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カテゴリ:音楽スタジオ(スタジオ0724)
スタジオ0724は防音&防振工事を完璧にしたお蔭で、最も難しいと言われる「ドラムの防振」を徹底的に抑える事に成功しました。
所謂、バスドラムの低周波振動っていう奴です。 これが、どこの防音工事店や音楽スタジオの悩みの種なのです・・・ この防音&防振工事は、普通の工務店では絶対できませんし、大手工務店に2倍の工事費用を払ったとしても出来るものではないのです・・・ まァ、10倍払えば完全に出来そうですが、そこまでするなら建替えた方が安くつくでしょう・・・ 改造費というイニシャルコストをどこまで抑えられ、どこまで防音&防振効果が得られるか・・・? 所謂、コスパです。 これが、音楽スタジオ経営の最大のキーポイントです。 これさえクリアできれば、あとの運営(集客)はネット中心にすれば、それほど苦労はないでしょう・・・ 実際、金をかけて音楽スタジオを作っても、思ったような効果が得られず廃業に追い込まれた例をいくつか見てきましたし、私も実際地元の大工さんと一緒になって改造にトライしましたが、残念ながら思うような効果が得られず失敗でした・・・ 10年前のトランクルームオープン時に、2室だけ「防音室」として売り出しましたが全く反応がなく、その後普通の部屋として貸しました・・・ その後イロイロな試行錯誤を経て、苦節10年とでも言うのでしょうか・・・・ これほど難しいとは・・・ 最後の最後まで、自分が棟梁(工務店の親方)になって職人に実際の工事を依頼するつもりでしたが、「これは無理!」と判断して、結局年間100件の実績のある音楽防音専門の「阪神防音」さんに任せる事にしたのです。 阪神防音さんは音楽に特化した中小規模の業者さんですが、職人全員がミュージシャンという事で、工事の1~10まで施主が手に取るように分ります・・・ こんな事、大手では決して出来ません。 所謂、ニッチマーケットを中小が制覇している好例です。 探せば、あるんですねェ・・・こういうニッチマーケットが。 まァ、ギターアンプやボーカルやキーボードの音を抑える事は大したことはありません。 ドラムでもスネアやシンバルの音は大したことはありません。 ベースアンプの低音(低周波振動)もチョッとした工夫で防げます。 足でキックして音を出すバスドラムの振動対策こそが、何処の音楽スタジオでも悩みの種だったのです・・・ 結局それが出来ずにフルバンド演奏を断念し、アコースティック楽器に絞った音楽スタジオもあるほどです。 東京や大阪の人口が多くバンド需要が多い所は、そんな楽器を絞った音楽スタジオの経営が成り立つかもしれませんが、人口が少なくバンド需要もあまり期待できない泉州(南大阪)では、ドラムを含んだフルバンド対応が至上命令だったのです・・・ 楽器メーカーのヤマハやローランドが、家庭向けに「サイレント(電子)ドラム」を世界中に販売しているのが、如何に「生ドラム」が一般家庭のみならず、思いっきり叩く事が難しいか物語っています・・・ 多くのプロドラマーでさえ、スタジオでしか生ドラムを叩く事が出来ずに、自宅にはサイレントドラムを置いて練習しているのです。 王将の餃子と同じです・・・家では作れないし食べれない(練習できない)のです・・・(笑)。 イヤ、もっともっと難しいのです。 今回の工事で阪神防音さんと繋がりが出来ましたので、不動産の仕事の中で普通の工務店さんでは出来ないような一般家庭での「防音室」のリフォーム工事の受注が期待できそうです。 それによって、ギターやピアノ、そしてドラムの練習が出来るような家庭が増えれば、泉州の音楽文化の発展の一助になるのでは・・・と、期待したいところです。 今回の音楽スタジオの防音工事で、特注の「ドラム台(ステージ)」が威力を発揮しました。 製作内容はノウハウが詰まっていて残念ながら企業秘密ですが、ダンス系でスタジオを使う場合はキャスター付きなので、隅の方へ移動できます。 この「ゴムキャスター」というのも、偶然にも実は防振対策に大きく貢献しているのです・・・ 防音と防振・・・ 30年近く前の織物工場の苦労した経験が蘇ります・・・ 特に織機(織物機械)の振動を止めるのに、大手では1台100万円もかかるところ、今回の音楽スタジオと同じように、防振専門業者に依頼して半額で済みました。 織機20台で、これだけで1000万円の節約だったのです・・・ 大手の防振部門なんか、全体の売上の1%以下ですから、力も入っていませんし甘すぎます。 専門業者はそれだけでメシを食っていますから必死です・・・ この違いが「企業力」の差になって現れるものです。 案の定、織機の防振台に関して大手が早々と撤退しましたが、専門業者は最後まで粘っていました。 いずれにしろ、今回のスタジオ経営は立地条件的にも恵まれていました。 弊社トランクルーム貝塚の「別館」1階にスタジオを造った訳ですが、これが「建物のど真ん中」だったのです。 両隣がトランクルームの部屋で、後ろがバックヤード(倉庫兼工具室)で、前が廊下・・・更に廊下の後ろがトランクルームの部屋で、スタジオ入り口ドアが別館入口から10メートル以上離れていますので、かなりの「距離減衰」による防音効果が得られました。 そして、2階建なので建物の外に音が漏れるはずもありません。 勿論、アパートマンションではありませんので無人です。 建物全体には誰も住んでいませんので、騒音クレームが起きようが無いのです。 全ての条件が揃っていたのです。 音楽が好きでしたし、娘3人も嫁いでチョッと余裕が出来、天から「スタジオを始めなさい!」という命令が下ったようなものです・・・(笑)。 29歳でサラリーマンから家業の織物業に「転職」し、49歳で織物業からトランクルーム業に「転業」し、今59歳で音楽スタジオを「起業」・・・ 29、49、59と・・・「大台」に乗る前に、人生の「転機」があったのです。 そして、次の「69」歳で、どんな転機が待っているか・・・? という事で、スタジオをオープンしてから、歩いて1,2分の町内に、プロのジャズギタリストとセミプロのドラマーから是非使いたいとの連絡に驚きました・・・ そして、フラダンサーも・・・ いるんですねェ・・・そんな近い所にミュージシャンやダンサーが・・・ 正に、灯台下暗し。 人間って、案外近くの事は分からないモノです・・・ 仕事をするのに、わざわざ遠い所に行くなんて(通勤時間や転勤)、どう考えても色んな面でコストが高くつき、得るもの(残ったもの)は少ないように思います・・・ インターネット時代だからこそ、ある意味、案外近くに仕事が落ちているかもしれません・・・ 70年代前半ティーンエイジャーだった私達に比べ、今の中高大学生にとって格段に音楽が身近になりましたし、中学校ではダンスが必須です。 高校生や大学生の頃、家の蔵(納屋)で大音量でロックをガンガン聴いたり、ドラムをドンドン叩いていると、親父は「徹も、とうとう気が狂ったなァ・・・」と嘆いていたそうです・・・(笑)。 昔は「ロック・ミュージック=不良」・・・そんな時代背景だったのです。 まァ今は、町内に嫁いでいる20~40代のお嫁さん達の中で、音楽の文化レベルが高いバンド経験者も多くいるように思います。 ちょっと、子供が幼稚園や小中学校に行っている間にママ友とバンド練習やヒップホップで汗をかこう・・・なんていう時代がヤッテきたのです。 羨ましい限りです・・・ トランクルームと同じ戦略で、値段を安くしてより広範囲から集客しようと思うのですが(大阪市内~泉州一帯から)、先日村中の道で近所のオバチャンと立ち話していると、日中暇を持て余して「徹ちゃんとこで、カラオケ出来て嬉しいわ・・・」とおっしゃるのです・・・? 何処でどういう噂が広まったのか知りませんし、まだ公に告知もしてませんが(ブログとフェイスブックとLINEだけ)・・・? まァ、確かに専用のカラオケ機器は置いていませんが、スタジオでデキないことはないですねェ・・・ 年配の人が歩いていける距離にカラオケがありませんので、正にごく近い「カラオケ難民」を取り込む戦略もアリ・・・かなと・・・(笑)。 ここもポチッと押してください!ご協力お願いします! にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.02.13 10:22:35
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