事から始め(或いはフロアを借りる)、そこを防音&防振の改造工事だけでなく、内装工事や楽器機材関連を揃えなくてはなりません。

それだけで数千万円から1億の費用がかかることも少なくありません。

将来「撤退(廃業)」の事まで考えると、不動産契約では解約時には「原状回復」が基本ですから、元のスケルトン(何もない状態)に戻さなければなりませんから、それにも膨大な解体費用がかかります。

そして、1番の問題が集客です。

今はホームページを作るウエブ戦略が普通ですが、経営者のIT能力が無ければ業者に任せるしかありません。

そうなれば、イニシャルコストだけでなくランニングコストが膨大になり、とても22畳で1時間1500円なんていう経営が成り立つはずもありませんし、そこまでシュミレーションすれば誰も音楽スタジオなんてやろうと思いません・・・

だから一般的な飲食店と違って、参入障壁がべら棒に高く、リスキーなので誰もデキないのです・・・

だから、私がこのブログで2年前から正式に「スタジオをヤルで!」と告知しても、実際これまで誰もやっていないのです・・・

それより、最も大事な経営者が「音楽が好き!」でないと、ただ儲かるだけでは、なかなか継続しにくいのがこの「音楽ビジネス」だったのです。

逆に好き過ぎてもダメですし、一歩引いた冷めた目で経営感覚をキープしながらバランスを取るのが「肝」でしょうね・・・

studio0724の場合、私の「音楽大好き!」という大前提があり、他社と違って自社物件(建物)で自社運営です・・・更に既に「無借金経営」で、スタジオの為に新たに借金をする事も全くありませんでした・・・

しかも、スタジオの為にわざわざスタッフを雇う事はせずに、私独りでトランクルームと不動産の仕事の合間を縫ってするだけです。

カフェ「プロント」のような時間差を利用した2毛作経営を更に進化させ、「3毛作経営」ではなく、「3つ同時経営」と言えるかもしれません。

長かった織物時代は、毎朝5時出勤の「早出専門」の工員をメインの仕事として、機械の修理工や機織りからタイイング(繋ぎ)、検反といった工場現場の全てをこなし、毎夜8時くらいまでは普通に仕事をしていましたし、毎週1回大阪の船場に営業も行っていました。

特に工場新設後の最初の2年間は、男子従業員を雇っていませんでしたので、文字通り私独りでこれらを全てこなしていましたので、朝5時から夜の10時まで食事を満足に取ることも出来ないほど身を粉にして働いていましたので、今より7,8キロ痩せていましたねェ・・・(笑)。

更に事務員を雇っていなかったものですから会社の固定電話にかかってきた電話を全て「転送」で私の携帯電話で受け、経理も1人でこなし、糸や織物の受渡しも1人でやって会社全体を全て把握して月産20万m(=ワイシャツ月産13万着換算)の織物工場を経営していました・・・

この経営者1人の「生産性」を極力上げて20万mの規模の維持というのがミソで、他社と同じような10万mではダメだったのです。

取引先の商社から紹介されて中国上海の公司から見学にこられましたが、この事実を話すと「日本の生産性は恐るべし!」逃げ出しました・・・(笑)。

そんな四六時中「ひとりでどれだけの事が出来るか?」を常に考える経験を20年もすると、トランクルームと不動産とスタジオの3つを独りで「同時経営」するなんて事は、ごく普通の事だったのです・・・

子供の頃から、親父がそういう風に「何でも自分でする」というスタイルで仕事をしていましたので、そんな後姿を見て自然とそうなったのでしょう・・・

まァ、その辺の生産性アップのシステム作りのノウハウに、過去の経験が役立ったのかもしれません・・・

しかしこれはもう、他社が数千万円かかるところ、こっちはタダでするようなものです・・・(笑)。

だから、22畳でオールタイム1時間1500円という信じられない価格設定が可能でした。

という事で、貝塚市以南(~岬町まで)の泉州地区では「初!」の本格的な音楽スタジオを運営する事によって、まだまだ北摂や大阪市内に比べて音楽文化的に遅れていると言われている泉州の音楽文化の底上げの一助になり、このスタジオから音楽とダンス、ひいてはダンジリ祭の鳴物の「文化発信基地」になればと切に思うのです・・・
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Last updated  2016.02.09 10:07:19
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