|
カテゴリ:ビジネスのアイデア?
先日の日経新聞に「ワークマンが二毛作店」という記事が掲載されていました。
ワークマンは今急成長の作業服(ワーキング)専門店のチェーンです。 作業服と言えば、以前いた繊維業界のインポートブランドアパレルとは真逆の地味なニッチマーケットです。 弊社も過去に紡績や合繊メーカーのワーキング部隊と沢山織物ビジネスをやって来ました。 ワーキングと言っても中身は沢山あり、ワークマンが主力の作業服、オフィス(各企業の制服)、官需向け(ナース、警察官、防衛庁、刑務所)など多岐に渡ります。 作業服でも厚地、薄地、平織り、ツイル織り、特殊織り、カーボン糸(静電防止)入り(表抜き、裏抜き)、綿100%、TC(ポリエステルと綿の混率65%/35%、70%/30%)、特殊糸使い、双糸使い・・・ 頭が痛くなるほど数多くの織物設計をしてきました。 ワークマンの快進撃の秘密は、ダントツの作業服業界NO1の店舗数とPB商品と安さのようです。 同じ繊維業界でもユニクロはカジュアル衣料のSPA(製造小売り)で、ワークマンは作業服のSPAと言えるでしょう。 ユニクロのようなSPAカジュアル、インポートブランドアパレル、老舗日本アパレル、GMSのファッション部門・・・繊維業界を見渡すと、ごく一部を除いてどこも青息吐息の経営状況です。 そんな繊維業界にあって、ワークマンの快進撃は正に奇跡に近いです。 しかし、何故絶好調のワークマンがわざわざ「二毛作」ビジネスに参入する必要があるのでしょうか・・・? 儲かっているなら、わざわざ新しい事をやる必要もないのでは・・・と一般の人は思うでしょう。 イヤ、逆に儲かっているときに「次の一手」を考えるところが儲かり企業の特徴で、余裕のある時こそジックリ次の戦略を練れるのでしょう。 崖っぷちに立たされた企業は、ただ落ちない事だけで防戦一方です。 崖から5mのところにいる企業は余裕で、前に進んで攻撃を仕掛けたり、敢えてバックして上や左右に移動して相手の攻撃を防御してから攻撃を仕掛けるとかイロンナ作戦が考えられます。 好循環のサイクルにハマった企業は、その波の乗って増々色んなアイデアが湧き出て、何をヤッテも上手くいく・・・ 儲かっていないところや倒産しそうなところは、資金繰りで日々の仕事に追いまくられ(消化試合だけで目一杯)、例外なく肉体的にも精神的にもそんな余裕は全くありません。 ヤバいサイクルに陥った企業は、増々ドン底から抜け出せなくなる・・・ ワークマンの二毛作経営は、同じ店舗内で時間帯によってプレゼンテーションを変えて違う客層を呼び込むという手法を取っているようです。 これってUCCとサントリーの合弁のカフェチェーン「プロント」と全く同じ発想です。 朝から夕方までコーヒー中心のカフェタイム、夕方から夜はアルコールをメニューに加えバータイム。 20年以上前の織物時代に、大阪本町の伊藤忠ビル地階のプロントによく行きました。 初めて行った時に夕方5時になると、いきなりバーカウンター後ろの壁と店員さんのコスチュームがガラッと夜の雰囲気に変わるのです・・・(驚)。 「一体、何事や?」とビックリしました。 そして後で聞いて、こういう効率的な商売のやり方もあるんやと、ホントに感心したものです。 という事で、20年以上前のプロントの衝撃が今も頭の中に残っていたかどうかは知りませんが、今弊社が同じ建物内で五毛作(トランクルーム、不動産仲介業、音楽スタジオ、卓球場、テレワーク&自習室)を営んでいるところを見ると、かなり影響を受けているようです。 そしてそれが珍しいのか、先日ケーブルテレビの制作会社が弊社の「五毛作」で取材に来られました。 「三関王」という番組だそうで、来月関西の31局のケーブルテレビで放映されるそうです(泉南エリアでは岸和田テレビとJ:COM)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」「貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.03.25 15:26:30
コメント(0) | コメントを書く
[ビジネスのアイデア?] カテゴリの最新記事
|