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カテゴリ:ビジネスのアイデア?
ありそうでなかったシリーズ第82弾は「織物工場をトランクルームに改造という発想」です。
16年前に長年家業として営んできた泉州の地場産業だった織物工場を、トランクルームに改造コンバージョンして180度方向転換しました。 何でまたトランクルームに・・・? と、みんなが聞きたがることですが ・建物の解体費が掛かり過ぎる(重量鉄骨造の織物工場をそのまま何とか再利用できないか?) ・エンドユーザー相手の仕事がしたかった(織物時代は業者間取引) ・繊維業界から完全に離れたかった(繊維専門の倉庫業は厳しい) という3つの事が、トランクルームに転業した主な要因です。 重量鉄骨2階建ての織物工場を解体するとなると相当な金額になり、解体しないでナントか再利用できないかと最初に考えました。 また織物時代は業者間取引で、エンドユーザーからかけ離れた「川中」で取引商社と「あーでもない、こーでもない」と商談していること自体が何かオカシイ?と常々思っていました。 うちだけで355日24時間エンドレス工場稼働で月産20万mも織って、この先どうなるんだろう(どういう風に染色加工され、どんなデザインをして、末端はどんな商品になるのだろう?)・・・と。 普通に考えれば、きっとそう思うでしょう・・・? 何も疑問に思わなければ、業界にドップリ浸かりすぎているか、単にゴチャゴチャ考えるのが邪魔くさい仕事嫌いか・・・? 私は子供3人抱え、家業の織物業を継いだものの・・・一体どうして家族を養い、家業を存続させていくかと・・・常々悩み考えていましたから(汗)。 まァ繊維業界は広すぎて、川上から川下までの各業者間の情報が分断化されていたのがこれまでの日本の繊維業界の問題だったのです。 そんな不安要素の一方で、アパレルのユニクロのように中間業者を飛ばして川上から川下までの流通すべてを自社で管理コントロールしているSPA(製造小売り)方式のような、エンドユーザー相手に商売しなければ・・・と転業した時のイメージを抱いていました。 「末端ユーザーにどんなニーズがあるか?」という全てのビジネスに通じるマーケッティング理論を実践し利益を得るのは、「エンドユーザー直」のビジネスをしながら業者を挟まずに出来るだけ「川上」ポジションにも関わる努力が必要だったのです・・・(汗)。 それによって「一体何のために、今この仕事をやっているか?」という根本的な仕事の意義を見出し・・・ヤル気が起こるのです。 ココです・・・ポイントは。 そして繊維の流通や物流に関しても研究し、織物工場を多少改造して長年の業界コネクションを利用して糸や織物の倉庫としての収支を業界相場でシュミレーションすると、とても採算が合わない事に血の気が引き「こりゃ、この繊維業界から早く逃げ出さないと・・・」と心に決めたのです(汗)。 そりゃ転業するときは、これまで培った業界コネクションを利用したいというのが人情ですが、具体的に計算すれば墓穴を掘ることが判明し、今(当時49歳)からでも全く異業種に飛び込んだ方がマシだと悟ったのです・・・(汗)。 そんな感じで16年前に転業した訳ですが、「まだイケル」と2年廃業を延ばしていれば、リーマンショックで倒産していたかも知れません。 頑張るのもホドホドに・・・というのが16年前の教訓でした(汗)。 という事で、体力も気力も外見ももう立派なジイサンなので、これから早く後継者の娘にバトンタッチし、トランクルームを中心に音楽スタジオやらをボチボチ細々と営んでいくだけです・・・ 「トランクルーム貝塚」「スタジオ0724」「貝塚卓球センター」「テレワーク&スタディ貝塚」 「 貝塚不動産.com」 大阪府貝塚市名越661 tel:072-446-0798 mail: info@sasatani.com にほんブログ村 にほんブログ村 にほんブログ村 大阪府 ブログランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.05.19 17:49:08
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