|
カテゴリ:音楽スタジオ(スタジオ0724)
中学生から大学生の間、自宅の土蔵でロックをガンガン聴いたり、ドラムを叩いたりしました。
住んでいるところは大阪の田舎なので結構土蔵がある家も多く、普段使わないモノを置いています。 正に土蔵はトランクルームみたいなモノです。 土蔵の土壁の厚さは20~30㎝ありますので、外に音が漏れにくいのです。 今では珍しい土壁ですが、吸音性能が高ったのです。 保育園児の時に大阪を襲った第二室戸台風の時に、この土蔵に家族全員逃げ込んで難を逃れましたし、2年前の大阪を襲った台風21号で自宅の屋根が3畳分吹き飛びましたが、この土蔵はビクともしませんでした。 60年くらい前にこの土蔵を建てた大工さんは隣村の人で、その息子さんは私の小中学校の同級生の幼馴染で親の後を継いで現役の大工さんをやっていて、今のトランクルームや実家のリフォームも請け負ってもらっていたのです。 弊社「スタジオ0724」がトランクルーム貝塚の築70年の「別館」にありますが、その別館は正に土壁だったのです。 70年前の建物は大体土壁で、祖父が織物工場として建てたものでした。 10年ほど前の別館全体の改造と耐震補強で、土壁の外側にガルバリウム鋼板を覆い、今は空気層を介した「二重壁」になって更に防音性能が高まり、正に防音性能が命運を分ける音楽スタジオにピッタリだったのです。 まぁしかし、そんな青少年期を過ごしたので、音楽というのは大音量で聴くものだと思っていました。 大学時代にオーディオに凝った時に、何百万円もオーディオ機器にお金を掛けて4畳半くらいの狭い部屋で最小の音量で演歌やクラシックを聴いている多くのマニアを見て驚きました。 オーディオマニアは音楽をそれほど重視せず、オーディオ機器そのものに凝っているのだと・・・ 小さい音で聴くなら3万円ほどのミニコンポで十分なのではという発想は、マニアには通用しないという事を学びました。 私は高校時代に3万円くらいのソニーのミニコンポで、土蔵で大音量のロックをガンガン聴いていました。 当時はそれでも「イイ音だ!」と十分満足していました・・・(笑)。 要はコスパ・・・あらゆる条件と環境を考えたコストパフォーマンスこそ大事なのです。 この経験はスタジオ経営にも活かされています。 オーディオ小僧だった一時期の経験が、経営にも役立っているのです。 元プロかセミプロのミュージシャンによるスタジオ経営は、ともすると楽器や機材に凝りがちです。 そういったコストのお金を掛け過ぎるとスタジオ経営が成り立ちませんが、私の場合は過去のそういった経験を踏まえて「ソコソコ」「それなりに」に徹しています。 顧客層を分析しスタジオ環境(デッドかライブ)に応じた最低限のブランド楽器と機材を導入しています。 これも一種の経営ノウハウと言えるかも知れません・・・(笑)。 まぁしかし、浪曲や演歌世代の親父はそんな私を見て「トオルもとうとう気が狂ってしまった・・」と近所の人に漏らしていたようですが・・・(笑)。 そしてそれが高じて、大学時代にカセットデッキが世の中に初登場してから、オープンデッキと共に毎晩のエアーチェック(FMステレオ放送から音楽をダビング)に凝りだしました。 夏は汗を噴き出しながらも、土蔵でドラムを叩きまくりました。 土蔵の2階の梁の太い木に砂の入ったサンドバッグを吊るし、ドラムに飽きたら空手のパンチやキックの練習もしていたのです・・・(笑)。 それも練習前にサンドバッグに向かって正座して礼をしていたのですから、人が見ていたら一種の変態です・・・(笑)。 まぁサンドバッグはドンドンという音もしますが、振動も凄かったのです・・・(驚)。 2階にサンドバッグがある事によって、建物全体を揺らす「共振」を起していたのです。 ドラムを叩いてからサンドバッグ練習なんて・・・そんな元気がどこにあったのかと(笑)。 まぁしかし、こんな実体験から、その後3000万円の節約のヒントに繋がったのです・・・(笑)。 織物時代に新工場を建てて設備機械を一新したのですが、どうしても2階に設置していたコンプレッサーの振動を止めることが出来ず丸2週間寝ずに悩んでいたのですが、ある時フッとこのサンドバッグの練習とオーディオスピーカーの防振ゴムを同時に思い出し、コンプレッサーの共振を止めるアイデアに結び付けたのです・・・(涙)。 それまでに旭硝子に防振の見積もりを依頼したら、その金額が3000万円だったのです・・・(笑)。 好きでヤッテいた空手とオーディオの経験が、その10数年後に3000万円の価値を生み出したのです。 人生って、本当に分からないというのは正にココです。 アップル創業者のスティーブ・ジョブスの名言のひとつ「バラバラの経験であっても、将来それが何らかのかたちで繋がる・・・」が思い出されます。 しかしトランペットは土蔵ではうるさ過ぎたので、2階の自分の部屋で吹いていましたが・・・(笑)。 という事で、音楽を聴いたのもドラムを叩いたのも自宅横の土蔵で懐かしく思います。 そういった青春の思い出がイッパイ土蔵に詰まっていて、それが4年前の音楽スタジオ起業の原点になっていたのかと思うのです。 やはり人間というのは、経験した範囲から抜け出せないモノでしょうか・・・(笑)。 と言うか、経験した範囲以内でしか発想できないのでしょう。 学校の勉強や読書といった座学や人の話を聞くのも大事ですが、それよりも経験、体験、行動・・・といった「自らのアクション」で人は本質を学ぶモノだと思います。 今もその土蔵は自宅のトランクルーム状態になっていますし、昔から土蔵は「普段使わないモノを置く」という潜在意識(イメージ)が、14年前のトランクルーム起業のアイデアになっていたのかも知れません・・・ 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.05.27 06:29:22
コメント(0) | コメントを書く
[音楽スタジオ(スタジオ0724)] カテゴリの最新記事
|