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     トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

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2020.03.14
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会社経営に借金はつきもの・・・と一般世間では言われています。

日本の戦後の高度成長期の昭和50年代前半まではインフレという事もあり、確かにそれは有効でした。

しかし、バブル崩壊以降は長引く低成長期は長引くデフレから中々抜け出せず、逆に借金が会社経営の足かせになっているのが現実です。

大企業は倒産寸前や株価が2桁のところは別にして、金融機関からの借り入れは基本的に「青天井」です。

という事は、大企業の大半は銀行に借金を申し込んでも断られる事はありませんから、金の心配をそれほどする事もありません。

ところが、中小零細企業は業績が悪ければ、突然銀行から取引停止を言い渡される場合があります。

そうなれば、倒産の道へまっしぐらです・・・

実際、中小企業の倒産の原因の殆ど100%が借金過多です。

会社の実力や将来性や資産(不動産&金融資産)以上の借金をしたら潰れるのは時間の問題という事です。

一般的に人間が最も心配で不安で仕方のない事は健康ですが、その次にお金です。

場合によっては、お金が1番で2番が健康というケースもあります。

知り合いの大きな借金を抱えた病気がちな経営者が、会社の工場が計画道路で収用されて、思わぬ金が転がり込んで健康になったという嘘みたいな話があります・・・(笑)。

経営不振だったから病気になったのか、病気がちだったから経営不振に陥ったのか、前後関係は分かりませんが、金と健康は密接な関係があるというのは間違いありません。

それほど、お金の心配が精神的に悪いという事です。


大企業の経営者はだいたいサラリーマン社長ですので、会社が倒産しても個人の財産まで奪われる事はありませんが、日本の中小零細企業経営者の立場は全く違います。

だいたい会社の借金に対して「個人保証(連帯保証人になる)」をしていますので、「会社の倒産=個人の自己破産」です。

アメリカでは会社に対する連帯保証人制度はありませんし、住宅ローンもノンリコースローンで万が一不動産を購入するに当たって組んだローンを返済できなくなったとしても、その不動産の所有権さえ諦めればそれで済むというシステムで日本と全く違います。

日本の中小零細企業では会社が倒産すれば、夜逃げ、離婚、一文無しは普通で、自殺も普通にあるという現実をこれまで沢山見てきました・・・

という事は、借金をしなければそんな痛い目に逢う事もありません。

見栄を張って自分の器以上のビジネスを展開しなければイイ訳です。

とにかく銀行に大きな借金があれば、経営にアレコレ口を出されますし、自分の思うように自由に経営できません。

いくら不動産を沢山持っていても銀行の抵当に入っていれば、それを抜かない限り本質的に自分のモノではないのです。

しかし人間というのは、見栄を張る必要のない自他とも認める本当の名門や名家は別にして見栄を張りたい動物なので、家や車といった他人からよく目立つモノに金を掛けがちですし、それが日本では巨大なビジネス(自動車産業と住宅産業)になっているのが現実です。

今回のコロナウイルスで、世界中にまだまだ拡散している現状を考えると4か月後のオリンピックが無くなり、インバウンド需要も激減し、これから1年は日本に大不況がやって来ると予想せざるを得ません。

大不況というのは考えたくはないですが、少なくともリーマンショックくらいの不況だと思います。

その為の経営対策として「無借金経営」というのが最強スタンスだと思います。

幸い弊社は14年前に織物業を廃業した時点で「無借金経営」という最強スタンスに辿り着きました・・・(涙)。

公私とも銀行から金を借りてないし、何のローンも組んでないという身分がどれ程「気楽」か・・・大きな借金を返済した者でないと決して分かりません。

マジメな話、これだけで寿命が10年延びたと思います・・・(笑)。

14年前に織物時代の金策の苦労を忘れないよう、これからは自分の器の範囲でしか商売しないと心に決めました。

3月1日から4月30日まで「スタジオ0724」と「貝塚卓球センター」の2つをコロナウイルスの影響で臨時休業していますが、これも借金があったり、従業員を雇っていたり、建物を借りていたりしていれば、いくらコロナウイルスと言えども資金繰りの関係でなかなか休業できるものではありません。

弊社は無借金で従業員も雇っていませんし自社所有の物件なので、今回のコロナウイルスの一件で他社に先んじて躊躇する事なく「臨時休業」できたのです。

5毛作が3毛作経営になっただけですが、もっと深刻な状況にならない事を祈ります・・・

という事で、私が正に厄年の41歳の時に社長であった父親の急死して会社を継いだ訳ですが、当時はまだ借金がありましたが、必死の努力で8年後には返済する事が出来てやっと「廃業」出来たのです・・・(汗)。

逆に言えば、借金があれば廃業したくても何時までも廃業できない状態が続き、最後は銀行に最後通牒を言い渡され倒産・・・というシナリオが待っていたかも知れません。

しかし一番頼りにしていた親父が亡くなって今年で23年・・・娘3人も結婚独立し孫も今年夏には5人に増え感無量です・・・(涙)。

つい2か月前まで、こんなコロナ大不況がやって来るなんていう最悪のシナリオが待っているとは夢にも思いませんでした。

人生後半になって阪神大震災、東北大震災、リーマンショック、台風21号と立て続けに想定外の事件や不幸が多すぎます・・・(涙)。

これから死ぬまで20年間は想定外の事象に構え、空手の「三戦(サンチン)立ち」のように下半身を安定させ(財務内容を盤石に)、三方向(前と左右)の敵に対して両腕の脇を締め、瞬時に突き(攻撃)でも受け(守備)でも出来る体制をとらなくては。

「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」「貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798  mail: info@sasatani.com

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Last updated  2020.03.16 07:04:33
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