トランクルーム貝塚のオヤジ奮戦記

今年２月に弊社リハーサル音楽スタジオ「スタジオ０７２４」の第３スタジオである「Cスタジオ」をオープンさせましたが、これからリハスタ経営に本腰を入れます。

５年前の１室目（Aスタジオ）オープンは、ある意味テストです。

全く畑違いの商売でしたから、全くの未知数。

せいぜい２００人集まれば御の字・・・ダメなら細々と趣味の部屋として活用していこうと腹を括っていました。

ところが意に反し、会員数が増え続けて想定外も想定外、嬉しい誤算でした・・・（涙）。

会員数が１０００人達成した頃に「もう１室増やそうか・・・」とオープンから２年後に第２スタジオの「Bスタジオ」をオープンさせました。

と言うのも、自社の大きな建物（トランクルーム貝塚「別館」）内でリハスタ経営をしていますので、増やそうと思えばトランクルーム室をスタジオに改造するだけですから簡単に増やせるのです。

一般的なリハスタでは都会のビルのワンフロアを借りて営業していますので、増やそうと思っても新たに宅建業法による賃貸借契約を締結しなければならず、そこには新たな保証金や家賃が発生しコトはそう簡単に進みません。

しかしココでも、まだまだ疑心暗鬼・・・趣味の延長です。

もうこれでお終い。

会員数が増えないだろうと。

しかし、しかし会員増が止まりません。

１１００，１２００，１３００，１４００、１５００・・・と増え続けるではありませんか（驚）。

コロナでもうダメかと一時期思いましたが、コロナ下でもまだまだ増えています。

そして、第３スタジオである今回の「Cスタジオ」を増設オープンさせることにしました。

趣味から始めて、５年後にやっと本腰を入れたのです。

と言っても、もちろんビジネスだけで音楽スタジオをやってる訳ではありませんし、ビジネス目的でやれるものではありません。

採算的には不動産売買仲介なんかと比べると、努力の割には雀の涙ほどの儲けしかありませんが・・・（涙）。

ココです・・・ポイントが。

いくら会員数が１５００人を超え泉州エリア最大級の３室になっても、ビジネス的には決して成功とは言えませんが、お客さんも音楽を楽しみ、経営者である私も楽しむ・・・

そんな「持ちつ持たれつ？」的な奇妙な関係が、このビジネスを長く続かせるのです。

おそらく会員数が５０００人を超え、３室の稼働率が７０～８０％超えて、やっと採算に乗ってきたかなぁという情けないレベルですが、コロナ下の今はソ―シャルディスタンスを保つという意味で予約間を１時間以上空けていますので、いくら流行っても残念ながら稼働率は５０％以下に抑えなくてはならないのです・・・（涙）。

これまで「１m織ってナンボ（何円何十銭）？」の総合商社相手の銭単位の厳しい商売をやってきて、トランクルームはともかくスタジオ経営ではそれでは通用しません・・・（汗）。

自助努力だけではビジネスが回らないのです。

お客さん（ミュージシャン）との呼吸が大事なのです。

大阪のあきんど的なフィーリングはNGで、遊び感覚が大事なのです。

そう、遊び感覚です。

考えれば当たり前の話で、音楽は趣味の世界で遊び、つまりレジャーで息抜きですから・・・（笑）。

しかし考えてみれば、音楽のソフト面から言うと世の中に既にゴマンと楽曲があり、これからもドンドン新しい楽曲が生み出されますが、弊社リハーサルスタジオは単なる物理的なインフラ・ハードに過ぎません。

弊社スタジオから何も音楽ソフトを生み出さないのです。

その立場をよく理解し、これからインフラ・ハードとしての弊社リハスタにしか出来ない南大阪（泉州）エリアのミュージシャン同士の「マッチング」や「出会い」、または「スタジオライブ配信」や「レッスン（ドラム、ギター、ボーカル、ダンス）」や「簡易レコーディング」といった分野に力を入れていき生き残りを賭けていきたいと思います。

という事で、今年６５歳のジイサンが毎日考える事は、「毎日いかに楽しく・・・」という事に尽きます。

楽しくない事はNGで、合わない仕事や合わない人間と関わるのはゴメンです。

そう・・・もうこれからはワガママに生きるだけです（笑）。

６０超えれば、残りの人生を仕事も人間関係も断捨離する事によって、人生を上手く軟着陸させることが出来るのです。

あまり考えたくないですが、いわゆる終活の域に入ったのです。

過去は変える事は出来ませんし、未来を見つめ「過去（の蓄積）を土台に」現在位置をシッカリ確認して一歩一歩進んでいくだけです。

これまで散々苦難を乗り越えてきたのですから、これからは毎日好きな仕事だけをして社会と関わり、そのご褒美として夕方好きな音楽を聴きながらひとりボーッとビールを飲む・・・これだけで十分幸せです。

これ以上何を望むべきでしょうか・・・？

もうご飯をどんぶり鉢に３杯も食べれませんし、ビールジョッキを１０杯も飲めません。

残念ながらヤレル事も年々減ってきます。

この当たり前の事実を真摯に受け入れ、人生を楽しむのです・・・

昨年から後継者の娘に徐々に仕事を任せていますので、世間によくある事ですが、それでホッと安心して「ポックリ」逝く事だけが心配です・・・（笑）。

いや、突然ポックリ逝った方が幸せかも。





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