|
カテゴリ:中小企業の生きる道
最近「Official髭男dism(ヒゲダン)」というバンドが人気を博しています。
そのヒゲダンの「たたき上げの誇り」という見出しの新聞記事が載っていました。 人気が出て来ても、それに浮かれず何も動じないようです。 何故なら、「これまでCDを一生懸命作って、ずっとライブもやって足で稼いできた自信がある」からだそうです。 所謂「下積み」を積んできた基礎があって、「自分たちの音楽を聴いてもらいたい」というメンバー共通の目標があるから、何事にも動じないのでしょう。 これまで実績と目標。 コレがあるから、今後もプロミュージシャンとして長く頑張れるのでしょう。 同じプロミュージシャンで、イギリスのフュージョンバンド「シャカタク」と日本のフュージョンギタリスト「高中正義」も40年以上現役で頑張っていますし、ここ数年の間にどちらのライブも聴きに行きましたが、鳥肌モノでした。 やはり年齢を重ねても過去に築き上げた「たたき上げ」の演奏力が力を発揮しているのでしょう。 正に、職人芸の極みでホンモノだという事です。 そして3者に共通するのは欧米では当たり前ですが、自分たちで曲を作り、それを自分たちで演奏しているという事です。 日本の昔からの歌謡界のような作曲、作詞、歌手といった3者分業体制ではないのです。 「たたき上げ」と言えば、私も織物工場の工員として1から父親に叩き込まれたという意味でたたき上げかも知れません。 子供から青年期、サラリーマン経験をしてから家業を継ぐまでイロイロ経験をしてきました。 織物工場に舞い上がる風綿(綿埃)の掃除と注油から始まり、検反作業(製造品の運搬も)、シャットル織機の保全(修理と管理)、エアージェット織機の修繕とタイイングと品種替え。 力織機のスナール対策はシャットル内部にループや毛を色んなパターンを試行錯誤して貼ったり大変でしたが、特にユニフル(自動横糸巻機)付シャットル織機の管理の方が大変でした。 ユニフルの分解修理とオイルバッファによるシャットル杼走の管理が大変でした。 いくら時間を掛けて部品を新品に替えても、機械の調子が絶好調になることは無いと悟り、「やはり時間の節約を考えると新品に限る」と思わざるを得ないと。 それが最新鋭エアージェット織機の導入へと繋がったのです。 まァこのシャットル(力織機+自動織機)織機からエアージェット織機までの現場で一通りこなせた織物経営者は、私以外に泉州では殆どいなかったと思います。 学生時代から含めておよそ30年の間に、力織機 → 自動織機 → エアージェット織機と3世代の織機を使いこなしてきた経験こそが、今の私のベースにあったのです。 もっと細かく言えば、力織機から難易度が上がる自動織機へも壁があり、自動織機にもスーパーローダーよりも難易度が高いユニフルへも大きな壁が存在していたのです。 父親もそうでしたがシャットル織機の職人の殆どはそこで職人としての寿命を終え、エアージェット織機から始めた若い職人はシャットル織機の事は殆ど知らないのです。 それほどエアージェット織機というのは100年に一度の「革新織機」でしたので、新しく学ぶには相当の壁があったのです。 まぁそんなたたき上げのキャリアがあったので、トランクルーム起業当初の集客に苦労した危機の時に、その「腕」を買われて同業他社の大手織物工場の現場で1年半働けたのです。 という事で、織物時代の「たたき上げ」も14年前に完全にリセットされ、今は織物廃業以降の新しい5つの仕事(トランクルーム、音楽スタジオ、卓球場、テレワーク&自習室、不動産仲介業)を起業しましたが、どれをとっても中途半端なビジネスになってしまいましたが、強いて言えば「零細経営(ファミリービジネス)のたたき上げ」と言えるかも・・・(笑)。 規模を大きく出来ませんが、小規模ながら複数のニッチマーケット専門の堅実経営で、どんな景気の波にも決して動じない経営を目指します。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.09.10 11:07:22
コメント(0) | コメントを書く
[中小企業の生きる道] カテゴリの最新記事
|