|
カテゴリ:音楽スタジオ(スタジオ0724)
久しぶりにフラメンコダンサーのスタジオ会員さんから連絡が入り、「卓球場でフラメンコの練習をしたい!」という相談を受けました。
「え?なんで卓球場で・・・?」と。 フラメンコ(Flamenco)ダンスは、スペイン南部のアンダルシア地方を中心に、ムルシア州やエストレマドゥーラ州にも伝わる芸能で、歌、踊り、ギターの伴奏が主体となっていて、2010年にはユネスコによってスペインの無形文化遺産に登録されています。 弊社「貝塚卓球センター」(貝塚市名越661 072-446-0798 トランクルーム貝塚「別館」1階)は、12畳の「完全個室」の卓球場が3室あります。 その3室のうちの1室で、卓球台の横でフラメンコの練習を希望されているのです。 畳1帖分のスペースで十分練習が出来るとのことです。 以前Aスタジオ(22畳)でのフラメンコの練習は、12ミリのコンパネ2枚を間にゴムマット2枚挟んでやっていましたが、それでもフローリングを痛める可能性が高いので、この会員さん以外にも過去5年で10人くらい「スタジオでフラメンコをしたい」というオファーを頂いていましたが全てお断りしていたのです。 弊社「スタジオ0724」と「貝塚卓球センター」は、同じトランクルーム貝塚「別館」の1階の建物内にあります。 別館のフロア全体に70cmのコンクリート基礎が打ってあるのを私の以前のブログで見たのか、そのコンクリートの上でフラメンコダンスを練習したいというのです。 もちろん、直にコンクリートの上でダンスをすると膝を痛めますし、専用の靴には片足に200本の釘を打ってますのでコンクリートが削れてしまいます。 コンパネをコンクリートの上に敷き、その上でフラメンコをするならOKと返事をしました。 しかし、よくよく考えてみるとフラメンコダンスの練習には2つの問題が立ちはだかっています。 1つは練習場所の床がダンスに耐えれるかという耐久性の問題と、もう1つはダンスで発する爆音(専用靴でコンパネを蹴る音)です。 この2つが解決しなければ、フラメンコダンスの練習は不可能なので練習するスタジオが泉州エリアで殆どないのが現状です。 高石市以南の泉州エリアでフラメンコダンス・スタジオがゼロ・・・このニッチマーケットという点に目を付けました。 しかしフラメンコダンサーにとって、生ドラムと同じで自宅で思いっきり練習できないという現実があります。 生ドラムの場合は泉州エリアに数は少ないですが弊社のようなリハーサルスタジオがありますが、フラメンコダンサーにとって堺か大阪市内まで行かないと練習できないのが現状だったのです。 生ドラムはバスドラムの低周波振動、フラメンコは床のキック音・・・通常の生活ではあり得ない振動と爆音です。 そこで弊社「貝塚卓球センター」の1室(12畳)にフラメンコの「練習台」を設置しました。 一応テストとして練習台の上でフラメンコのステップをしてもらいましたが、コンクリート床の耐久性もステップの爆音も何の問題もありません。 私の作った練習台の「踏み心地」も「音」も申し分ないそうです・・・イロイロあるんですね。 卓球場は特に防音対策はしていませんが、そもそも「完全個室」であるのと壁自体が音を吸収する土壁とガルバリウム鋼板の「2重壁」になっているのと、裏が田んぼで近隣の民家も30m離れていますので距離減衰によって音が殆ど聴こえませんし、2階建ての別館の1階なのでビルの空中階にあるダンススタジオがビル全体を揺らす「共振」も発生しません。 要するに、田舎だって事です・・・(笑)。 こういった環境によって、フラメンコダンサーの要望に何とか応えるようになりました。 フラメンコ台は弊社にあった在庫のコンパネと防振ゴムを材料に自作しましたのでコストは殆ど掛かっていません。 ヒント(潜在需要のリアルな情報)を人から頂き、それをアレンジして1(企画)から10(集金)までビジネスを組み立てる・・・ビジネスの仕組みはシンプルです。 ただ投資金額が高額になればなるほどリスクが高まりますが、もし需要が無ければフラメンコ「練習台」を解体すれば、またトランクルームのロフトの材料に転用できますし、防振ゴムはスタジオのアンプやドラムの防振に使い、また卓球場に戻せばイイだけの話でノーリスクです。 経験値が1つ増え、それを次のチャレンジに活かせばイイのです。 当面は1畳のフラメンコ練習台で様子を見て、将来的にフラメンコの会員さんが増えて採算ベースに乗りそうなら卓球場の1室をフラメンコ専用にし練習台を6畳くらいに広げ、前面に3.6mのミラーを設置したり、音響設備やスポットクーラーも導入したり、ダンスレッスンもしたり、先日Aスタに導入したカホンもありますし、本場スペインのタブラオのようにライブもできるようになれば・・・といつものように妄想が広がります(笑)。 まァしかし、そんなフラメンコダンスのリアルな情報が飛び込んで来たのも、22畳という泉州一広い音楽スタジオ(Aスタジオ)があったからです。 弊社Aスタは広いスタジオなので、バンド利用もダンス利用もあるという「多様性」を持っています・・・という他のバンド専用スタジオにないメリットがあったのです。 「多様性」の持つポテンシャル・・・ココですポイントは。 本当のプロやスペシャリストは別にして、その他90%の一般人にとって「多様性」がモノを言います。 7年前のスペイン旅行で、初めて本場バルセロナのタブラオでのフラメンコを見た時の感動を思い出します・・・ 2,3年前に行った伊勢のスペイン村のフラメンコと全く違いました。 日本で 現在6~7万人と言われる日本のフラメンコ人口で、本場スペインに次いで第二位のフラメンコ大国だそうです。 そう言えば3,40年前、身近なイトコもやっていたくらいですから、それなりのフラメンコ人口も昔からあったのかと思います。 そういったフラメンコダンスのポテンシャルを考えれば、爆発的なブームは期待できませんが根強い人気が長続きしそうですし何と言っても「スペインの文化遺産」なので、泉州エリアのフラメンコダンサーの裾野を広める意味で弊社の役割を見い出せそうです。 ある意味文化芸術活動の一環で、スタジオ起業時の「泉州の音楽文化(フラメンコ)の底上げに繋がれば」言うことなしです。 もうこの年になって、単に儲かる儲からないというだけではスマートではありませんし、高校時代にオケ部でクラシック音楽をトランペットで吹いていたあの頃の「純真な心」を思い出したいです・・・(汗)。 まァしかし織物時代に織機の防音と防振対策の経験を積んでいたお陰で、その経験(基礎)を活かして音楽スタジオ起業が可能になりましたし、今回のその発展形である「フラメンコダンス」にも応用できたのです。 正に、過去の経験に感謝、感謝です・・・(涙)。 そして、たまたま私の過去の「70㎝のコンクリート床」ネタのブログにフラメンコダンサーの会員さんがピンときた・・・のが今回の発展形の主因です。 たかがブログ、されどブログですね・・・ やはり零細企業経営者は、とにかく毎日イロンナ話題の「情報を発信」しないと中々ビジネスに繋がらないのです・・・(汗)。 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.03.13 08:41:03
コメント(0) | コメントを書く
[音楽スタジオ(スタジオ0724)] カテゴリの最新記事
|